最近、YouTubeで公開されたパフォーマンス映像や、定期公演「Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”」の情報を目にして、「あれっ? ドラムの人がいつもの人と違う気がする…」と違和感を覚えたことはありませんか? 特に、2022年のフェーズ2始動からミセスを熱心に応援し始めた方にとって、ライブ映像で常に後ろにいたあの馴染みのドラマーがいないように見える瞬間があると、少し寂しくもあり、同時に「何かあったのかな?」と不安になる要素でもありますよね。

また、ネット上では「ミセスのサポートメンバーがイケメンすぎる」と話題になることも多く、ベースやドラムのメンバー個人のファンになっている方も少なくありません。だからこそ、顔ぶれの変化には敏感になってしまうものです。私自身も最初は「おや?」と驚きましたが、深く調べていくうちに、このメンバー変更は「プロジェクトごとに編成が変わり得る」というフェーズ2の運用と整合的で、単純な“トラブル”と決めつけるのは早計だと分かってきました。
この記事では、なぜサポートメンバーが変わったのか、その背景にある「フェーズ2独自の運営方針」や、新しく参加しているメンバーの魅力について、どこよりも詳しく掘り下げていきます。
- 2024年のHarmony公演を含む近年のプロジェクトでドラムのクレジットが河村吉宏になっている事実とその背景
- 2024年初頭までを支えた神田リョウと現在のサポート体制の違い
- フェーズ2における「プロジェクトごとにメンバーを選ぶ」という運営方針
- 歴代サポートメンバーの担当楽器や特徴を整理した一覧
ミセスのサポートメンバーが変わった理由と最新事情
それでは、多くのファンが「あれ?変わった?」と感じているメンバー変更の核心に迫っていきましょう。特に大きなトピックとなっているのは、やはりドラマーの交代(に見える場面)です。ここでは、なぜこのタイミングで変化が起きたのか、そしてドラム以外のサポート体制の変化についても、具体的な情報を交えながら私なりの視点で解説します。
- 現在のドラムは誰?河村吉宏の経歴
- Harmony公演でのドラマー交代の背景
- ベース森夏彦は不動のメンバーとして活躍
- 5人時代のメンバー脱退と現在の編成
- 2023年を支えた神田リョウの貢献
現在のドラムは誰?河村吉宏の経歴
まず、一番の疑問である「今のドラムは誰なのか」という点からクリアにしていきましょう。結論として、近年の公式コンテンツ(MVやライブ関連の映像・企画動画など)でサポートドラムとしてクレジットされているのは、河村吉宏(かわむら よしひろ)さんです。ファンの間やSNSでは「よっち」という愛称で親しまれています。

MrsGREENAPPLE_現在のサポートドラム_河村吉宏
「本当に変わったの?」と半信半疑の方もいるかもしれませんが、公式の告知文やクレジット表記で、河村さんが“サポートドラム”として明記されているコンテンツがあります。例えば、新曲『クスシキ』の“みんなで弾いてみた動画”公開に関する公式ニュースでは、サポートドラムとして河村吉宏さんの名前が掲載されています(出典:Mrs. GREEN APPLE OFFICIAL SITE「新曲『クスシキ』を本家メンバーがフルサイズで披露した“みんなで弾いてみた動画”を公開!」)。
河村吉宏さんの凄すぎる経歴
新しく参加された河村さんは、決してぽっと出の新人ではありません。さまざまなアーティストの現場で演奏を重ねてきた実力派のセッションドラマーとして知られています。
主なサポート実績(一部)
斉藤和義、ゆず、ずっと真夜中でいいのに。など、幅広い現場でサポート演奏の実績があるドラマーです。楽曲の歌心を邪魔しない“寄り添う”プレイが評価されるタイプと言えます。
神田リョウさんがダンサブルで推進力のあるグルーヴを得意としていたのに対し、河村さんは歌モノのポップスからロック、バラードまで、どんな楽曲にも柔軟に対応できる「適応力」が持ち味です。大森元貴さんが生み出す楽曲はジャンルレスで変幻自在ですから、あらゆる引き出しを持っている河村さんが起用されるのは自然な流れだと考えられます。
Harmony公演でのドラマー交代の背景
では、なぜ「いつものドラマーが違う」と感じる状況が生まれたのでしょうか? ここは重要なので整理しておくと、公式から「交代理由」を断定的に説明するアナウンスが出ているわけではありません。したがって、“理由”は断言せず、起きている事実としては「プロジェクト(公演・映像作品・企画動画)によって、サポート陣のクレジットが変わることがある」という点になります。
交代の主な要因として考えられること
- スケジュールの調整:サポートミュージシャンは複数の現場を同時並行で担当することが一般的なため、長期スパンの公演や収録が重なると編成が変わる可能性があります。
- プロジェクトごとの「最適解」の追求:同じバンドの名義でも、作品・演出・アンサンブルの狙いによって求められるプレイの方向性が変わるため、コンセプトに合わせて奏者を選ぶことがあります。
ここで重要なのは、フェーズ2のMrs. GREEN APPLEは、固定のバンドメンバー“だけ”で完結させるのではなく、「その時のプロジェクトに最適な音を奏でられるクリエイターと共に作る」という運用が見えやすくなっている点です。これを理解すると、「クビになった」とか「不仲説」といったネガティブな憶測に飛びつく必要はありません。あくまで、より良い作品を届けるための「編成上の選択」として捉えるのが自然です。

このあたりの活動形態の変化については、フェーズ1とフェーズ2の決定的な違いについて解説した記事でも詳しく触れていますので、あわせて読んでみてください。
ベース森夏彦は不動のメンバーとして活躍
ドラムの話題が先行しがちですが、実は「ベースも変わった?」と感じた方もいるかもしれません。ここは誤解が生まれやすいポイントで、フェーズ2ではベースも常に同じ一人とは限りません。
そのうえで、ベーシストの森夏彦(もり なつひこ)さんは、少なくとも「NOAH no HAKOBUNE」や「Atlantis」、そして「The White Lounge」などの時期にミセスの低音を支え、サポートメンバーとして強い存在感を示してきた重要人物です。
一方で、近年の公式コンテンツでは、ベースが森さんではなく別のサポートベーシストとしてクレジットされるケースも確認できます。つまり“森さんがいない=何かあった”と短絡的に結論づけるのではなく、プロジェクト単位でベースを含む編成が変わり得る、という前提で見ておくのが安全です。
なぜ森夏彦でなければならないのか
森さんが参加するプロジェクトにおいて、彼の役割は単にベースを弾くだけに留まりません。ライブや映像によっては、曲の展開に合わせて音作りを補強するようなパートを担う場面もあり、アンサンブルを厚くする上で大きな力になります。
現在のミセス(大森・若井・藤澤)の3人体制では、正式メンバーで鍵盤を担当するのは藤澤さんです。しかし、楽曲によっては鍵盤・シンセのレイヤーが多く、ライブでの再現に工夫が必要になる場面もあります。そうした中で、森さんのマルチプレイヤーとしての柔軟性が活きることがあるのです。
5人時代のメンバー脱退と現在の編成
ここで少し、より根本的な部分に立ち返ってみましょう。「サポートメンバーが変わった」と検索する方の中には、最近久しぶりにミセスを見て、「あれ?昔は5人組じゃなかったっけ?」「いつの間に3人になったの?」という疑問を持っている方もいるかもしれません。
確かに、2013年の結成からフェーズ1期には、ドラムの山中綾華さんとベースの髙野清宗さんを含む5人が正式メンバーとして活動していました。しかし、活動休止期間を経て、フェーズ2の始動に向かう過程で、リズム隊の2人が脱退し、以後は大森元貴、若井滉斗、藤澤涼架の3人が正式メンバーとして活動する体制になっています(公式発表による)。

つまり、現在のMrs. GREEN APPLEというプロジェクトにおいて、ドラムとベースは構造的に「サポートメンバー」を迎え入れなければ成立しないポジションになり得ます。一般的なバンドの「メンバーチェンジ」とは異なり、「3人を核として、その都度必要な仲間を呼ぶ」という流動的な組織図が前提にあることを知っておくと、今回の変化もスムーズに受け入れられるはずです。
2023年を支えた神田リョウの貢献
新体制へ移行したとはいえ、2023年の快進撃、そして2024年初頭の「The White Lounge」までを支えたドラマー、神田リョウさんの功績を語らずにフェーズ2は語れません。アリーナツアー「NOAH no HAKOBUNE」やドームライブ「Atlantis」などでの彼のプレイは、フェーズ2のサウンドイメージを強く印象づけました。
神田さんは元ダンサーという経歴も知られており、叩き出すビートに独特の「跳ね」やグルーヴ感が出るのが魅力です。大ヒット曲「ダンスホール」や「Magic」などで、私たちが思わず体を揺らしたくなるあの高揚感は、神田さんのタイトでダンサブルなドラミングがハマった好例と言えるでしょう。

MrsGREENAPPLE_神田リョウ_フェーズ2ドラムの功績
ファンとの絆
SNSでの発信や、ライブMCでのメンバーとのやり取りを通じて、彼は単なるサポートミュージシャンを超え、ファンから強い支持を集めていました。
姿が見えなくなって寂しい気持ちは痛いほど分かります。でも、彼が築き上げた時期の熱狂は間違いなく本物ですし、そのバトンを受け取って、また新しい音の世界を作ろうとしているのが今の体制なのです。
ミセスのサポートメンバーが変わった影響とファンの反応
メンバーが変わるということは、単にドラムの音が変わるだけではありません。ステージ上の景色、ライブの雰囲気、そしてファンが注目するポイントにも変化が生まれます。ここでは、視覚的な要素や、特殊な編成で行われたライブの事例など、もう少し踏み込んだ話題について触れていきます。
- サポートメンバーがイケメンと話題の理由
- ホワイトラウンジで見せた特別な演奏形態
- 歴代サポートメンバーの担当楽器一覧
- 今後のライブで編成はどうなる?
- ミセスのサポートメンバーが変わった進化の証
サポートメンバーがイケメンと話題の理由
これは声を大にして言いたいのですが、ミセスのサポートメンバーに選ばれる方々は、皆さん演奏技術が一流なだけでなく、ビジュアルも非常に魅力的な方が多いです。ネット検索で「ベースの人 カッコいい」「ドラムの人 イケメン」といった関連ワードが出てくるのも納得です。
大森元貴の美学との合致
Mrs. GREEN APPLEのライブは、単なる音楽演奏の場ではなく、照明、衣装、映像、そして演者の立ち振る舞い全てが統合された「総合芸術」のような側面があります。そのため、ステージに立つサポートメンバーにも、その世界観を崩さない、あるいはより引き立てるようなビジュアルや雰囲気が求められているのだと思います。

- 神田リョウさん:派手髪や個性的なファッションも似合う、華やかでスター性のあるオーラ。
- 河村吉宏さん:落ち着いた大人の雰囲気と、笑顔が素敵な親しみやすさを兼ね備えた魅力。
- 森夏彦さん:クールでスタイリッシュな立ち姿が、ミセスの洗練された衣装にマッチ。
ライブに参加する際は、楽曲を楽しむのはもちろんですが、彼らサポートメンバーの演奏中の所作や表情に注目してみるのも楽しみ方の一つですよ。
ホワイトラウンジで見せた特別な演奏形態
「メンバーが変わった」という感覚をさらに複雑にし、一部のファンを混乱させた要因の一つに、2023年末から2024年初頭にかけて行われたファンクラブツアー「The White Lounge」の存在があります。
この公演は、いつものような「ライブ」ではなく、「音楽劇」という非常に特殊なスタイルで上演されました。ステージ上には、いわゆるバンド編成(大森・若井・藤澤+サポート陣)に加えて、バイオリン、チェロ、トランペット、サックスといった管弦楽器の奏者、ピアノ専任の奏者、さらには物語を彩るキャストやダンサーまで、総勢20名規模の出演者が登場したとされます。
この時の変化は「増員」であり「演出」
この時に検索して「知らない人がいっぱいいる!」と驚いた方もいるかもしれませんが、これはメンバーが変わったのではなく、物語の世界観を表現するために一時的に編成が「拡張された」と考えるのが正解です。白い衣装に身を包んだキャストたちとの共演は、ミセスの表現の幅広さを証明する公演となりました。

歴代サポートメンバーの担当楽器一覧
情報が錯綜してしまわないように、ここで一度、フェーズ2の主要なサポートメンバーをわかりやすく整理しておきましょう。「あの時のライブ映像で弾いていたのは誰だったっけ?」と気になった時に、ぜひ役立ててください。

| 氏名 | 担当楽器 | 主な参加プロジェクト | 特徴・備考 |
|---|---|---|---|
| 森 夏彦 (Mori Natsuhiko) | Bass / Key | NOAH no HAKOBUNE Atlantis The White Lounge など | フェーズ2の主要サポートとして長く参加。ベースを軸に、プロジェクトによっては音作りを広く支える役回りも担う。 |
| 神田 リョウ (Kanda Ryo) | Drums | Utopia(※参加時期あり) NOAH no HAKOBUNE Atlantis The White Lounge | ダンサブルで推進力のあるドラムが魅力。フェーズ2前半〜中盤のライブを象徴する存在。 |
| 河村 吉宏 (Kawamura Yoshihiro) | Drums | MVや企画動画の参加例あり Harmony周辺のプロジェクト 「クスシキ」関連公式動画 など | 「よっち」の愛称で親しまれる。歌心を大切にしたプレイで作品の世界観を支える。 |
| 二家本 亮介 (Nikamoto Ryosuke) | Bass | Harmony周辺のプロジェクト 「クスシキ」関連公式動画 など | 近年の公式コンテンツでサポートベースとしてクレジットされることがあるベーシスト。 |
| 兼松 衆 (Kanematsu Shu) | Key / Pf | The White Lounge MV・ライブ周辺のプロジェクト | 音楽劇やアレンジ面で中核を担うことがある音楽家。鍵盤・オルガン系で厚みを加える。 |
| クラカズヒデユキ (Kurakazu Hideyuki) | Perc | MV・ライブ周辺のプロジェクト | 楽曲や演出に合わせてパーカッションで色彩を足す役割。映像作品などでクレジットされることがある。 |
今後のライブで編成はどうなる?
さて、気になるのは今後の展開です。Mrs. GREEN APPLEは活動の幅を広げ続けており、2025年にはアニバーサリーベストアルバム「10」もリリースされ、10周年プロジェクトが進行してきました。
正直なところ、今後もサポートメンバーが変わる可能性は十分にあると私は予想しています。例えば、原点回帰で初期のような疾走感あるロックサウンドを追求するなら、よりパワフルで手数の多いドラマーが必要になるかもしれませんし、逆に壮大なバラードの世界を作るなら、大編成のサウンドを支えるために鍵盤・管弦楽器を含めた編成になることも考えられます。
「ずっと同じメンバーでいてほしい」というファンの心理も痛いほど分かりますが、「次はどんな編成で、どんな音で私たちを驚かせてくれるんだろう?」とワクワクしながら待つのも、変化を恐れないフェーズ2のミセスならではの楽しみ方なのかもしれません。
もしライブに行きたくなった方は、ミセスのライブチケット倍率や取り方についてまとめた記事も参考にしてみてくださいね。
ミセスのサポートメンバーが変わった進化の証
最後にまとめとなりますが、「ミセス サポートメンバー 変わった」と感じる場面があるのは、決してネガティブなことではなく、プロジェクトごとに最適な形を選びながら「進化」し続けている証拠だと私は思います。
大森元貴さんが見ている景色や表現したい音が変われば、それを具現化するための絵筆(=楽器隊の音色)が変わるのは自然な流れです。神田リョウさんが作り上げた最高のグルーヴも、河村吉宏さんが紡いでいく新しいビートも、そのどちらもがMrs. GREEN APPLEの歴史にとって欠かせない大切なピースです。
私たちファンとしては、「前のほうが良かった」と嘆くのではなく、過去のメンバーへの感謝とリスペクトを忘れずに、新しい仲間を迎えてさらに広がり続けるミセスの音楽の旅を、全力で応援していきたいですね。変化を恐れずに進んでいく彼らの姿を、これからも一緒に追いかけていきましょう。

