MENU

最強のふたりアブデルの真実とは?実話モデルの現在と映画の違い

当ページのリンクには広告が含まれています。
最強のふたりアブデルの真実とは?実話モデルの現在と映画の違い
  • URLをコピーしました!

映画『最強のふたり』を観て、そのあまりにも素晴らしいストーリーに心を打たれた方は多いのではないでしょうか。私もその一人です。笑いあり涙ありのこの名作を観終わった後、ふと「ドリスのモデルになったアブデルって、実際はどんな人なんだろう?」と気になって検索した経験はありませんか。

映画ではオマール・シーが演じる底抜けに明るいキャラクターが印象的でしたが、実話のアブデルの現在や、映画で描かれなかった真実がどうなっているのか、知れば知るほど興味が湧いてきますよね

。特に、映画と現実の間にある国籍や人種の違い、そして二人のその後の関係性については、多くの人が知りたいと感じるポイントだと思います。

実は、映画化にあたって変更された設定には、製作陣の深い意図が隠されていたんです。

この記事のポイント
  • 実在のモデルであるアブデルの正確な年齢と意外な国籍
  • 映画のドリスと実話のアブデルにおける決定的な違い
  • 俳優オマール・シーがキャスティングされた本当の理由
  • 映画公開後の二人が歩んだその後の人生と現在の関係
目次

最強のふたりでアブデルの真実を探る

最強のふたりでアブデルの真実を探る
まっさらログ:イメージ

映画を観た直後だと、どうしても「ドリス=実在の人物」というイメージが強くなりますよね。あの笑顔とダンスが脳裏に焼き付いているから無理もありません。でも実は、映画は実話をベースにしつつも、いくつかの重要なポイントで大胆なアレンジが加えられているんです。

ここでは、ドキュメンタリーなどで語られた内容も含め、モデルとなったアブデルさんの「本当の姿」について、私が調べた情報を深掘りしてシェアしますね。

モデルとなったアブデルの現在と当時の年齢

まず一番驚いたのが、アブデルさんがフィリップさんの介護人として採用された当時の年齢です。なんと、彼は当時まだ20代前半(およそ21歳)だったんです。映画でも若々しいエネルギーを感じましたが、実際もかなり若かったんですね。

一般的に、四肢麻痺の方の介護には高度なスキルや経験が求められると思われがちです。しかし、その頃のアブデルさんには介護の経験なんて全くありませんでした。でも、20代前半という若さで、全身麻痺の富豪の介護という重責を担うことになったわけですが、これが逆に良かったのかもしれません。

若さがもたらした「対等な関係」

専門的な知識や経験がない分、変に構えることなく、一人の人間としてフィリップさんと向き合えたんじゃないかなと思います。医療従事者のように「患者」として扱うのではなく、「相棒」として接する。その若さゆえの遠慮のなさが、フィリップさんの心を解き放ったのでしょう。

現在は、アルジェリアで養鶏業(チキン・ファーム)を営む実業家として暮らし、妻と3人の子どもとともに生活していると伝えられています。映画のヒット後、彼は自身の半生を綴った本も出版しており、その波乱万丈な人生そのものが多くの人に勇気を与えています。

映画と実話で異なるアブデルの国籍や人種

ここが映画と実話の最も大きな違いの一つであり、ファンの間でもよく話題になるポイントです。映画では、ドリスはサハラ以南のアフリカ系(セネガル系移民を想起させる設定)として描かれていました。オマール・シーさんのルックスも相まって、非常に魅力的なキャラクターでしたよね。

しかし、実在のモデルであるアブデル・セロウ(Abdel Sellou)さんは、実は北アフリカのアルジェリア出身なんです。外見的な特徴も、映画のドリスとは異なっています。

なぜ設定が変わったの?

これは、演じたオマール・シーさんのルーツや個性に合わせるためだったと言われています。また、アルジェリア系という設定だと、フランスの植民地支配の歴史やアルジェリア戦争など、政治的な背景が強くなりすぎてしまう懸念がありました。物語の軸を「政治」ではなく、より普遍的な「移民の若者と富豪の友情」というテーマにする意図もあったようです。

映画のドリスも素敵でしたが、実際のアブデルさんが持つアルジェリアの文化的背景も、彼らの友情に独特のスパイスを加えていたのかもしれませんね。フランス社会における複雑な立ち位置という点では共通していますが、そのニュアンスの違いを知ると、映画をまた違った視点で楽しめそうです。

ドリス役オマール・シーと本人の決定的違い

映画のドリスは、いつもジョークを飛ばしてEarth, Wind & Fireの曲で踊り出すような、陽気なキャラクターとして描かれていました。あのダンスシーンは最高でしたよね! これは演じたオマール・シーさん自身の持つコメディアンとしての魅力が大きく反映されています。

一方、実話のアブデルさんも「型破り」であることは間違いありませんが、映画のドリスとはまた違った個性を持っていたようです。ドキュメンタリー映像などを見ると、もっと鋭い眼光というか、ストリートで生き抜いてきた「したたかさ」のようなものを感じます。映画のドリスほど常にハッピーな雰囲気だけではなかったかもしれません。

共通するのは「憐れまない心」

ただ共通しているのは、フィリップさんを「障害者」として特別扱いしなかったという点。この根本的な態度は、映画でも実話でも変わらない、二人の友情の核となる部分ですね。「電話を取れないからって、いちいち同情していたらキリがない」というようなスタンスこそが、フィリップさんが求めていたものだったのです。

フィリップの介護人として採用された衝撃の理由

これは映画でも冒頭で描かれていた有名なエピソードですが、実話でも本当にそうだったというから驚きです。アブデルさんが面接に来た本当の目的は、介護の仕事を得ることではありませんでした。

彼は、「不合格証明書」をもらって失業手当を申請するためだけに応募してきたのです。「雇う気がないなら早くサインをくれ」という態度は、常識的に考えれば即不採用ですよね。

フィリップさんが彼を選んだ理由

多くの応募者が同情や憐憫の目でフィリップさんを見る中、アブデルさんだけは対等で、容赦のない態度で接しました。フィリップさんは、そんな彼に「生きるためのエネルギー(命の息吹)」を感じたのだそうです。

「介護をしてほしい」ではなく「生きたい」というフィリップさんの切実な願いと、アブデルさんの飾らない性格が奇跡的にマッチした瞬間だったんですね。礼儀正しいけれど壁を作るプロの介護士よりも、無礼だけど心の壁がないアブデルさんを選んだフィリップさんの慧眼には脱帽です。

最強のふたりのその後とアブデルの人生

映画のエンドロールで、その後の二人の実写映像が流れたのを覚えていますか? あのシーンを見ると、物語が終わった後も彼らの友情が続いていることが分かって温かい気持ちになりますよね。実はその後も、二人の交流は続いていました。

二人はその後も長く連絡を取り合い、生涯の友として関係を続けてきました。アブデルさんはその後結婚し、3人の子供に恵まれて家庭を持ちました。さらに、自身の事業を立ち上げて実業家としても活動するなど、フィリップさんとの出会いをきっかけに自分の人生を大きく切り拓いていったのです。なお、フィリップ・ポッツォ・ディ・ボルゴさんは2023年に逝去していますが、それまで二人の友情は続いていたと伝えられています。

かつては社会の枠組みから外れかけていた青年が、一人の人間との出会いでこれほどまでに変わる。映画はフィクションですが、この「友情が人生を変えた」という結末は、紛れもない真実なんですよね。

最強のふたりのアブデルを演じた俳優と評価

最強のふたりのアブデルを演じた俳優と評価
まっさらログ:イメージ

さて、ここからは実話のアブデルさんを見事に「ドリス」として昇華させた、俳優オマール・シーさんについても触れておきたいと思います。彼がいなければ、この映画はここまで世界的ヒットにはならなかったかもしれませんし、私たちの心にこれほど深く残ることもなかったでしょう。

ドリス役オマール・シーのプロフィールと身長

オマール・シー(Omar Sy)は、1978年1月20日生まれのフランスの俳優です。映画を観ていても「背が高いな〜」と感じましたが、その存在感は抜群ですよね。実際の身長は約190cmとも言われており、スクリーンでの迫力も納得です。

名前オマール・シー (Omar Sy)
生年月日1978年1月20日
出身地フランス トラップ
主なキャリアコメディアンとしてキャリアをスタートさせ、テレビ番組のコントで人気を博す

彼はもともとコメディアンとしてテレビで活躍しており、その親しみやすさとユーモアのセンスが、重くなりがちな「介護」というテーマを明るく照らすドリス役にぴったりだったんです。彼の大きな笑顔を見るだけで、なんだか元気をもらえますよね。

映画のキャストが受賞したセザール賞の功績

この映画での演技が高く評価され、オマール・シーは2012年に第37回セザール賞で主演男優賞を受賞しました。セザール賞といえば「フランスのアカデミー賞」とも呼ばれる最高の栄誉です。

当時34歳での受賞、しかも黒人俳優として初の主演男優賞受賞という快挙は、フランス映画界にとっても歴史的な出来事でした。単に「面白い映画」というだけでなく、俳優の演技力という点でも極めて高い評価を受けた作品なんですね。授賞式で彼が名前を呼ばれた瞬間の歓喜の表情は、今でも語り草になっています。

日本アカデミー賞最優秀外国作品賞への道

評価されたのは本国フランスだけではありません。日本でもその感動は広く伝わり、興行収入もフランス映画としては異例の大ヒットを記録しました。そしてなんと、権威ある日本アカデミー賞で最優秀外国作品賞を受賞しています。

さらに、東京国際映画祭では最高賞にあたる「東京サクラグランプリ」も獲得しています。言葉や文化の壁を超えて、日本人の感性にも深く響く普遍的なストーリーだったことが、これらの受賞歴からもよく分かります。

受賞の記録

(出典:日本アカデミー賞公式サイト『第36回日本アカデミー賞』

このように、日本国内の映画賞でも最高の評価を得ていることが確認できます。

私もHuluなどの配信サービスで見かけるたびに、「やっぱり名作だな」と再確認してしまいます。何度見ても新しい発見がある映画って貴重ですよね。

監督が語るアブデルの実話を脚色した意図

先ほど触れた「国籍の変更」や「キャラクターの脚色」についてですが、これは監督のエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュによる意図的な戦略でした。彼らは、この重いテーマを扱うにあたり、「笑い」を不可欠な要素だと考えていたのです。

脚色のポイント

実話をそのままシリアスなドキュメンタリーのように再現するのではなく、オマール・シーという俳優の個性を最大限に活かすことで、物語に「ユーモア」と「普遍性」を持たせようとしました。

結果として、アルジェリア系移民という特定の文脈を超えて、世界中の誰もが共感できる「境遇の違う二人の友情」というテーマが際立つことになりました。この「あえて笑えるように描く」という判断があったからこそ、私たちはこれほどまでに映画を楽しめたのかもしれません。

世界が感動した最強のふたりとアブデルの絆

最後に、この映画がこれほど愛される理由を改めて考えてみると、やはりその根底にあるのが「アブデルとフィリップの真実の絆」だからではないでしょうか。作り話だけでは出せない説得力が、画面の端々から溢れ出ている気がします。

人種も、年齢も、育った環境も、身体的な状況も、すべてが異なる二人。それでも、互いを一人の人間としてリスペクトし合えば、これほど深い友情が結べる。そんな希望を見せてくれたのが、実在のアブデルさんであり、映画のドリスでした。

もしこれから映画を見返す機会があれば、ぜひ「実話のアブデルさんはここでどう思ったんだろう?」「ここは実話に基づいているのかな?」と想像しながら観てみてください。きっと、今までとは違った深い感動が味わえるはずですよ。

アドセンスMultiplex 広告

最強のふたりアブデルの真実とは?実話モデルの現在と映画の違い

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

はじめまして、管理人の「零(れい)」です。 このブログ「まっさらログ」にお越しいただき、本当にありがとうございます。
ここは、日常で感じたことや新しく始めたことを、「まっさら」な視点で記録していく雑記ブログです。

目次