スマブラSPのMiiファイター、使っていますか? 格闘、剣術、射撃と3タイプありますが、ワザ構成(必殺ワザ)をそれぞれ3種類から選んでカスタマイズすることが前提なので、「結局どの組み合わせが強いの?」と悩んでしまうファイター筆頭ですよね。
私自身、Miiファイターはカスタマイズの幅が広すぎるゆえに最適解が分かりにくく、「なんとなく弱い」というイメージを持っていました。特に『UNDERTALE』のサンズや『Cuphead』のカップヘッドといった大人気のコラボコスチュームを使いたいのに、肝心のMii射撃タイプの最強ワザ構成が分からない…という方も、実は多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなMiiファイターの「最強の組み合わせ」について、現在の対戦環境で主流となっている各タイプのワザ構成、基本的なコンボ、そして「相手にしていて厄介だ」と感じた時の具体的な対策まで、しっかり掘り下げていきますね。
- Miiファイター3タイプの最強ワザ構成(早見表)
- なぜMiiファイターが「弱い」と言われるのか
- 各タイプ(格闘・剣術・射撃)の具体的な戦術とコンボ
- 人気コスチューム(サンズ等)と最強構成への対策
スマブラ miiファイター最強の組み合わせ早見表
まずは「今すぐ答えが知りたい」という方のために、結論から。現在の対戦環境(メタ)で「最強」とされ、多くのプレイヤーに採用されているワザ構成をタイプ別にまとめますね。
Miiファイターの強さは、他の多くのファイターと異なり、この必殺ワザの構成(ビルド)に極度に依存しているのが最大の特徴です。
miiファイター最強ワザ構成とティア評価
現環境で最も合理的で強力とされる、主流のワザ構成(番号)は、以下の通りです。番号は「通常B / 横B / 上B / 下B」の順番に対応しています。
| タイプ | ワザ構成(番号) (通常/横/上/下) | ビルドの特性 | 主なワザ |
|---|---|---|---|
| Mii格闘タイプ | 1213 (または 1223) | スープレックス型 (安定・復帰補強) | (1)鉄球 / (2)スープレックス / (1)突き上げ / (3)フェイントジャンプ |
| Mii格闘タイプ | 1322 | 瞬速キック型 (高火力・上級者向け) | (1)鉄球 / (3)瞬速キック / (2)昇天スピン / (2)カウンター |
| Mii剣術タイプ | 1312 | チャクラム型 (万能・遠近両用) | (1)トルネード / (3)チャクラム / (1)ロケット斬り / (2)カウンター |
| Mii射撃タイプ | 3211 | ゾーン制圧型 (弾幕・トラップ) | (3)グレネード / (2)ステルスボム / (1)アームロケット / (1)ボムドロップ |
これらのワザ構成が「最強」と呼ばれる一方で、Miiファイター3タイプの総合的なティアランク(強さの序列)は、専門家やトッププレイヤーの間でも「中堅~中堅下位(Mid Tier)」と評価されるのが一般的です。(参照:SmashData.GG(大会データベース))
この評価は、あくまで上記のような「最強構成」の利用が絶対的な前提条件となっています。つまり、ワザ構成の知識がないままMiiファイターを使っても、そのポテンシャルは全く発揮できず、対戦環境で戦うのは難しい…というのが実情なんですね。
miiファイターが弱いと言われる理由
Miiファイターが「弱い」と評価されがちな根本的な理由は、3タイプともに「基本性能」に明確な、そして致命的な弱点を抱えているからです。
各タイプの致命的な弱点
- Mii格闘タイプ: 全ファイター中でもトップクラスの機動力を持つ一方で、必殺ワザなしでの復帰力が絶望的に低いという、スマブラにおいて致命的な欠陥があります。
- Mii剣術タイプ: 剣士キャラでありながら、他の剣士(例えばルキナやクロム)と比較してリーチが短く、機動力も非常に低いです。さらに復帰も弱く、多くの弱点を抱えています。
- Mii射撃タイプ: 遠距離での弾幕は強力ですが、近接戦闘が極端に弱く、機動力も低いため、一度懐に入られると非常に脆いです。
このように、基本性能だけ見ると、かなり厳しい戦いを強いられるファイターたちです。
だからこそ、Miiファイターを使う(あるいは対策する)上では、これらの弱点を必殺ワザでいかに補強し、長所を最大化するかという「最強の組み合わせ」を知ることが、他のどのファイターよりも重要になるわけです。
格闘タイプの最強ワザ構成とコンボ

3タイプの中では最も評価が高い傾向にある格闘タイプ。その主流ビルドはワザ構成「1213」で、これが最も安定的かつ強力とされていますね。
このビルドの核は、最大の弱点である「復帰」を下B(3)フェイントジャンプで劇的に改善しつつ、近接でのガード崩しに強力なコマンド投げ横B(2)スープレックスを採用している点です。
また、撃墜力をさらに高めたい場合は、上B(2)昇天スピンキックを採用した「1223」も非常に人気があります。
格闘タイプの主要コンボ
- 下投げ → 前空中攻撃(低~中%)
- 下投げ → 上空中攻撃(中%)
- 下強攻撃 → 昇天スピンキック(上B 2) ※50~70%程度で撃墜が狙える強力なコンボ
上級者向けには、復帰補強のフェイントジャンプを捨て、さらなる火力と奇襲性を求めた「1322(瞬速キック型)」もありますが、復帰を自力でカバーする高いスキルが求められるため、かなり玄人向けの構成と言えそうです。
剣術タイプの最強ワザ構成とコンボ

剣術タイプは、性能を突き詰めるとワザ構成「1312」ほぼ一択、と言っても過言ではないかもしれません。
この構成の核であり、剣術タイプの「本体」とも呼ばれるのが、横B(3)チャクラムです。これをいかに使いこなすかが剣術タイプの鍵で、立ち回りのほとんどをこのワザに依存していると言われるほど。
基本性能の低さ(特に致命的な機動力と復帰)を、この高性能な飛び道具である「チャクラム」による立ち回り制圧と、横方向への復帰距離が最も長い上B(1)ロケット斬りで全力でカバーする。まさに剣術タイプで戦うための「必須装備」と呼べるビルドですね。
剣術タイプの主要コンボ
- チャクラム(横B 3)ヒット → ダッシュ攻撃 / 掴み
- 下強攻撃 → 各種空中攻撃(上強、前空中など)
- (崖際)後空中攻撃(撃墜)
射撃タイプの最強ワザ構成と撃墜
Mii射撃タイプは、ワザ構成「3211」が非常に強力で、この構成の登場によって評価が上がった側面もあります。
このビルドの強さは、個々のワザが強力というよりも、4つのワザが作り出す「相乗効果(シナジー)」にあります。相手を近づけない「要塞」を築くことに特化しています。
- 通常B(3)グレネードランチャーで「中~遠距離(空中)」を制圧
- 横B(2)ステルスボムで「地上(近~中距離)」にトラップを設置
- 下B(1)ボムドロップで「真下・崖下」をカバー
この3種類の弾幕とトラップで相手の行動を制限し、安全な場所を奪いながらダメージを蓄積させていきます。
撃墜は、弾幕で%が溜まった相手を、発生が速くガーキャン(シールドからの反撃)にも使える上強攻撃や、威力と吹飛ばしが高い後空中攻撃で仕留めるのが主なパターンですね。
スマブラ miiファイター最強の組み合わせ詳細解説
早見表で紹介した構成について、「なぜそのワザが選ばれるのか?」という具体的な戦略や採用理由を、もう少し深掘りしていきますね。Miiファイターの面白さは、このワザ選択の理由にあると私は思っています。
格闘タイプ「1213」型の戦略
格闘タイプの主流「1213」は、致命的な弱点(復帰)を消し、強み(近接)を伸ばす、最もバランスの取れた構成です。各ワザの役割を見ていきましょう。
(1) 鉄球投げ (通常B)
格闘タイプ唯一の飛び道具です。機動力は高いもののリーチが極端に短いため、相手の飛び道具と相殺させたり、相手のダッシュを牽制したりするために必須のワザとなります。これがあるだけで、立ち回りの窮屈さがかなり改善されますね。
(2) スープレックス (横B)
高速なコマンド投げ(ガード不可の掴み)です。シールドを固めて様子見してくる相手への最強の崩し手段となります。特に崖際で掴めばそのまま道連れ撃墜も狙えるため、相手に与えるプレッシャーが非常に大きいのが強みです。
(1) 突き上げ (上B) / または (2) 昇天スピンキック
ここは好みが分かれるポイントです。
- (1) 突き上げ: 発生が速く、ガーキャン(シールドからの反撃)やコンボの締めとして安定します。
- (2) 昇天スピンキック: 撃墜力が高く、前述の「下強 → 昇天スピン」という早期撃墜コンボが非常に強力です。復帰阻止にも使えます。
安定性を取るなら「1213」、撃墜力を求めるなら「1223」という選択になりますが、どちらも強力な構成です。
(3) フェイントジャンプ (下B)
これが格闘タイプの最重要ワザと言っても過言ではありません。最大の弱点である「横方向の復帰」を劇的に改善します。これがないと、少し崖外に出されただけで復帰不可能になるケースも多いですが、このワザ一つで復帰ルートが多様化し、生存力が大きく上がります。他の下Bワザ(ヘッドバットやカウンター)も面白い性能ですが、復帰の安定性を捨てるほどの価値は、残念ながら現状では見出されにくいですね。
剣術タイプ「1312」型の戦略
剣術タイプの「1312」は、前述の通り、基本性能の低さを必殺ワザで補うための「必須装備」です。特に「チャクラム」と「ロケット斬り」への依存度は非常に高いです。
(3) チャクラム (横B)
剣術タイプの「本体」であり、このワザを使いこなせるかが全て、と言われるほどの最重要ワザです。 投げる角度、速さ、距離をスティック入力で高度に調整可能という、非常に多機能な飛び道具です。
チャクラムの主な役割
- 立ち回りの制圧: 相手の接近を拒否し、ライン(有利な位置)を維持します。
- コンボの始動: ヒット時の硬直が長く、ダッシュ攻撃や掴みなどに繋げられます。
- 復帰阻止: 崖外の相手に対して、角度を調整して投げることで強力な妨害になります。
- 牽制と誘導: 相手を動かし、こちらの得意な間合いに誘導します。
これだけ多くの役割を一つのワザでこなせるため、チャクラムなしの剣術タイプは立ち回りが成立しにくいとまで言われています。
(1) ロケット斬り (上B)
剣術タイプのもう一つの弱点である「復帰」を最も安定してカバーできる選択肢です。他の上Bワザ(疾風突きなど)は上昇力はあっても横移動が心もとないですが、ロケット斬りは横方向への移動距離が長く、復帰ルートの自由度が上がります。攻撃判定も広いため、復帰阻止に来た相手への反撃にもなり得ます。
(1) トルネードショット (通常B) / (2) カウンター (下B)
この2つは、上記の2大ワザを補助する役割ですね。トルネードショットはチャクラムとは軌道の違う牽制ワザとして、カウンターは相手の飛び道具や安易な突進ワザに対する防御手段として機能します。
射撃タイプ「3211」型の戦略
射撃タイプの「3211」は、個々のワザ性能よりも、4つのワザが作り出す「制圧空間」が強さの核です。いかに相手を懐に入らせず、「要塞」を維持するかが鍵となります。
「3211」の空間制圧シナジー
このビルドの目的は、相手に「安全な場所を与えない」ことです。4つのワザがそれぞれ異なる空間を担当し、相手の行動を制限します。
- (3) グレネードランチャー (通常B): 山なりの軌道で「中~遠距離(空中)」を制圧します。相手のジャンプや空中からの接近を抑制し、地上に釘付けにするメインウェポンです。
- (2) ステルスボム (横B): 地面や壁に設置する「トラップ型爆弾」です。相手が踏み込むであろう「地上(近~中距離)」を制圧し、ダッシュやステップを制限します。
- (1) ボムドロップ (下B): 真下に爆弾を投下します。「真下・崖下」をカバーし、復帰阻止や、懐に潜り込んできた相手への迎撃に使えます。
- (1) アームロケット (上B): シンプルな復帰ワザ。射撃タイプの低い復帰力を補うための必須ワザです。
相手からすれば、「上からはグレネード、前からはステルスボム、下からはボムドロップ」と、3種類の弾幕とトラップを同時に避けながら、射撃タイプの弱点である「近接」に持ち込むことを強要されます。この盤面制圧能力が「3211」構成の最大の強みです。
他の飛び道具が採用されにくい理由
射撃タイプには「チャージショット」や「ラピッドブラスター」など、サムスやフォックスに似た直線的な飛び道具もあります。しかし、これらが「3211」で採用されない理由は、戦略の不一致にあります。「3211」の強さは、相手の行動を「制限」し「誘導」するトラップ型の戦術にあります。直線的な攻撃は相手に対処されやすく、グレネードやステルスボムが持つ「空間制圧能力」に劣るため、採用優先度が低くなるんですね。
最強構成への具体的な対策

最強の組み合わせを知ることは、もちろん「対策」を知ることにも繋がります。相手にしていて「このMiiファイター、動きが厄介だ…」と感じたら、これらのメタ構成である可能性が高いです。その対策もまとめておきます。
対 Mii格闘(1213型)の対策
弱点: 復帰(フェイントジャンプがあってもルートは比較的単純)、飛び道具への対処。
対策: とにかく執拗に崖外に出すことが最も重要です。復帰ワザ「フェイントジャンプ(3)」は強力ですが、移動ルートは比較的読みやすいため、冷静に復帰阻止を狙いましょう。また、リーチが短いため、飛び道具を持つファイターで近づけさせないように立ち回るのが基本です。
ただし、こちらの飛び道具や牽制を警戒してシールドを多用しすぎると、「スープレックス(横B 2)」で崩されます。シールドを張る時間と間合い管理には細心の注意が必要です。
対 Mii剣術(1312型)の対策
弱点: 「チャクラム(横B 3)」への高い依存度、機動力の低さ。
対策: すべては「チャクラム」をどう無力化するかにかかっています。チャクラムをジャストシールド(パリィ)する、または反射・吸収ワザ(フォックスのリフレクター、ウルフのブラスターなど)で対処するのが最も効果的です。チャクラムさえ機能不全に陥れば、Mii剣術タイプは元々の機動力の低さが露呈し、接近も逃走も困難になります。そこを機動力で上回るファイターで一気に攻め立てましょう。
対 Mii射撃(3211型)の対策
弱点: 近接戦闘、弾幕の隙間。
対策: 高機動ファイター(フォックス、ゼロスーツサムスなど)や、反射・吸収ワザを持つファイターが有効です。弾幕に焦らず、冷静にグレネードとステルスボムの隙間や、ワザの後隙を見つけて一気に接近することが重要です。一度懐に潜り込んでしまえば、射撃タイプは迎撃手段が乏しく、近接戦闘では圧倒的に有利な展開に持ち込めるはずです。
サンズなど人気コスチューム一覧

Miiファイターの魅力は、性能(ワザ構成)だけでなく、「見た目」のカスタマイズにもありますよね。特にBGM付きで配信された人気コスチュームは、そのMiiタイプを使う大きな動機付けになっています。
なぜコスチュームが重要か?
Miiファイターのコスチューム、特に他のゲームとのコラボレーションで、BGM付きで配信されたものは、それ自体が大きな集客力を持っています。これにより、「最強の組み合わせ」を探す純粋な対戦プレイヤー層と、「あの人気コスチュームで遊びたい」というカジュアル層が密接に関連しているのが、Miiファイターというトピックの面白いところです。
「サンズを使いたい」と考えたプレイヤーは必然的にMii射撃タイプを選択し、その次に「Mii射撃タイプの最強構成は何か?」と検索する可能性が極めて高いんですね。
特に人気の高いコラボコスチューム
(射撃) サンズ (Sans)
元ネタ: 『UNDERTALE』(参照:UNDERTALE公式サイト)
BGM「MEGALOVANIA」も実装されており、世界中で非常に高い人気を誇るコスチュームです。このコスチュームを使いたいがためにMii射撃タイプを選び、「3211」構成を使い始めるプレイヤーが多数存在します。
(射撃) カップヘッド (Cuphead)
元ネタ: 『Cuphead』
サンズ同様、BGM付きで配信されました。原作の「射撃」アクションとMii射撃タイプの性能がイメージ的に一致するため、こちらも非常に人気があります。(参照:大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL 公式サイト:追加Miiコスチューム)
(格闘) ボンバーマン (Bomberman)
元ネタ: 『ボンバーマン』シリーズ
クラシックなゲームキャラクターとしての高い知名度を誇ります。原作では爆弾(射撃)イメージですが、スマブラでは格闘タイプとして参戦しています。
(剣術) アルタイル (Altair) / トラヴィス (Travis)
元ネタ: 『アサシン クリード』シリーズ / 『ノーモア★ヒーローズ』シリーズ
Mii剣術タイプには、こういったクールなデザインや熱狂的なファンを持つキャラクターのコスチュームが用意されており、使用の動機付けとなっています。
(出典:大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL 公式サイト:Miiファイターコスチューム)
スマブラ miiファイター最強の組み合わせ総括
あらためて、スマブラSPにおけるMiiファイターの最強の組み合わせについてまとめてみました。
Miiファイターは、他のファイターとは異なり、まず自分に合ったコスチュームを選び、次に「最強の組み合わせ」を知ることがスタートラインとも言える、非常に特殊で奥深いファイターですね。
基本性能に明確なクセや弱点がある分、それを補うためのワザ構成をしっかり練ることで、他のどのファイターにもない独特の立ち回りが可能になります。今回紹介した「1213(格闘)」「1312(剣術)」「3211(射撃)」は、そのための最も安定した強力な「基盤」になるはずです。
もし「Miiファイターは弱い」というイメージを持っていたり、「サンズを使いたいけど勝てない」と悩んでいたりするなら、まずはこのメタ構成から入ってみるのはいかがでしょうか。
そこから自分のプレイスタイルに合わせて少しワザを入れ替えてみるなど、アレンジを加えてみるのもMiiファイターの醍醐味かもしれません。私もお気に入りのコスチュームで、もう一度Miiファイターを使い込んでみようかなと思います!

