カイロソフトの名作シミュレーション『ゲーム発展国++』。ドット絵の可愛らしい見た目とは裏腹に、ゲーム会社の経営バランスはかなりシビアな作品です。「傑作を作りたいのに、いつも評価が伸び悩む」「資金が尽きてゲームオーバーになってしまう」……そんな悩みを抱えながらプレイしている方も多いのではないでしょうか。私自身も最初は、渾身の自信作が「駄作」判定を受けてしまい、赤字続きで頭を抱えた経験が何度もあります。
実は、このゲームを攻略して業界の覇者となるためには、知っておくべき明確な「勝利の方程式」が存在します。それは、ゲームの売上を左右する「ジャンルと内容の相性」、開発効率を最大化する「方向性の設定」、そして自社ハード開発への道を開く「人材育成の順序」です。これらはゲーム内では詳しく説明されないものの、公式の紹介でも「人気の組み合わせを探り出し、新規ハードに参入」「自社ハード開発や転職システムも搭載」などと明言されている、攻略の土台となる要素です。(出典:カイロソフト『ゲーム発展国++』公式ストアページ)
この記事では、私が実際にプレイを重ねて検証した体感や、各種攻略サイトの検証結果を踏まえながら、ゲーム発展国を遊び尽くすための攻略情報を網羅的にまとめました。
- 売上と評価が劇的にアップする「傑作(Sランク)」の組み合わせリスト
- 開発スタッフの能力を最大限に引き出す方向性ポイントの配分
- 多くのプレイヤーがつまずく「ハードウェアエンジニア」の確実な解禁条件
- 最強のゲーム会社を作るための隠し要素と市場戦略
ゲーム発展国攻略のカギとなる組み合わせ
ゲーム開発プロジェクトを立ち上げる際、最初に決定する「ジャンル」と「内容」。この2つの選択こそが、そのゲームのポテンシャル(潜在能力)を決定づける最も重要な要素です。相性の悪い組み合わせを選んでしまうと、どんなに優秀なクリエイターを揃えても名作は生まれません。ここでは、攻略の基礎にして奥義である「組み合わせ」について深掘りしていきます。RPG作品でのパーティー編成という観点から組み合わせ理論をより詳しく知りたい方は、百英雄伝の最強パーティー編成と組み合わせの考え方も参考になるはずです。
傑作判定が出る相性の良いジャンル
企画会議でジャンルと内容を選んだ時、秘書がコメントをくれますよね。あのコメントは単なる演出ではなく、ゲーム内部での「相性グレード」を教えてくれる重要なヒントです。各種攻略サイトの検証によると、組み合わせの相性は内部的にはおおよそ6段階(傑作・まぁ良い・独創的・何もなし・微妙・悪い)に分かれているとされますが、実際のプレイでは、以下のような5段階に整理して考えると分かりやすいです。
| 評価ランク | 秘書のコメント | 開発への影響とメリット |
|---|---|---|
| 傑作 (S) | 素晴らしい組み合わせだ! (スタッフのやる気がみなぎっています!) | ステータス上昇量に大きなボーナス補正。 社員のモチベーションが最大化しやすい。 |
| アリ (A) | 意外な組み合わせだ… (どんなゲームになるか楽しみだ) | 「独創性」が伸びやすく、意外なヒット作になりやすい。 内部的には「独創的」寄りの評価が含まれているとされ、Sランクに次ぐ良相性。 |
| 普通 (B) | そこそこ売れそうな組み合わせだ。 (完成を楽しみにしているよ) | プラスもマイナスもない標準的な成長。 可もなく不可もなく。 |
| 微妙 (D) | ちょっと変わった組み合わせだ。 (うまく作れるだろうか…) | パラメータが伸び悩み、凡作になりやすい。 あえて選ぶメリットは薄い。 |
| ダメ (F) | そのジャンルと内容は合わないな… (売れるといいけど…) | 成長が著しく阻害され、バグや失敗のリスクが増大。 避けるのが無難。 |
攻略の鉄則は、常に「傑作 (S)」か「アリ (A)」の組み合わせを狙い続けることです。特にSランクの組み合わせを選択すると、開発中に社員から「火の玉(ひらめき)」が出現する確率が高まり、面白さや独創性といったパラメータが爆発的に伸びることがあります。
初心者におすすめの鉄板組み合わせ
ゲーム序盤は資金も少なく、選べるジャンルや内容も限られています。ここで失敗作を作ってしまうと、そのまま倒産……なんてこともあり得ます。序盤を安定して乗り切るためには、開発費が安く、かつ実際にSランク判定が確認されている「鉄板」の組み合わせを知っておくことが生存戦略になります。
私が初心者にまずおすすめしたいのは、以下の組み合わせです。
序盤の黄金コンビ:RPG × ファンタジー
これはゲーム開始直後から狙える最強クラスの組み合わせです。各種検証でも「RPG × ファンタジー」はSランク(傑作)判定の組み合わせとして挙げられており、ファン層も広いため、序盤の資金稼ぎにはもってこいです。正直、困ったらこれを選んでおけば大きく外すことはありません。
低予算で稼ぐ:パズル × リバーシ
「パズル」ジャンルは開発費が比較的安く済みます。これに「リバーシ」を組み合わせることでこちらもSランク判定となることが知られており、低コスト・高リターンの優秀な集金装置となってくれます。社員のレベルが低いうちは、こうしたシンプルなゲームで着実に小銭を稼ぐのが賢い経営です。
他にも、シミュレーション系が得意なら「シミュレーション × 街」や「シミュレーション × 本屋」といった経営・育成要素のある内容を選ぶと、S判定ではない場合でも序盤でもそこそこの評価を得られやすいです。あくまで「RPG × ファンタジー」「パズル × リバーシ」を軸に、資金に余裕が出てきたら試してみるイメージでOKです。
殿堂入りを狙うSランクの相性

ゲーム中盤以降、会社の規模を拡大するためには、ゲーム雑誌のレビューで「殿堂入り(32点以上)」を獲得し、知名度を上げる必要があります。高得点を叩き出すには、よりニッチで、より相性の良い組み合わせを使いこなす必要があります。ジャンル別に、実際の検証でも評価が高く、私がよく使う「殿堂入りを狙いやすい」組み合わせをピックアップしました。キャラクター同士のシナジーを前提にした編成の考え方については、キングダム乱の副将組み合わせと最強編成の解説も、組み合わせロジックを学ぶ上で役立ちます。
RPG・シミュレーション系の傑作リスト
- RPG × 冒険 / 海賊 / 狩り:いわゆる冒険要素の強いRPGは王道中の王道です。ゲーム内の相性ランクとしては「RPG × ファンタジー」ほどのS確定ではない組み合わせも含まれますが、パラメータやスタッフ育成が進んでいれば、殿堂入りクラスのヒットを取りやすいテーマです。
- シミュレーション × ゲーム会社:自分たち自身をゲームにするメタ的な組み合わせですが、これは実際にSランク(傑作)判定の組み合わせとして知られています。「ゲーム発展国」の中で「ゲーム発展国」を作る、という遊び心が高評価につながります。
- シミュレーション × 恋愛 / 競馬 / 株:特定の層に深く刺さるテーマは、シミュレーションとの相性が良い傾向です。特に恋愛や競馬は高相性が検証されています。一方、「株」はSランク確定ではないものの、ニッチなテーマとして安定して売れやすい印象があります。
アクション・シューティング系の傑作リスト
- アクション × 忍者 / 相撲 / 時代劇:いわゆる「和風アクション」は、ゲーム内の海外市場でも高く評価される傾向があります。特に「アクション × 忍者」はS寄りの好相性として有名で、相撲や時代劇も組み合わせ次第で高得点を狙えます。
- シューティング × ロボット / 戦争:男の子の夢を詰め込んだこの組み合わせは、技術点(グラフィックやサウンド)を伸ばしやすい印象です。相性ランクそのものが常にSになるわけではありませんが、しっかり育ったチームで作ると殿堂入り候補になります。
アドベンチャー・その他の傑作リスト
- アドベンチャー × 探偵 / ミステリー / タイムトラベル:ストーリー重視のゲームを作るなら鉄板の組み合わせです。相性ランクも高めで、シナリオ担当の能力が高いほどレビュー点数が伸びやすいです。
- 体感ゲーム × フィットネス / スキー / スノーボード:Wiiライクな体感ゲーム機が登場する時代になると、これらの組み合わせが爆発的に売れやすくなります。体感系ハードが普及してから狙うと効率的です。
意外な罠となる悪い組み合わせ
ここで注意してほしいのが、「現実世界ではありそうだけど、ゲーム内ロジックでは評価が伸びにくい」という罠の存在です。直感で選ぶと期待ほど売上が伸びないことがあるので、避けるべき「地雷」も覚えておきましょう。
【要注意】評価が伸びない組み合わせ例
- シミュレーションRPG × 教育:戦略と学習は現実では相性が良さそうですが、ゲーム内ではジャンル「教育」や「シミュレーションRPG」そのものがあまり売れないとされており、どの組み合わせでも爆発的なヒットは狙いにくいカテゴリです。
- シミュレーションRPG × カード:カードバトルRPGとしてはおもしろそうな題材ですが、こちらも「カードゲーム」ジャンルは全般的に売れにくいとされ、相性コメントも出ないため、初心者が高得点を狙うには不向きです。
- 特定の内容(港、スパイなど):一部の内容(港湾・スパイ・芸能人・タイムスリップなど)は、どのジャンルと組み合わせても秘書コメントが出ない「何もなし」扱いになりがちで、傑作ボーナスが見込めません。こだわりがなければ、まずは他の内容を優先したほうが安定します。
これらの組み合わせを選んだからといって必ずしもFランクというわけではありませんが、相性ボーナスを受けづらく、開発中にポイントが伸びにくい「割に合わない」パターンになりがちです。安定して稼ぎたい段階では避けておくのが無難です。
続編開発と冷却期間の注意点

殿堂入りを達成すると、その作品の「続編」が開発できるようになります。続編は前作の知名度を引き継げるので売上が立ちやすいのですが、ここにも重要なルールがあります。
それは、「同じようなゲームを連続して開発すると売上にマイナス補正が入る」と攻略情報で指摘されている点です。
例えば、「RPG × ファンタジー」が大ヒットしたからといって、次回作で即座に「RPG × ファンタジー 2」を同じハード・似た方向性で出すと、市場から「マンネリ」と判断され、売上と評価がガクンと落ちることがあります。厳密な内部計算は公表されていませんが、同じジャンル・内容・方向性を短期間に連発すると「連続マイナス補正」がかかるとされているので、一度使った組み合わせは、次は別のジャンルや内容を作るなどして、間に「冷却期間」を設けるのが長く稼ぎ続けるコツです。
ゲーム発展国攻略は組み合わせと人材で決まる
「最高の組み合わせは見つけた。でも、まだ殿堂入りできない…」もしそう感じているなら、次は「人材」と「開発の方向性」を見直すフェーズです。企画を形にするのは社員であり、それを遊ぶ環境(ハード)を作るのもまた社員だからです。ここからは、中級者〜上級者が目指すべき会社経営の核心部分に触れていきます。
開発の方向性ポイントと相性の関係
企画を決定した後、ポイントを割り振ってゲームの方向性を決める画面が出ますよね。「可愛さ」「リアリティ」「手軽さ」といったパラメータです。実はこれ、何となく均等に振ってしまいがちなポイントですが、ジャンルごとに「相性」が存在します。
ジャンルが本来持っている魅力を引き出すような配分にしないと、評価は伸びません。逆に言えば、そのジャンルのファンが求めているイメージに寄せることで、同じ組み合わせでもレビューがワンランク上がることがあります。装備ビルドやスキル構成の観点から方向性作りを学びたい場合は、ゴーストオブツシマの護符組み合わせ最強ガイドも参考になるでしょう。
方向性設定の成功例
- パズル × リバーシの場合: 「手軽さ」や「可愛さ」を重視し、「マニアック」や「重厚さ」を下げます。ライト層向けのジャンルなので、手軽に遊べる仕様に振るのが正解です。
- シミュレーション × 電車の場合: 逆にこちらは「リアリティ」と「マニアック」に全振りします。コアなファンに向けた仕様にすることで、「独創性」のパラメータが跳ね上がり、高評価を得やすくなります。
つまり、「そのジャンルのターゲット層が何を求めているか」を想像してポイントを振るのが、高得点の秘訣なんです。同じSランク組み合わせでも、方向性設定が噛み合っていないと、殿堂入りには一歩届かないことが多いので注意しましょう。
ハードウェアエンジニアの出現条件

ゲーム中盤以降、多くの社長(プレイヤー)がぶつかる最大の壁。それが「自社ハードを作りたいのに、ハードウェアエンジニアが出てこない!」という問題です。自社ハードがあれば、ライセンス料で寝ていてもお金が入ってくる夢の生活が待っているのに……。
まず前提として、ハードウェアエンジニアは序盤の求人にはまず出てきませんが、グランプリで最優秀賞を何度か取ると、まれに最初からハードエンジニア職の応募者が現れるとされています。また、攻略の王道は「雇う」のではなく「育てる」ことです。
- ターゲットを決める: スタミナが高く、雇用契約金が高い優秀な社員を一人選びます。将来的に年俸も跳ね上がるので、「この人をエースにする」と決めて育てると分かりやすいです。
- 転職を繰り返す: その社員に「転職マニュアル」を使い、プログラマー・シナリオライター・デザイナー・サウンドクリエイターを順番にLv5まで育ててから、ディレクターとプロデューサーをLv5にします。
ゲーム内の転職条件は、
・ディレクター:プログラマーLv5 + シナリオライターLv5
・プロデューサー:デザイナーLv5 + サウンドクリエイターLv5
となっているため、結果的に6職種すべてを経験してLv5にする流れになります。 - 最終転職を行う: 上記の通りディレクターLv5+プロデューサーLv5の条件を満たした状態で、再度「転職マニュアル」を開くと、転職先リストに「ハードウェアエンジニア」が出現します。
なお、最初からディレクターやプロデューサー職で雇った社員の場合は、下位職をすべてLv5にしていなくてもハードウェアエンジニアになれますが、最終的に「スーパーハッカー」まで育てたいなら、全職種Lv5まで育てておく必要があります。
このプロセスには、大量の教育費と研究データが必要です。攻略Wikiでも「社員の職業Lvを上げるより、教育で能力値を伸ばした方が効率的」といった指摘がありますが、ハードウェアエンジニア〜スーパーハッカーを自前で育てるつもりなら、どうしてもある程度のコストは避けられません。資金に余裕が出てきたら、早めに「ハード開発用社員」の育成計画をスタートさせることを強くおすすめします。
自社ハード開発と隠しパーツ取得法

苦労してハードウェアエンジニアを確保したら、いよいよ自社ハードの開発プロジェクトが始動します。ここで重要になるのが、開発スタッフの「質」と「量」です。
ハードウェアエンジニアが1人いるだけでも開発は可能ですが、各種攻略情報でも、ハードエンジニア4人以上・6人以上で追加パーツが解禁されることが確認されています。特に、大規模オフィスで優秀なエンジニアを複数人(4人〜6人)揃えると、ハードのスペックを決める際に、「ポテトチップ」や「パンチカード」といった、ふざけた名前のパーツが選択肢に現れることがあります。
「ポテトチップ?ネタかな?」と思ってスルーしてはいけません。これらは、通常の「64bitチップ」や「ブルーレイディスク」よりも高コスト・高性能に設定された最高クラスの隠しパーツで、両方を採用したハードは「カイロくん型自社ハード」として、非常に高い出荷台数が見込めることが検証されています。開発コストと工期は重いですが、市場シェアを一気に奪い取るポテンシャルを持った、やり込み向けの最終装備だと考えてください。
最強の隠しキャラを雇用する方法
最強のハードを作るためにも、そして最後のグランプリを制覇するためにも、規格外の能力を持つ「隠しキャラ(着ぐるみ社員)」の存在は欠かせません。彼らは通常の求人にはほとんど現れず、特定の条件を満たすことで雇用可能になります。
- 森野クマグス(クマの着ぐるみ)
- 出現条件:ゲーム大賞のグランプリ(最優秀賞)を1回受賞する。
- 特徴:初期能力が高く、即戦力として活躍します。攻略情報では「森野クマックス」と表記されることもあります。
- チンパンG(チンパンジー)
- 出現条件:グランプリで最優秀賞を3回受賞する。
- 特徴:スタミナが非常に高く、長時間働き続けてくれます。
- カイロくん(同社のマスコットロボット)
- 出現条件:グランプリで最優秀賞を5回前後受賞するなど、ゲーム内実績を重ねることで出現するとされています(細かいトリガーには諸説ありますが、やり込みを続けていればいずれ現れます)。
- 特徴:全ての能力が桁外れに高い最強の社員。彼をハードウェアエンジニア〜スーパーハッカーに育て上げることが、このゲームの到達点の一つです。
彼らの年俸は非常に高いですが、それに見合うだけの働きは間違いなくしてくれます。資金に余裕ができ、求人に現れたのを確認できたら、迷わずスカウトしておきましょう。
ゲーム発展国攻略と組み合わせの総括
今回は『ゲーム発展国++』の攻略について、特に重要な「ジャンル組み合わせ」と「人材・ハード戦略」に焦点を当てて解説してきました。
このゲームの面白いところは、単なるデータ合わせだけでなく、プレイヤーの想像力(方向性の設定やテーマの選び方など)が結果に反映される点にあります。今回ご紹介したSランクの組み合わせリストはあくまで「勝ちパターン」の一つであり、「RPG × ファンタジー」や「パズル × リバーシ」といった王道の傑作コンビを軸にしつつ、資金や人材に余裕ができたら、あえてDランク評価になりがちな奇抜な組み合わせに挑戦して、世間をあっと言わせるようなカルト的な名作を作ってみるのも、このゲームの醍醐味かもしれません。
まずは「RPG×ファンタジー」で足場を固め、ハードウェアエンジニアをじっくり育てて、自分だけの最強プラットフォームを作り上げてくださいね。あなたのゲーム会社が、世界一のメーカーになることを応援しています!

