オーバーオールって可愛いし、コーデも楽で最高ですよね。ただ、一つだけ大きな問題が…。そう、トイレ問題です。
「オーバーオールでのトイレのやり方が分からない」「めんどくさいし、みんな一体どうしてる?」と検索している方、多いんじゃないかなと思います。特に女性の場合、個室で全部脱がないといけないのか、裾が床につかないか、本当に気を使いますよね。特に公共のトイレだと、個室が狭かったり、床が汚れていないか気になったり、次に待っている人がいるかも…なんて思うと、余計に焦ってしまいます。
男性の場合も、簡単なコツを知っていると、いざという時にスマートに済ませられるかもしれません。
この記事では、そんな悩ましいオーバーオールのトイレ問題について、できるだけ楽に、そしてスマートに済ませるやり方や裏ワザをまとめてみました。私自身も色々試してきた経験から、「これは使える!」と思った方法を厳選したので、きっと参考になるかなと思います。
- オーバーオールのトイレが楽になる基本のやり方
- 全部脱がないで済ませるスマートな方法
- 裾が床につかないようにする裏ワザや便利アイテム
- フロントジップタイプのメリットや注意点
オーバーオールでのトイレのやり方【基本】

まずは、オーバーオールでトイレに行くときの基本的な動作や、多くの人が「めんどくさい」と感じるポイントについておさらいしてみましょうか。この「めんどくさい」の正体をしっかり理解して、基本の動作をマスターするだけでも、焦りはかなり軽減されると思います。
焦ってガチャガチャやると、余計に時間がかかったり、最悪の場合、生地を汚してしまったり…なんてことも。まずは落ち着いて、基本の動作を身につけましょう。
オーバーオールはトイレがめんどくさい?
はい、これはもう声を大にして言いたいですが、はっきり言って「めんどくさい」ですよね。これはオーバーオール愛用者なら誰もが通る道かなと思います。
普通のパンツならサッと下ろすだけですが、オーバーオールは構造上、そうはいきません。
「めんどくさい」の主な原因
- 肩紐(ストラップ)を外す手間 まず、両肩の肩紐を外す必要があります。この金具が硬かったり、アウターを着ていると外しにくかったりしますよね。
- 上半身部分を下ろす手間 肩紐を外したら、胸当て(ビブ)部分を下ろす必要があります。この下ろした部分が結構かさばって、重みで全体が下がりやすくなります。
- 裾(すそ)への気遣い 最大の難関がこれです。下ろしたオーバーオールの裾が、トイレの床についてしまわないか、常に気を配らないといけません。特に狭い個室や、雨の日で床が濡れている可能性がある場所では、難易度が格段に上がりますよね。
この「通常より多い手順」と「床への気遣い」のダブルパンチが、めんどくさいと感じる一番の原因だと思います。デザイン性と引き換えの「宿命」とも言えますが、これから紹介するやり方や対策次第で、このストレスはかなり軽減できますよ。
女性必見!個室でのスマートなやり方
女性が個室でオーバーオールを脱ぐ場合、いかに「裾を床につけないか」が勝負です。ここでは、焦らずスマートに済ませるための基本的な流れを詳しく解説しますね。
手順1:個室に入ったらまず準備
まず、個室に入って鍵をかけたら、慌てて脱ぎ始めないこと。両手をフリーにすることが最優先です。
- バッグや荷物は、必ずフックにかけます。
- コートなどのアウターを着ている場合は、可能なら脱いで荷物と一緒にフックにかけるか、後述する「アウターを着たままの方法」を試します。
手順2:肩紐を外し、生地をまとめる
両手が空いたら、落ち着いて両方の肩紐を外します。この時、慌てて一気に下ろそうとすると、裾が床に直行してしまうので注意です。
まず、胸当て(ビブ)部分と、ウエストの横あたりを両手でしっかりと掴みます。
手順3:『まとめ持ち』で一気に下ろす
ここが最重要ポイントです。掴んだ上半身部分と、パンツの裾部分を、一緒にガバッと掴み、丸め込むように持ちます。ワイドパンツタイプは特に、裾がどこにあるか意識して、裾の端までしっかり掴むのがコツです。
手順4:生地を抱えて座る
まとめた生地を、お腹の前で「抱える」ようにして、ゆっくりと便座に座ります。この時、生地が便器や床に触れないよう、最後まで気を抜かないことが重要です。
特に注意したいのは、肩紐の金具やボタンが便座や壁に当たって「カチャン!」と大きな音が出ること。周りに人がいると、地味に恥ずかしいですよね…。
これを防ぐには、まとめる際に金具部分も生地で包み込むように持つと、音が響きにくくなるのでおすすめですよ。
男性も知りたい簡単なコツ
男性の場合も、基本は同じです。特に個室(大)で座る場合は、女性のやり方と全く同じ。「裾を床につけないまとめ持ち」が大事です。デニムなど生地が硬いものは、特にしっかりまとめる必要がありますね。
問題は、小便器の場合ですよね。
小便器でのやり方
オーバーオールのデザインにもよりますが、多くの場合はフロント(前)に用を足すためのファスナーがついていません。そのため、結局、肩紐を外して上から下ろす必要があります。
「ちょっとだけ…」と思って、片方の肩紐だけ外して体をねじったり、サイドのボタンだけ外して隙間からどうにかしよう…と横着したくなる気持ち、すごく分かります。ですが、オーバーオールは身頃が一体化しているので、思った以上に可動域が狭いんです。
無理な体勢をとると、生地が伸びてしまったり、最悪の場合、汚してしまうリスクが高まります。急いでいても、両方の肩紐を外して、胸当てを腰までしっかり下ろすのが、一番安全で確実なやり方かなと思います。
ただし、最近は男性向けに「フロントジップ(前開き)」がしっかり機能するタイプも増えているので、それについては後のセクションで詳しく解説しますね。
全部脱がないで済ませる方法
「オーバーオールのトイレは全部脱がないといけないから大変」と聞くことがありますが、誤解されている部分もあります。
「全部脱ぐ」と言っても、インナーのTシャツやニットまで脱ぐ必要は全くありません。あくまで「オーバーオールを腰まで下ろす」だけです。
では、「アウター(上着)は脱がないといけないの?」という疑問ですが、これは「脱がなくても可能」です。
アウターを着たままチャレンジ
冬場などでコートやジャケットを着ている場合、それを脱いで、置き場に困る…というのも面倒ですよね。アウターは着たままでも、以下の手順で脱ぐことは可能です。
- まず、コートやジャケットの前を開けます。
- アウターの「下」で、肩紐の金具にアクセスします。
- 肩紐を外したら、腕をアウターの袖から抜くのではなく、アウターの中で「オーバーオールの肩紐から腕を抜く」イメージです。
- 胸当て部分をアウターの下から引き出し、腰まで下ろします。
このやり方は少し慣れが必要ですが、冬の寒いトイレでアウターをいちいち脱がなくて良いのは大きなメリットです。個室のフックが荷物でいっぱいの時にも役立ちますね。
オーバーオール自体を「全部脱がない」(=下ろさない)のは、残念ながら座る場合は構造上、難しいのが現実です。「全部脱がない」=「インナーやアウターは脱がないでOK」と理解するのが良いですね。
肩紐を片方だけ外すやり方

「両方の肩紐を外すのがめんどくさい」という場合、片方の肩紐だけを外すやり方もあります。
片方の肩紐を外し、外した側の腕を抜き、そのままオーバーオールを横にずらしながら下ろすイメージです。
片方外しのメリット
- 両方外すより手間が少ない(理論上は)。
- 片方の肩紐は繋がったままなので、生地全体が床に滑り落ちてしまうリスクを少し減らせます。片方の肩紐が「命綱」のようになってくれる感じですね。
ただし、このやり方には注意点もあります。
片方外しのデメリットと注意点
このやり方は、かなり窮屈になることを覚悟してください。外さなかった側の肩に生地が引っ張られ、体を少し斜めにしないと下ろしにくい場合があります。
特に、生地が硬いデニムや、タイトな(細身の)シルエットのオーバーオールでは、結局うまく下ろせず、イライラが募る可能性も…。
「あーもう!めんどくさい!」となって、結局両方外すことになるなら、最初から両方外した方が早かった、となりがちです。
伸縮性のある素材や、かなりゆったりしたデザインのもので一度試してみて、やりにくいと感じたら潔く両方外す、というのが賢明かなと思います。
楽になるオーバーオールのトイレのやり方

基本のやり方をマスターしたら、次は「文明の利器」や「先人の知恵」を借りて、さらに快適さを追求しましょう。私も「もっと早く知りたかった!」と思うような裏ワザばかりです。
これらを活用すれば、「トイレが面倒だから、今日はオーバーオールやめとこうかな…」という日を減らせるかもしれません。オーバーオールでのお出かけが、もっと楽しくなるはずですよ。
【裏ワザ】サロペットのトイレ問題を解決
これはオーバーオールだけでなく、サロペットやオールインワン、ワイドパンツ全般に使える、アイテム不要の裏ワザです。
それは、「下ろす前に、胸当てやウエスト部分を外側に折り返す」というシンプルなやり方です。
「くるくる」折り返しの術
- 肩紐を外し、オーバーオールを下ろす準備をします。
- 胸当てやウエスト部分を掴み、外側(表側)に向かって、太めに1回折り返します。(裾をロールアップする要領ですね)
- さらにもう1回、くるっと折り返します。2〜3回折り返すことで、生地が短くなり、かつ、ある程度の「硬さ」や「重み」が生まれます。
- この状態をキープしながら下ろすと、裾が床につきにくくなります。
なぜこれが楽なのか?
この「折り返し」には、ちゃんとした理由があります。
- 物理的に丈が短くなる:折り返すことで、全体の丈が短くなるため、裾が床につきにくくなります。
- 生地に「芯」ができる:折り返した部分が「芯」のようになり、生地がだらんと垂れ下がるのを防ぎます。
- 「まとめ持ち」がしやすい:下ろした後も、折り返した部分を掴んで持っていれば良いため、まとめやすくなります。
デニムのような厚手の生地は1回でも十分効果がありますし、逆に薄手のテロテロした素材は、3回くらい多めに折り返すと安定しますよ。素材に合わせて調整してみてください。
最速?早く済ませる時短テクニック
「折り返すのも面倒!」「もっと確実に床につかないようにしたい!」という方には、アイテムを使った時短テクニックがおすすめです。私も普段からこの方法に頼ることが多いですね。
最強アイテム:ヘアゴム(または輪ゴム)
これは個人的に最強だと思うやり方です。必要なのは、どこにでもあるヘアゴム1〜2本だけ。
- トイレに入る「前」、まだ立っている状態で、オーバーオールの裾を足首(または、ふくらはぎ)までまくり上げます。
- まくり上げた裾の上からヘアゴム(またはシュシュ)を装着し、裾が落ちてこないように固定します。
- これで、裾がゴムで固定された「もんぺ」のような状態になります。
- この状態にしてから肩紐を外し、いつも通り下ろせば、裾は絶対に床につきません。
これ、本当にストレスフリーです。腕にヘアゴムを1〜2本つけておけば、アクセサリー感覚で持ち運べますし、いざという時に大活躍してくれますよ。
隠れた実力者:洗濯バサミ(またはクリップ)
ヘアゴムを忘れた!という時に役立つのが、洗濯バサミや小さめのクリップです。
- 肩紐を外し、オーバーオールを下ろす途中で使います。
- 裾が床につきそうになる直前で、裾の生地をガバッと掴み、ウエスト部分まで持ち上げます。
- 持ち上げた裾を、インナーのTシャツの裾や、オーバーオールのウエスト部分(ベルトループなど)に洗濯バサミで留めてしまいます。
- 左右2ヶ所を留めれば、両手がフリーになります。バッグに小さいクリップを2個忍ばせておくだけで、安心感が違いますよ。
フロントジップはトイレに便利?
男性向けのアイテムや、一部のワークウェア系のオーバーオールに多い「フロントジップ」。これはトイレに便利なのでしょうか?
男性が小便器で用を足す場合は、フロントジップは非常に便利です。ジップが股下までしっかり開くタイプであれば、肩紐を外さず、ジップを開けるだけでOKなデザインが多いですからね。
では、女性や、個室で座る場合はどうでしょうか。
結論から言うと、「期待するほど便利ではない」ことが多いです。
結局、座るためにはオーバーオール全体を下ろす必要があります。その際、ファッションアイテムとしてのオーバーオールの多くは、フロントジップが「飾り」か「胸当てポケット」のジップである場合がほとんどです。
「本物」のフロントジップとは?
本当にトイレが楽になるのは、作業着の「つなぎ」のように、胸元から股下まで一直線に開くタイプのジップです。このタイプであれば、肩紐を外さず、ジップを下ろすだけで脱げる可能性があります。
…が、ファッションアイテムとしてのオーバーオールでは、このタイプは非常に稀ですね。
購入時に「トイレが楽そう」という理由でフロントジップのデザインを選ぶ際は、それが「どこまで開くのか」「飾りではないか」を必ず確認してください。デザインはカッコよくても、トイレのやり方自体は通常のものと変わらない可能性が高いです。
裾が床につかないための工夫

これまで紹介した裏ワザ以外にも、裾を床につけないための工夫はいくつかあります。シチュエーションに合わせて使い分けたいですね。
シーズン限定技:ブーツイン・靴下イン
冬場や雨の日など、足元がブーツや長靴の場合は最強です。裾をブーツの中に全部入れてしまえば、床につく心配はゼロですよね。
また、ハイソックス(長めの靴下)を履いている場合も、裾を靴下の中にたくし込む「靴下イン」が有効です。個室の中なので、見た目は気にしていられません(笑)。
アイテム不要技:膝で挟む
下ろした生地(特に裾)を、便座に座った状態で、両膝でぎゅっと挟み込むやり方です。これはアイテム要らずで手軽にできます。
私もよくやりますが、生地が厚手だと挟みにくい、ワイドパンツだと生地が多すぎて挟みきれない、という難点があります。あと、用を足している間、ずっと膝に力を入れておかないといけないのが、地味に疲れるんですよね…。
最終兵器:専用ペチパンツ(裾ゴム入り)
これは「オーバーオールやサロペットのトイレ問題を解決するため」に開発された、専用のインナー(ペチコート)です。
一見ただのペチパンツですが、裾にゴムが入っているのが特徴です。トイレでは、オーバーオールの裾をペチパンツの裾ゴムと一緒にたくし上げると、ペチパンツが裾を保持してくれます。つまり、両手が完全にフリーになるんです。
オーバーオールを頻繁に着る方や、絶対に床につけたくない!という方なら、一つ持っておくと世界が変わるかもしれませんね。
万が一、裾が床についてしまったら…
いくら気をつけていても、うっかり裾が床について汚れてしまうこともありますよね。特にデニム地などは汚れが目立ちやすいです。
外出先では、ウェットティッシュや濡らしたハンカチで応急処置をするしかありません。この時、ゴシゴシ擦ると汚れが繊維の奥に入り込んだり、余計に広がったりするので、汚れの箇所をつまむようにして叩き、汚れをハンカチに移すのがコツです。特にデニム生地は色落ちしやすいので、強く擦るのは厳禁ですね。
帰宅したら、早めに洗濯するのが大事です。汚れの種類(泥なのか、水なのか)によっても洗い方が変わってくるかもしれません。お気に入りのオーバーオールを長く着るためにも、汚れ対策はしっかりしておきたいですね。
快適なオーバーオールのトイレのやり方まとめ
最後に、快適なオーバーオールのトイレのやり方について、もう一度ポイントをおさらいしますね。
オーバーオールのトイレは確かに「めんどくさい」ですが、いくつかの「やり方」と「裏ワザ」を知っておくだけで、心の余裕がまったく違ってきます。
トイレ対策おさらい
- 基本は「脱いだ生地をまとめ持ち」:これが全ての基本です。焦らず、生地を床に落とさない意識を。
- 裏ワザは「裾を折り返す」か「ゴムで留める」:アイテム不要の「折り返し」か、最強の「ゴム留め」。どちらかをマスターしましょう。
- 「片紐外し」や「専用ペチパンツ」も有効:自分のオーバーオールのタイプや、着る頻度に合わせて試してみる価値ありです。
結局のところ、一番大事なのは『慣れ』と『事前準備』かなと私は思います。
初めて行く場所や、狭そうなトイレだと分かっている時は、あらかじめヘアゴムを準備していく。ゆったりしたトイレなら『まとめ持ち』で十分、とか。
自分に合ったやり方を見つけて、一度頭の中でシミュレーションしておくだけで、心の余裕がまったく違ってきますよ。
この「めんどくささ」を乗り越えてでも着たいのが、オーバーオールの魅力ですよね。トイレ問題を恐れずに、これからもオーバーオールのおしゃれを思いっきり楽しんでいきましょう!

