ガス衣類乾燥機の「乾太くん」、導入を検討されている方、多いですよね。あのスピードと仕上がりの良さを聞くと、私もすごく気になっています。
ただ、導入にあたって一番の悩みどころが、今使っている洗濯機や、新しく買う洗濯機との「組み合わせ」ではないでしょうか。
今がドラム式洗濯機だけど併用するメリットはあるのか、それとも縦型洗濯機の方がいいのか。パナソニックや日立、東芝、アクアといった人気メーカーとの相性も気になりますよね。特に縦型だと、洗濯機の蓋が乾太くんに干渉しないか、設置に必要な高さはどれくらいか、という問題は深刻です。
設置方法も、メーカー純正の専用台にすべきか、それともおしゃれな造作棚にするべきか。容量も9kgタイプがいいのか、など、考えることがたくさんあります。
せっかく導入するなら、デメリットや後悔するポイントをしっかり押さえておきたいものです。
この記事では、乾太くんと洗濯機の組み合わせについて、私が気になって調べたポイントをまとめてシェアしたいと思います。皆さんの洗濯機選びの参考になれば嬉しいですね。
- 乾太くんと洗濯機の組み合わせパターン
- ドラム式・縦型それぞれのメリットと注意点
- 設置で失敗しない高さやスペースの確認方法
- メーカーごとの特徴と蓋の干渉問題
乾太くんと洗濯機の組み合わせ基礎知識

乾太くんの導入を成功させるには、まず「どの洗濯機と組み合わせるか」という土台が非常に重要になってきます。縦型かドラム式か、容量はどれくらいか、ご家庭の洗濯スタイルや設置スペースに合わせて、最適なパターンを見極めていきましょう。
組み合わせのデメリットと後悔
夢の時短家電とも言われる乾太くんですが、導入してから「知らなかった…」と後悔するポイントもいくつかあるようです。メリットだけでなく、デメリットもしっかり把握しておくことが大切ですね。
導入コストと工事の内訳
一番のハードルは、やはりコストかもしれません。乾太くんは「本体を買ってコンセントに挿せばOK」という家電ではありません。(参照:リンナイ公式サイト)
- 本体価格: まず、乾太くん本体の費用がかかります。
- 設置費用: 専用台の組み立てや本体の据え付け費用です。
- ガス工事費: 近くにガス栓がない場合、ガス管を延長・増設する工事が必須です。これが数万円単位でかかることが多いようです。
- 排湿筒工事費: 乾太くんから出る湿気を含んだ空気を屋外に逃がすため、壁に丸い穴(直径10cm前後)を開ける工事が必要です。(参照:リンナイ公式:設置に関するご案内)
- 戸建てでも壁の材質によっては大変ですし、マンションの場合は管理組合の許可が必須となります。
これらを合計すると、本体価格+10万円以上かかるケースも珍しくないため、必ず事前に複数の業者さんから見積もりを取ることをおすすめします。
設置スペースの圧迫感と動線
乾太くんは、思っている以上に大きいです。特に洗濯機の上に設置する場合、かなりの高さと奥行きが出ます。
もちろん寸法上設置できることが大前提ですが、問題は「設置できた後の圧迫感」です。狭い脱衣所だと、頭上に大きな機械があることで、想像以上に空間が狭く感じられるかもしれません。
また、洗濯機から濡れた洗濯物を取り出し、それを乾太くんに入れる際の「作業動線」も重要です。位置が高すぎたり、手前に出っ張りすぎたりして、作業がしにくくならないか、事前にイメージトレーニングしておくと良いかなと思います。
フィルター掃除の手間とリスク
乾太くんは、ガスパワーで一気に乾かすため、驚くほど大量のホコリや糸くずがフィルターに溜まります。これは「こんなに取れるんだ!」というメリットの裏返しですね。
このフィルター掃除、基本的には「毎回」行うことが推奨されています。これを怠ると…
- 乾燥効率が著しく低下し、乾きにくくなる
- ガス代が余計にかかる
- 最悪の場合、ホコリに引火して火災の原因になるリスクもゼロではない
といった問題につながる可能性があります。9kgなどのデラックスタイプは手前にフィルターがあって掃除しやすい工夫がされていますが、標準タイプは奥にあるなど、モデルによって掃除のしやすさも違うので、その点も確認しておきたいですね。
ガス乾燥特有の衣類の縮み

「乾太くんは衣類が縮む」という話もよく聞きます。これは、高温のガス火(約80℃〜100℃)でパワフルに乾燥させるため、熱に弱い素材(ウール、シルク、一部の化学繊維)や、Tシャツなどの綿製品が縮みやすいのは事実のようです。
一般的なドラム式洗濯乾燥機のヒートポンプ式(約60℃〜70℃)と比べても高温なため、仕上がりは早いですが、衣類へのダメージは出やすい傾向にあります。
後悔しないための対策
特に「設置スペース」と「導入コスト(特に工事費)」は、後からではどうにもなりません。必ず事前に設置業者さんに見積もりと現場確認をしてもらい、総額でいくらかかるのか、生活動線に問題がないかをしっかり確認することが大切ですね。
衣類の縮みに関しては、「デリケートコース」を使う、乾燥機OKの表示がある服だけ入れる、大切な服は別に干す、といった「使い分け」の工夫が必須になりそうです。
ドラム式洗濯機との組み合わせ
「ドラム式洗濯機には乾燥機能がついてるのに、さらに乾太くんを導入するの?」これは私も最初は疑問でした。でも、この「乾燥機能の二刀流」を選ぶご家庭、実は結構多いみたいなんです。
時短、使い分け、コストの最適化
なぜ併用するのか?その最大の理由は「時短」と「使い分け」です。
- 圧倒的な時短: ドラム式のヒートポンプ乾燥は、衣類に優しく省エネですが、乾くまでに3時間以上かかることもザラですよね。一方、乾太くんなら約6kgを約60分、9kgでも約90分(※条件による)というスピード。洗濯が終わったら即乾太くんへ移せば、次の洗濯をすぐに回せます。
- 最適な「使い分け」: 「タオルや下着類は、乾太くんでフワッフワに高速乾燥」「おしゃれ着や縮ませたくない服は、ドラム式でじっくり優しくヒートポンプ乾燥」という、それぞれの長所を活かした使い分けが可能になります。これは最強の布陣かもしれません。
- コストの使い分け: ご家庭の電気・ガスの契約プランによっては、「日中はガス乾燥、深夜電力で安い時間帯は電気乾燥」といったコスト面での使い分けも考えられますね。
設置の高さが最大のネック
ドラム式との組み合わせで最大の注意点は、「設置位置の高さ」です。
ドラム式洗濯機は、それ自体が縦型よりも背が高いデザインです。その上にさらに専用台を置き、乾太くんを設置することになります。
乾太くんの投入口が高くなりすぎる問題
結果として、乾太くんの衣類投入口が、かなり高い位置(場合によっては床から170cm以上)に来る可能性があります。身長が160cm以下の方だと、濡れて重い洗濯物を持ち上げて入れるのがかなりの重労働になったり、乾燥後の衣類を取り出すのに奥まで手が届かなかったりするかもしれません。
ドラム式との併用を考える場合は、必ずショールームなどで実際の高さを体感し、「踏み台が必須にならないか」「毎日無理なく使えるか」を厳しくチェックすることをおすすめします。
縦型洗濯機との組み合わせ

やはり、乾太くんと組み合わせる洗濯機として最も一般的なのは、縦型洗濯機かなと思います。「洗浄力の縦型」と「乾燥力の乾太くん」という、それぞれの得意分野を活かした組み合わせは、「最強コンビ」と呼ばれることも多いですね。
メリット:
- 洗浄力と乾燥力の両立: 「やっぱり子供の泥汚れや食べこぼしは、縦型のゴシゴシ洗いが一番!」というご家庭は多いと思います。その高い洗浄力を維持しつつ、乾燥はガスパワーに任せられる、まさに理想の分業体制ですね。
- コストバランス: 一般的に、高機能なドラム式洗濯乾燥機1台よりも、「高性能な縦型洗濯機 + 乾太くん」の方が、導入時の総額コストを抑えられるケースが多いです。浮いた予算を他の家電に回せるかもしれません。
- 洗濯の同時進行: 乾太くんで乾燥している間に、縦型洗濯機で次の洗濯を回せるため、洗濯物が多いご家庭でも効率的に家事をこなせます。
ただし、この「縦型+乾太くん」の組み合わせには、絶対にクリアしなければならない最大の注意点があります。それが、次以降のセクションで詳しく触れる「洗濯機の蓋(ふた)の干渉」問題です。
洗濯容量と9kgタイプの選び方
乾太くんの容量は、主に3kg、6kg、9kg(デラックスタイプ)がラインナップされています。(※2025年11月時点の情報)(参照:リンナイ公式:製品ラインアップ)
どの容量を選ぶかは、洗濯機の容量と家族の人数、洗濯の頻度によって決めるのが良いと思います。
容量選びの目安
- 1〜2人暮らし: 3kgタイプ。洗濯頻度が低いならこれで十分かも。
- 3〜4人家族: 6kgタイプ。これが一番の売れ筋かもしれません。バランスが良いですね。
- 4人以上・洗濯物が多い家庭: 9kgタイプ(RDT-93など)が断然おすすめです。
特に、洗濯機が10kgや12kgの大容量タイプの場合、乾燥機が6kgだと「洗濯は1回なのに、乾燥は2回に分けないといけない」という手間が発生します。これではせっかくの時短効果が半減ですよね。
4人家族でも、部活で毎日大量の洗濯物が出たり、シーツ類をこまめに洗ったりするなら、迷わず9kgの「大は小を兼ねる」選択が良いかなと思います。
最新の9kgデラックスタイプ(RDT-93など)は、大容量だけでなく、フィルターが手前のドア側にあって掃除がしやすかったり、スマホ連携で乾燥終了を通知してくれたりと、使い勝手も大きく向上しています。(出典:リンナイ(株)ガス衣類乾燥機カタログ)
洗濯機の容量と乾太くんの容量は、必ずしも一致させる必要はありませんが、乾太くんの容量が洗濯機の容量を(大きく)下回らないようにするのが、効率的な運用に繋がると思います。
パナソニック製洗濯機との相性
パナソニックの洗濯機は、ドラム式も縦型も非常に人気がありますよね。「ナノイーX」などの独自機能も魅力的です。
パナソニック製洗濯機と乾太くんを組み合わせる場合、特に「パナソニックだからNG」といった相性問題はありません。結局のところ、他のメーカーと同じく「本体の物理的な寸法」と「蓋を開けた時の高さ(縦型の場合)」が全て、ということになります。
ドラム式(Cubleシリーズなど)は、デザイン性が高い一方で本体の高さがあるモデルもあるため、その上に乾太くんを設置した場合の「総高さ」が、ご自身の身長で使いやすい範囲に収まるかをしっかり確認する必要があります。
縦型(FAシリーズなど)の場合は、蓋を開けた時の軌道と高さが、乾太くんの設置台に干渉しないかの確認が必須ですね。
日立や東芝・アクア製との相性
日立の「ビートウォッシュ」(洗浄力!)や、東芝の「ZABOON」(静音性!)など、各社魅力的な縦型洗濯機がたくさんあります。
これらも基本的にはパナソニックと同じで、機種ごとの寸法、特に「蓋を開けた時の最大高さ」を実測することが何よりも重要です。
ただ、その中でも、乾太くんとの組み合わせを検討している方から特に注目されているメーカーがあります。それがAQUA(アクア)です。
AQUA(アクア)製が注目される理由
なぜAQUAが注目されるかというと、一部の縦型洗濯機が、「乾太くんの設置」を明確に意識した(と思われる)低背・低蓋設計になっているからです。
- 本体の高さが低い: 他メーカーの同容量クラスと比べて、本体の全高が数cm低く設計されているモデルがあります。
- 蓋のヒンジ位置が低い: 蓋の蝶番(ヒンジ)が本体のより低い位置についているため、蓋を開けた時の最大高さが抑えられます。
- 蓋が折れないスライド式など: モデルによっては、蓋が手前にスライドするタイプや、折れずに開くシンプルな構造で、乾太くんの台に当たりにくい工夫がされています。
「蓋の干渉」リスクを最小限にしたいなら
これから洗濯機ごと買い替える予定で、「とにかく蓋が当たる失敗だけは避けたい!」という方は、AQUAの製品を第一候補として検討してみる価値は非常に大きいと思います。設計思想が「乾太くんフレンドリー」である可能性が高いですね。
乾太くんと洗濯機の組み合わせ設置術

組み合わせる洗濯機が決まったら、いよいよ次は「どうやって設置するか」という、導入における最大の難関です。ここを失敗すると、せっかくの乾太くんが使いにくくなったり、最悪の場合設置できなかったりするので、慎重に確認していきましょう。
設置に必要な高さとスペース
乾太くんの設置には、本体サイズぴったりのスペースでは絶対的に足りません。以下の「余白」を含めたスペース確保が必須です。
最低限チェックすべき寸法:
- 本体の幅・奥行・高さ: これは基本ですね。
- 天井までの総高さ: 「洗濯機の高さ + 専用台の高さ + 乾太くん本体の高さ + 排湿筒の曲げスペース(最低10cm以上)」が、天井に収まるか。
- ガスの配管ルート: ガス栓から乾太くんまで、どうやってガス管を通すか。壁を這わせるのか、床下を通すのか。
排湿筒(ダクト)のルート確認
乾太くんの設置で最も重要なのが、この「排湿筒」です。ここから大量の湿気を屋外に放出します。
- 壁の穴あけ: 基本的に、屋外に面した壁に直径10cm程度の穴を開けます。コンクリート壁やALC壁など、材質によっては穴あけが困難または高額になる場合があります。
- 窓パネルの利用: 壁に穴を開けられない場合、窓枠に専用のパネルをはめ込んで、そこからダクトを出す方法もあります。ただし、その窓が少し開いた状態になります。
- ダクトの長さと曲がり: ダクトは短く、曲がり角が少ないほど乾燥効率が良くなります。あまりに長く引き回したり、何度も曲げたりすると、湿気が逆流したり、乾燥時間が長くなったりする原因になります。
防水パンと専用台の脚の位置
洗濯機が乗っている「防水パン(洗濯パン)」の形状も非常に重要です。
専用台の脚は「平らな場所」に置けるか?
リンナイの純正専用台は、4本脚で乾太くんの重量を支えます。この脚が、防水パンの「フチ」や「段差」の上に乗ってしまうと、不安定になり非常に危険です。
防水パンの中に4本脚がしっかり収まるのか、それとも防水パンをまたいで床に直接置くのか。またぐ場合、防水パンのフチが邪魔にならないか。ここはプロの業者さんによる正確な採寸が不可欠ですね。
これらの寸法や条件は、リンナイの公式サイトやカタログ、取り付けマニュアルに詳細な「設置寸法図」が載っています。素人判断は絶対にせず、必ずプロの設置業者さんに現場を見てもらうようにしてください。
専用台や造作棚の選び方
乾太くんを洗濯機の上に設置する方法は、大きく分けて「リンナイ純正の専用台」を使うか、「工務店などによる造作棚」にするかの2択です。それぞれのメリット・デメリットを比較してみました。
| 設置方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| リンナイ純正専用台 (DS-80HSF, DS-54HSFなど) | ・メーカー設計による圧倒的な安全性と信頼性 ・振動や重量を計算し尽くされている ・比較的コストが安い | ・デザインがスチールラックで無機質 ・色や形を選べない ・決まった高さしか選べない |
| 工務店による造作棚 | ・デザインの自由度が非常に高い ・壁紙と色を合わせたり、収納と一体化できる ・設置高さを1cm単位で指定できる | ・強度計算がシビア(最重要) ・コストが専用台より高額になりがち ・施工業者の技術力に左右される |
リンナイ純正「専用台」のメリット・デメリット
純正台の最大のメリットは、何より「安全性」と「メーカー保証」です。乾太くん本体は数十kgあり、運転中は振動もします。それらを支えるために専用設計されているので、これ以上安心な方法はありません。
型番もいくつかあり、DS-80HSF(9kgタイプ対応・高)やDS-54HSF(6kg/3kgタイプ対応・高)など、乾太くんのモデルや設置高さによって選ぶものが変わってきます。見た目にこだわりがなければ、純正台を選ぶのが最も堅実かなと思います。
デザイン重視の「造作棚」のメリット・デメリット
せっかくのランドリールーム、おしゃれにしたい!という方には造作棚が魅力的ですね。棚の色を壁紙に合わせたり、横に洗剤を置くニッチを作ったりと、夢が広がります。
ただし、デメリットは「強度」と「コスト」です。
造作棚の強度不足は絶対にNG!
造作棚には、乾太くん本体の重量(約30kg〜40kg超)+ 濡れた洗濯物の重量(最大9kg)+ 運転中の振動、これら全てに長期間耐えうる「強度」が絶対に必要です。
デザイン優先で強度計算が甘いと、棚がたわんだり、最悪の場合、運転中に崩落したりする危険性もゼロではありません。造作棚を選ぶ場合は、乾太くんの設置実績が豊富な、信頼できる工務店やリフォーム会社に依頼することが絶対条件ですね。
洗濯機の蓋が干渉する問題と対策

縦型洗濯機との組み合わせで、文字通り「最も多い後悔ポイント」が、この「蓋の干渉」です。
「乾太くんを設置し終わって、いざ洗濯機を使おうとしたら、蓋が乾太くんの底や専用台のフレームに『ガツン!』と当たって全開にできない…」という悲劇です。これでは洗濯物が取り出せません。
この失敗を避けるための対策をいくつか挙げます。
対策1:専用台の「高タイプ」を選ぶ
リンナイの専用台には高さがいくつかありますが、DS-80HSFやDS-54HSFなどの「高タイプ(High)」を選ぶ方法です。これにより、乾太くんの設置位置そのものを高くして、洗濯機の蓋が開くための空間(クリアランス)を物理的に確保します。
ただし、これをやると当然、乾太くんの投入口の位置も高くなります。洗濯機の蓋はクリアできても、今度は乾太くんが使いにくくなっては本末転倒です。ご自身の身長とのバランスが重要ですね。
対策2:蓋が折れる・低い洗濯機を選ぶ
前述の通り、AQUA製品のように「蓋の最大高さ」が低く設計されている洗濯機を選ぶのが、最も根本的な解決策かもしれません。
また、縦型洗濯機の中には、蓋が途中で「くの字」に折れ曲がる(中折れ式)タイプもあります。これなら蓋の最大高さを抑えられますが、一方で「全開にしないと毛布などの大物が取り出しにくい」といった別のデメリットがないかも確認しておくと安心です。
対策3:設置位置の調整(手前にずらす)
これは設置スペースに余裕がある場合ですが、洗濯機自体を防水パンの上で少し手前にずらして設置することで、蓋が開く軌道を乾太くんの台から逃がす、というテクニックもあるようです。
ただし、脱衣所が狭いと動線の邪魔になりますし、洗濯機が防水パンから落ちない安定した位置に置けることが大前提となります。
購入前のシミュレーション(実測)が命!
今お使いの洗濯機と組み合わせる場合は、必ずメジャーを持って、蓋を全開にした時の「一番高い部分」が、床から何cmになるかを絶対に測ってください。
そして、検討している専用台の製品寸法図(リンナイ公式サイトにあります)と照らし合わせて、「洗濯機の蓋の高さ < 専用台の空間の高さ」となるかを、1cm単位で厳密に確認してください。この作業を怠ると、本当に後悔することになります。
最適な乾太くんと洗濯機の組み合わせ
ここまで色々と見てきましたが、結局のところ「万人にとって最適な乾太くんと洗濯機の組み合わせ」というのは存在せず、「あなたの家にとって最適か」が全てなんだな、というのが私の結論です。
ご自身のライフスタイルや価値観に合わせて、どのパターンを選ぶか検討してみてください。
タイプ別:おすすめの組み合わせ例
- 時短と効率を最優先するなら: 「洗浄力の高い縦型洗濯機 + 9kgの乾太くん(大容量)」 → 洗濯と乾燥をガンガン並行して回せる、最強の布陣です。
- デザイン性と機能性を両立したいなら: 「ドラム式洗濯機 + 造作棚 + 乾太くん」 → 設置の高さ問題をクリアできるなら、おしゃれ着はドラム式、タオルは乾太くん、という完璧な使い分けが可能です。
- 設置の失敗をとにかく避けたいなら: 「AQUAなどの低蓋洗濯機 + 純正専用台(高) + 乾太くん」 → 蓋の干渉リスクを最小限に抑えた、最も堅実で安心な組み合わせと言えるかもしれません。
どのパターンを選ぶにしても、最終的な判断は、必ずガス会社さんや設置業者さんといった専門家の方に相談してください。設置場所の状況(壁の材質、ガスの配管、防水パンのサイズ、搬入経路など)は、本当に家によって様々です。
できれば複数の業者さんから見積もりと現場確認をしてもらった上で、ご自身にとって最高な「乾太くんと洗濯機の組み合わせ」を見つけて、快適な洗濯ライフを手に入れてくださいね。

