最近のベイブレードX、環境の変化スピードが凄まじいことになっていませんか?新しいパーツが出るたびに「これが最強か!?」と話題になり、数週間後にはその対策パーツが流行る……まさに群雄割拠の時代です。
「結局いま、どのカスタムが一番勝てるの?」「パーツが多すぎて何を揃えればいいか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。特に2025年後半に入ってからは、「CX(カスタムライン)」や「UX(ユニークライン)」のパーツが本格的に増え、重量やギミックが初期BX期よりも大きく進化しています。
そこで今回は、先日開催された世界大会のデータや、私自身が実際に回して感じた考察を交えて、現時点での「ベイブレードx 最強カスタム 最新情報」を徹底的に深掘りしてまとめました。初心者の方から、大会で勝ち上がりたいガチ勢の方まで、きっと役立つヒントが見つかるはずです。
- 世界大会を制したガチの最強デッキ構成とその採用理由
- 2025年後半の環境を支配するエアロペガサスなどの新パーツ徹底解説
- 勝率をグッと上げるための3on3における役割分担と構築理論
- 最新ティア表に基づいた、今すぐ組めるおすすめの改造組み合わせ
世界大会から学ぶベイブレードXの最新最強カスタム
まずは、競技シーンの最高峰である「世界大会2025」の結果から、今の環境の「答え」を紐解いていきましょう。世界各国(正確には世界21地域)の予選を勝ち抜いた猛者たちが、負けられない本番の舞台で選んだベイこそが、間違いなく現時点での最適解と言えるからです。
世界大会優勝デッキの完全解析

2025年10月11日・12日にRED° TOKYO TOWERで開催された公式世界大会「BEYBLADE X WORLD CHAMPIONSHIP 2025」。皆さんはチェックしましたか?私は配信にかじりついて見ていましたが、レベルの高さに圧倒されました。
特にレギュラークラスで見事優勝を果たしたメキシコシティ代表・レオバルド選手のデッキ構築は、まさに「教科書」と呼びたくなるほどの完成度でした。配信映像や大会レポートをもとにすると、彼が主に使用していた3機は、単にパワーのあるパーツを詰め込んだだけでなく、3on3というルールの中で「どうやって3点を取るか」が計算し尽くされていたんです。
王者レオバルド選手のデッキレシピ
- 先鋒(アタック):エアロペガサス 7-60 Level
- 中堅(ディフェンス):ウィザードロッド 1-60 Hexa
- 大将(アタック):シャークスケイル 3-60 Low Rush
この構成の素晴らしい点は、攻守のバランスです。特に注目すべきは、先鋒の「エアロペガサス」に採用された「Level(レベル)」ビットの存在です。
通常、重量級のアタックタイプには「Flat」や「Low Flat」といった、暴れ回るための攻撃特化ビットを採用するのがセオリーです。しかし、彼はあえて姿勢制御能力の高い「Level」を選びました。これは、「初撃で弾き飛ばせれば良し、もし耐えられても後半の粘りで判定勝ちを狙う」という、二段構えの戦術を可能にします。この柔軟な思考こそが、世界を制した要因でしょう。
(出典:タカラトミー『世界大会「BEYBLADE X WORLD CHAMPIONSHIP 2025」実施報告』)
3on3を制する役割理論と構築
3on3バトルで勝つためには、ただ強いベイを3つ並べるだけでは不十分です。相手の出すベイを予測し、有利な対面を作る必要があります。そこで重要になるのが、カードゲームやポケモンの対戦でも使われる「役割理論」の考え方です。
私がデッキを組む際に意識しているのは、以下の3つのポジション(役割)です。
| 役割 | 目的と特徴 | 代表的な採用パーツ |
|---|---|---|
| スイーパー(エース) | 最も信頼できる勝ち筋。攻撃力と持久力を兼ね備え、どんな相手とも五分以上に戦える万能枠。 | エアロペガサス、フェニックスウイング |
| メタ・カウンター | 環境トップ(現在はウィザードロッド)を明確に倒すための専用枠。特定の相手に特効を持つ。 | シャークスケイル、コバルトドラグーン |
| クローザー(安定枠) | 最後の一押しや、引き分け以上を狙う枠。防御力や持久力に特化し、負けない戦いをする。 | ウィザードロッド、シルバーウルフ |
例えば、相手の手持ちに「ウィザードロッド」が見えたら、こちらはそれを弾き飛ばせる「シャークスケイル」をどこで出すか悩みますよね。相手もそれを読んでくるはず……といった高度な読み合いが3on3の醍醐味です。
自分のデッキを見直すときは、「この3機でどうやって点を取るか」「もし相手が防御型できた場合は誰をぶつけるか」というストーリーを組み立ててみると、勝率がグッと上がるはずです。
アタック改造の鍵はエアロペガサス

CX/UX世代に入ってからのアタックタイプ環境は、「エアロペガサス」一強と言っても過言ではない状態になっています。なんといっても、その重量がこれまでの常識を覆しました。
なぜエアロペガサスが最強なのか?
最大の理由は「ダブルメタルコート」による圧倒的な質量です。物理的には、相手をどれだけ大きく弾き飛ばせるかには「重さ×速度」で表される運動量や、「重さ×速度×速度」で決まる運動エネルギーが関わってきます。Xダッシュによる爆発的な速度に、この重量が加わることで、軽いベイとのぶつかり合いではオーバーフィニッシュを量産しやすい強烈な打撃力が生まれるのです。
私のおすすめカスタムは、やはり世界大会でも実戦で強さが証明された以下の組み合わせです。
おすすめカスタム:エアロペガサス 7-60 Level
・7-60ラチェット:外周に分厚い7枚刃が並び、外重心かつ重量級で回転力と攻撃・防御を同時に底上げしてくれます。高さ60のおかげで、重心を下げつつ火力も伸ばせます。
・Levelビット:ここがポイント!太めの軸先と段差構造により姿勢保持能力が高く、攻撃後の姿勢復帰が早いのが特徴です。アタックビットでありながら接地面積が大きくなりすぎないため、スタミナロスを最小限に抑えられます。
もちろん、「3-60」ラチェットと「Gear Flat」ビットを組み合わせて、一撃必殺に全振りした「ロマン砲」構築も楽しいですが、大会で勝ち進む安定感を求めるなら、少し持久力も意識した上記のカスタムが今のトレンドですね。
ウィザードロッドの防御改造レシピ

発売以来、長期間にわたって環境トップ(Tier 0)に君臨し続けている「ウィザードロッド」。一時期は殿堂入り指定で使用制限がかかったほどで、今でもスタミナトップクラスの評価を受けています。
現時点での結論カスタムはずばり、「1-60 Hexa(ヘキサ)」です。
1-60とHexaが生む鉄壁のシナジー
なぜこの組み合わせが強いのか、理由を解説します。
- 1-60ラチェット:1枚刃という特殊な形状により、回転時に偏重心(ブレ)を生みます。この微細な振動が、相手の攻撃を受け流す(いなす)効果を発揮し、真正面からの衝突を少しずらしてくれます。
- Hexaビット:六角形の太い軸先が特徴です。軸先側の6つの平面がベイの傾きを抑えてくれるため、ベイが傾いた時にこの角がスタジアムの床をしっかりグリップし、強烈なアタックを受けてもオーバーフィニッシュされにくくなります。
ウィザードロッドの弱点である「弾かれやすさ」をHexaビットで克服し、持ち前の持久力でスピンフィニッシュ勝ちを狙う。まさに「負けないこと」に特化した最強の防御カスタムです。
Hexaビット運用の注意点
グリップ力が強い反面、床との摩擦抵抗も大きいため、純粋なスタミナ(回転時間)は「Ball」ビットなどに比べると少し劣ります。同型対決(ミラーマッチ)で相手がBallビットだった場合、スピン負けするリスクがある点は頭に入れておきましょう。
シャークスケイルの運用と対策
「格上相手に一発逆転を狙いたい!」という場面で頼りになるのが、サメの顎のような形状を持つ「シャークスケイル」です。2枚刃による鋭いアッパー攻撃は、決まればどんなに重い防御ベイでもバーストさせることができます。
私が愛用しているのは「Low Rush(ローラッシュ)」ビットとの組み合わせです。
低さが生む決定力
Low Rushビットは、通常のRushビットよりも全高が低く設計されています。これにより、ベイ全体の重心が下がります。相手のベイ(特に背の高いウィザードロッドなど)の懐に深く潜り込み、下からカチ上げるようなアッパー攻撃が決まりやすくなるのです。
逆に、自分が使われる側になったときは要注意です。相手のデッキにシャークスケイルが見えたら、こちらも背の低いベイで対抗するか、あるいはアタックタイプ同士で真っ向勝負を挑んで「弾き合い」に持ち込むのが有効な対策になります。「守りに入ると狩られる」、それが対シャーク戦の鉄則です。
2025年版ベイブレードXの最新最強カスタム論
ここからは、2025年後半の最新パーツや環境全体の流れについて、私なりの視点でさらに深掘りしていきます。新登場の「シルバーウルフ」などが、どのように環境メタを変えたのかを見ていきましょう。
最新ティア表で見る環境の覇者

現時点での環境を整理するために、私の独断と偏見(+ネット上の評判や大会データ)による最新ティア表(強さランキング)を作成しました。カスタムに迷った際の参考にしてください。
| ランク | ブレード名 | 評価のポイントと推奨戦術 |
|---|---|---|
| Tier 0 (God) | ウィザードロッド | 相変わらずの最強スタミナ。環境の中心であり、これをどう倒すか(どう守るか)が全ての起点。 |
| Tier 1 (King) | エアロペガサス | 重量級アタックの頂点。CX/UX世代を象徴するパワーを持ち、ロッドを弾き飛ばせる最有力候補。 |
| Tier 1 (King) | シルバーウルフ | フリー回転ギミックにより、対アタック性能が異常に高い。持久戦での安定感が抜群。 |
| Tier 2 (Strong) | フェニックスウイング | メタルコートの重みを活かした攻守のバランス型。使い手を選ばない万能選手。 |
| Tier 2 (Strong) | コバルトドラグーン | 貴重な左回転。右回転ベイとの「送り合い(回転吸収)」展開に持ち込めば無類の強さを発揮。 |
やはり上位3機(ロッド、ペガサス、ウルフ)が頭一つ抜けている印象です。特にシルバーウルフの登場で、生半可なアタックタイプは通用しなくなりましたが、それすらもねじ伏せるエアロペガサスの破壊力……という、三すくみのバランスが出来上がっています。
ブレードごとの詳しい特徴や他の候補カスタムを一覧で確認したい場合は、ベイブレードX組み合わせ表!最強改造のおすすめや一覧を紹介も参考になると思います。
シルバーウルフのフリー回転ギミック
2025年後半の台風の目となったのが「シルバーウルフ」です。ベイブレードX史上初の「フリー回転刃(フリーリング)」を搭載しているのが最大の特徴です。
このギミック、実際に触ってみると感動しますよ。外側の銀色のリング部分が独立してクルクル回るんです。これにより、相手のアタック攻撃が当たっても、その衝撃を回転運動に変換して逃がす(いなす)ことができます。
「絶対に負けない」要塞カスタム
このシルバーウルフに合わせるなら、新パーツの「F0-60(ゼロシクスティ)」ラチェットが最強のパートナー候補です。商品名では「ウルフハントF0-60DB」と表記されますが、取扱説明書上でのラチェット名称は「0-60」とされており、横方向への突起がほとんどない円筒形の形状になっています。
従来のラチェットは突起部分に攻撃が当たるとバーストするリスクがありましたが、0系ラチェットではその「被弾ポイント」が少なくなります。フリー回転刃で衝撃を逃し、ラチェットへの被弾も抑えることで、理論上バースト負けのリスクを大きく減らした「不沈艦」スタミナカスタムを目指せます。
新パーツの発売日と性能インフレ
2025年後半は、いわゆる「インフレ」が進んだ時期でもあります。公式でも「カスタムライン(CX)」「ユニークライン(UX)」と呼ばれるシリーズの本格展開により、パーツの基本スペックが一気に底上げされました。
特に重要なのが「重量」です。昔の軽いベイブレードX(初期のドランソードなど)で今の環境ベイに挑むと、どうしても重量差で当たり負けしてしまいます。「重さは正義」という物理法則からは逃れられません。
これからパーツを買い足すなら、発売日が新しいもの、特に型番が「UX」や「CX」で始まる製品を中心に選ぶのが、失敗しない買い物への近道かなと思います。
直近の注目セット情報
2025年11月に発売されたCX-10ブースター「ウルフハントF0-60DB」などの大型商品は、優秀な「DB(ディスクボール)」ビットや0系ラチェット(商品名表記では「F0-60」)が一気に手に入るため、パーツ取り用としても非常に価値が高いです。見かけたら確保しておくことを強くおすすめします。
ランキング上位の必須ビット解説

最後に、これだけは持っておきたい「三種の神器」的なビットを改めて詳しく解説します。これさえあれば、大抵の最強カスタムは組めます。
- Hexa(ヘキサ):
防御の要。軸先側の6つの平面形状を持つ太い軸がベイの傾きを抑え、強引なオーバーフィニッシュを防ぎます。さらにバランスタイプのビットなのでバースト耐性が高く、ウィザードロッドにはとりあえずこれを付けておけば間違いありません。 - Level(レベル):
攻撃と持久のハイブリッド。太めの軸先で姿勢を維持しやすい一方、接地面積は必要以上に増えないため、アタックタイプでありながら終盤の持久戦にも対応できる万能ビットです。エアロペガサスの相棒として、世界大会でも実績があります。 - Disk Ball(ディスクボール / DB):
「Ball」ビットの進化系。軸先に円盤(ディスク)がついているおかげでジャイロ効果が働き、倒れそうになってもググっと持ちこたえてくれます。最後のワンチャンを生み出してくれるので、シルバーウルフや持久系カスタムで大活躍します。
ベイブレードXの最新最強カスタムまとめ
今回は、2025年後半におけるベイブレードxの最強カスタムについて、世界大会の情報や新パーツの分析を交えてまとめてみました。環境は常に動いていますが、現時点での結論構成は以下の通りです。
2025年版・最強の結論構成(Tier 1)
- 【万能アタック】エアロペガサス 7-60 Level
圧倒的な重量と、後半まで粘れるビット選定で、どんな相手とも渡り合える主人公機。 - 【最強の防御】ウィザードロッド 1-60 Hexa
偏重心と高グリップビットで、相手の攻撃を無効化する鉄壁の要塞。 - 【絶対的な持久】シルバーウルフ F0-60 Disk Ball
フリー回転と被弾の少ない0系ラチェットを組み合わせ、「負けない」ことを追求した次世代スタミナ機。
この3つのカスタムを軸に、自分のプレイスタイルや手持ちのパーツに合わせて微調整していくのが、勝利への一番の近道だと思います。
もちろん、これはあくまで「今の正解」であって、明日にはまた新しい対策カスタムが見つかるかもしれません。でも、そうやって「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤することこそが、ベイブレードXの最大の楽しさですよね!
皆さんも、ぜひこの情報を参考に自分だけの最強カスタムを見つけて、スタジアムで「3、2、1、Go Shoot!」してみてください。それでは、良いベイブレードライフを!
※本記事の情報は2025年11月時点での公開情報に基づいています。実際の製品仕様や大会レギュレーション、パーツの発売時期については、必ずメーカー公式サイトをご確認ください。

