マイクラの世界に革命をもたらしたVer1.20「旅路と物語」アップデート、そして続くVer1.21「トリッキーな試練」。これにより追加・拡張された「鍛冶型(Armor Trims)」は、防具の見た目を自由自在にカスタムできる機能です。これまでは防御力重視で「とりあえずネザライト一式」になりがちだった装備選びも、今では「どんな見た目で個性を出すか」がプレイの楽しみとして定着しました。なお、鍛冶型による装飾は見た目のみで、性能(防御力など)には影響しません。
SNSや動画サイトで、他のプレイヤーが作ったマイクラの鍛冶型によるかっこいい組み合わせを見て、「自分もあんな風におしゃれな装備を作りたい!」と思ったことはありませんか?でも、いざやろうとすると種類が多すぎてどれを選べばいいか迷ってしまいますよね。Ver1.21時点では防具用の鍛冶型(装飾用スミス・テンプレート)は合計18種類あり、デザイン一覧や入手場所、さらにコストのかかる複製レシピまで把握するのは大変です。
そこで今回は、数ある組み合わせの中からコミュニティで特に評価が高い人気ランキング上位の装飾や、色彩理論に基づいた素材ごとの相性を考慮したおすすめパターンを、実用目線でまとめました。
- 全18種類の鍛冶型デザインと入手場所の完全リスト
- 人気ランキング上位の装飾を使った鉄板コーディネート
- 素材ごとのコントラストを活かした色彩テクニック
- Ver1.21の新要素を含めたテーマ別カスタムの実例
マイクラの鍛冶型でかっこいい組み合わせを作る基礎

まずは、自分だけのかっこいい装備を作るために欠かせない基礎知識を固めていきましょう。鍛冶型システムは一見すると複雑に見えるかもしれませんが、仕組みとルールさえ分かれば、防具は単なる防具ではなく「自己表現のキャンバス」へと進化します。ここでは、デザインの種類や入手方法、そして見落としがちな複製コストといった基本を解説します。
- 全20種類の鍛冶型とデザイン一覧
- 各装飾の正確な入手場所と見つけ方
- 鍛冶型の複製レシピと使い方ガイド
- 人気ランキング上位の装飾を解説
- おすすめの色と素材の選び方
全20種類の鍛冶型とデザイン一覧
見出しでは「全20種類」としていますが、Ver1.21時点で防具の装飾に使える鍛冶型(Armor Trimのスミス・テンプレート)は18種類です(Ver1.20で16種類、Ver1.21で「ボルト」「フロー」が追加)。それぞれの模様は、入手できる構造物や文化背景を反映しており、どれを選ぶかでキャラクターの雰囲気がガラリと変わります。
デザインの傾向を理解しやすいように、カテゴリー別に分類した一覧表を作成しました。自分の好みのスタイルを探してみてください。

特に表の最上部にある「静寂」や「潮流」といったデザインは、見た目の完成度が高く、サーバーでも“装備がおしゃれな人”として分かりやすい象徴になりやすいです。一方で、旅路の遺跡で手に入る素朴なデザイン群も、革装備やチェーン装備と合わせることで、初期装備風の「冒険家」スタイルを楽しむのに一役買ってくれます。
各装飾の正確な入手場所と見つけ方
最高にかっこいい装備を作る第一歩は、世界中に散らばる鍛冶型を集める冒険から始まります。鍛冶型は作業台でゼロからクラフトして生み出すことはできず、基本的には特定の構造物で入手します(例外として「潮流」は海底神殿内のエルダーガーディアンが一定確率でドロップします)。
それぞれの鍛冶型には「どこで見つかるか」という物語があります。入手場所を知ることは、その装飾の価値を知ることでもあります。
難易度別・主な入手ルート
- 最高難易度 – 古代都市 (Ancient City):
- 入手可能: 静寂 (Silence)、監獄風 (Ward)
- 解説: ウォーデンが徘徊する危険地帯です。「静寂」は特にレア枠として知られており、複数の古代都市を巡ってようやく見つかることも珍しくありません。
- 高難易度 – 海底神殿 (Ocean Monument):
- 入手可能: 潮流 (Tide)
- 解説: 海底神殿では、鍛冶型はチェストからではなく、エルダーガーディアンが一定確率でドロップします。運要素が絡むため、複数の神殿を回る前提で準備すると安定します。
- 中難易度 – トライアルチャンバー (Trial Chambers):
- 入手可能: ボルト (Bolt)、フロー (Flow)
- 解説: 「ボルト」は宝物庫(Vault)、「フロー」は不吉な宝物庫(Ominous Vault)から入手できる枠です。探索と戦闘をこなしながら、宝物庫を開けて狙います(出典:Minecraft公式「Minecraft Java Edition 1.21」)。
探す時のコツ
鍛冶型集めは長期戦になりがちです。エリトラとロケット花火を用意し、構造物を見つけるための地図や外部ツール(ChunkBaseなど)の利用も検討すると良いでしょう。
鍛冶型の複製レシピと使い方ガイド
苦労して手に入れた鍛冶型は、防具に適用すると消費されてなくなります。しかし、作業台で「複製」すれば、1つを2つに増やすことができます。
ただし、そのコストは軽くありません。複製にはダイヤモンドを大量に使うため、見た目の自由度と引き換えに資源計画が必要になります。

鍛冶型の複製レシピ
[鍛冶型 1個] + [対応するアイテム 1個] + [ダイヤモンド 7個]
ここでの最大のポイントは、ダイヤモンドが7個も必要になるという点です。例えば、ヘルメット、チェストプレート、レギンス、ブーツの全身4部位をすべて装飾しようとすると、複製コストだけで最低でも28個のダイヤモンドを消費することになります。
| 鍛冶型 | 複製に必要な対応アイテム |
|---|---|
| 静寂 (Silence) | 深層岩の丸石 (Cobbled Deepslate) |
| 潮流 (Tide) | プリズマリン (Prismarine) |
| あばら模様 (Rib) | ネザーラック (Netherrack) |
| 尖塔 (Spire) | プルパァブロック (Purpur Block) |
| ボルト (Bolt) | 銅ブロック (Block of Copper) または 錆止めされた銅ブロック (Waxed Copper Block) |
| フロー (Flow) | ブリーズロッド (Breeze Rod) |
この「複製コストの重さ」があるため、装飾済みの防具は単なるおしゃれ以上に「資源と時間を投じた装備」として見られやすくなります。特にレアな鍛冶型を全身に統一していると、探索の手間も含めて目立ちます。
注意点:最後の1個は使わないで!
手持ちの鍛冶型が残り1個になったら、絶対に防具に使わないでください。使い切ってしまうと、またイチから探索して入手し直さなければなりません。必ず「まず複製して2個に増やしてから、1個を使う」という癖をつけましょう。
人気ランキング上位の装飾を解説

コミュニティやSNSでの使用例を見ていくと、いくつかの「鉄板」とも言える人気デザインが見えてきます。これらは単にかっこいいだけでなく、見た目の完成度が高く、テーマ装備に落とし込みやすいのが強みです。
S Tier:至高のフレックス「静寂 (Silence)」
人気上位の常連がこの「静寂」です。防具の地の色に対してトリム素材の露出が大きく、曲線とレイヤーの情報量が多いのが特徴。ネザライト装備(黒)に金(ゴールド)の素材で静寂を入れると、黒地に金が大きく乗り、豪華絢爛な雰囲気を作れます。見た目のインパクトで「一目で強そう」に寄せたい人に刺さるデザインです。
S Tier:芸術的な曲線美「潮流 (Tide)」
「海」や「深海都市」をテーマにしたいときの筆頭候補です。特にヘルメットの意匠が特徴的で、顔周りが流線形になりやすく、三人称視点での見栄えが良いのも強み。水中拠点や海底神殿周回など、水系プレイが好きな人ほどハマります。
A Tier:洗練された騎士「尖塔 (Spire)」

装飾の主張が過剰になりにくく、正統派の騎士(パラディン)スタイルを作りやすいのが「尖塔」です。縦ラインが強調され、キャラクターのシルエットがスマートに見えやすいのが特徴。ダイヤモンド装備と合わせると、清潔感のあるコーディネートにまとまりやすいです。
おすすめの色と素材の選び方

「どの色が一番かっこいいか?」という疑問への答えは、ベースとなる防具との「コントラスト」にあります。色が近すぎると模様が目立たず、遠すぎると派手になりすぎます。ここでは、視認性が良く、テーマを作りやすい組み合わせを紹介します。コントラストの作り方として、反対色(補色)を“差し色”で使う考え方も役立つので、配色の引き出しを増やしたい方は補色組み合わせ一覧!PCCS配色表とおしゃれな活用術を解説も参考にしてみてください。
ネザライト(黒)ベースの場合
ネザライトの暗色には、明度が高い素材や、彩度が強い素材が映えます。
- レッドストーン(赤): 黒×赤は攻撃的で、ラスボス感・強者感を出しやすい配色です。
- 金(ゴールド): 黒地に金のラインが入ることで、高貴さや権威の演出が得意です。
- クォーツ(白): 白黒のモノトーンでまとめると、近未来的で引き締まった印象になります。
- エメラルド(緑): 黒×緑はサイバーパンク寄りにも、毒・暗殺者寄りにも振れる便利枠です。
ダイヤモンド(水色)ベースの場合
ダイヤ装備はベース色が強いので、「なじませる」か「締める」かを決めると失敗しにくいです。
- アメジスト(紫): 近い色相でまとめやすく、幻想的な雰囲気に寄せられます。
- ネザライト(黒): 明るい水色を黒で縁取ると、玩具っぽさが消えて重厚感が出ます。
マイクラの鍛冶型を用いたかっこいい組み合わせ実例
ここからは、具体的なコーディネート例をテーマ別にご紹介します。全身を同じ鍛冶型で揃えるのも統一感があって良いですが、部位ごとにミックスすると、より完成度の高いスタイルを作りやすくなります。テーマ装備を作るときは「色数を絞る」「トーンを揃える」などの基本を押さえるとブレにくいので、配色の組み立て方をもう少し体系的に知りたい場合はファーストアート絵の具組み合わせのコツ!おしゃれな配色の「テーマを決める配色」なども考え方として応用できます。
- ネザライト装備の最強カスタム
- 静寂を使った至高のパターン
- ボルトやフローなど新要素の魅力
- 冒険のテーマに合う装備スタイル
- マイクラの鍛冶型でかっこいい組み合わせを極めよう
ネザライト装備の最強カスタム
エンドコンテンツとして目指したいのが、最強装備であるネザライトのフルカスタムです。ここでは「圧倒的な強者感」と「ラスボス感」をテーマにした構成を紹介します。

テーマ:紅蓮の魔王 (The Crimson Overlord)
- 頭: ネザライト + 静寂 (Silence) + レッドストーン
- 胴: ネザライト + 静寂 (Silence) + レッドストーン
- 脚: ネザライト + あばら模様 (Rib) + 金 (Gold)
- 足: ネザライト + 尖塔 (Spire) + レッドストーン
この組み合わせのこだわりポイントは、視線が集まる上半身に「静寂」を使って赤色の存在感を強め、威圧感を出しつつ、脚に「あばら模様」で骨格ラインの硬派さを足している点です。さらに脚だけ「金」にすることで、単調になりがちな全身赤コーデにアクセントを加え、豪華さも演出できます。
静寂を使った至高のパターン
入手難易度が高い「静寂」ですが、手に入れたならとことん活用したいですよね。静寂はトリム素材の露出が大きいので、防具の質感を別物のように見せることができます。
例えば、「ネザライト防具 × 静寂 × 金素材」の組み合わせです。通常、金の防具は防御力が低く実用面で不利ですが、ネザライト防具に金素材で静寂を施すと、見た目は黄金寄りに寄せつつ、性能はネザライトのままにできます。マルチプレイでのリーダー役や、王様ロールプレイにも相性が良いでしょう。
ボルトやフローなど新要素の魅力
Ver1.21で追加された「ボルト」と「フロー」は、これまでのファンタジー路線とは一味違う「工業的(インダストリアル)」な魅力があります。銅ブロック周りの建築や、レッドストーン回路を扱うエンジニア風の見た目を作りたい人にぴったりです。

スチームパンク・エンジニア風コーデ
銅素材との相性が良く、(建築側で)錆びた銅を使っている拠点にもなじませやすいです。
- 頭: チェーンヘルメット + ボルト (Bolt) + 銅 (Copper)
- 胴: 革の服(茶色に染色) + 職人風 (Shaper) + 鉄 (Iron)
- 脚: 鉄のレギンス + フロー (Flow) + 銅 (Copper)
- 足: 鉄のブーツ + ボルト (Bolt) + 銅 (Copper)
異素材を組み合わせると、ボルトのドット模様がリベット(留め具)のように見え、フローの曲線が配管や流体ラインのようにも見えてきます。工場建築や自動化拠点で作業するスキンとしても没入感が出やすいです。
冒険のテーマに合う装備スタイル
ただ派手なだけでなく、自分のプレイスタイルや拠点のテーマに合わせて装備を選ぶのも「粋」な楽しみ方です。
深海の暗殺者 (The Abyssal Assassin)
海底神殿の攻略や、水中の探索が好きな方には、青系で統一したステルススタイルがおすすめです。
- 構成: ネザライト防具ベース
- 鍛冶型: ヘルメットに「潮流 (Tide)」、ボディに「ヴェックス風 (Vex)」
- 素材: ラピスラズリ または ダイヤモンド
潮流のヘルメットは潜水服のような流線形を狙いやすく、ヴェックスの鋭角的なラインは深海生物のヒレを連想させます。素材にラピスラズリの濃い青を使うと、深海の暗がりに溶け込むような印象になります。
聖なる守護者 (The Holy Paladin)
建築勢やマルチプレイでのサポート役には、白と金を基調とした高潔なスタイルが似合います。鉄や金の防具をベースに、クォーツや金、あるいはダイヤ素材で「尖塔 (Spire)」や「要塞 (Eye)」の模様を入れると、神聖な騎士のようなルックスが完成します。「要塞」の胸元の目玉モチーフも、明るい素材で入れると宝石のように見えてアクセントになります。
マイクラの鍛冶型でかっこいい組み合わせを極めよう

マイクラの鍛冶型システムは、組み合わせ次第で膨大なバリエーションを生み出せる、まさにやり込み要素です。今回ご紹介した「静寂」や「潮流」といった人気デザインはもちろん魅力的ですが、最も大切なのは「自分がその装備を着ていてワクワクするかどうか」だと思います。
色のコントラストや入手難易度を理解した上で、あえて人と被りにくい鍛冶型を採用して自分だけのコーデを作るのも面白いです。ぜひ今回の記事を参考に、次の冒険に向けて最高の一着を仕立ててみてください。ダイヤ集めは大変ですが、完成した時の満足感は格別です。

