湘南新宿ラインって、本当に便利ですよね。埼玉方面から横浜や小田原方面へ、あるいはその逆も乗り換えなしで行けるので、私もよく利用しています。
ただ、便利だからこそ乗車時間が長くなることもしばしば。大宮から横浜まで乗ったら1時間以上かかりますし、端から端まで乗ると2時間コースも普通にありますよね。そんな時、ふと気になるのがトイレの位置。特に急いでいる時や、子どもと一緒の時、あるいは車内が混雑していると、「トイレは何号車にあるんだっけ?」って、ちょっと焦りがちかも。
しかも、湘南新宿ラインにはE231系やE233系といった複数の車両(編成)があって、それぞれでトイレの場所が微妙に違ったりするんですよね。グリーン車にもトイレはありますが、普通車の切符だけで乗っている時に使っていいのか、そもそも通り抜けできるのか?とか、女性が使いやすい清潔な設備なのかも気になるところ。
この記事では、そんな湘南新宿ラインのトイレに関するあらゆる疑問を、私なりに整理してスッキリ解決していきますね。
- 湘南新宿ラインのトイレが設置されている号車
- E231系・E233系といった編成ごとの詳しいトイレの位置
- 意外と知らないグリーン車のトイレ利用ルール
- 車内トイレの設備や利用時の注意点
湘南新宿ラインの基本情報
まずは、湘南新宿ラインのトイレが具体的にどこにあるのか、基本的な情報をしっかりチェックしていきましょう。乗る電車によって少し違いがある、というのが大事なポイントですね。
湘南新宿ラインのトイレは何号車?

湘南新宿ライン(宇都宮線~横須賀線、高崎線~東海道線)で使われている車両は、多くの場合15両編成です。ラッシュ時を外れた時間帯や一部の区間では10両編成で運転されることもありますね。
これらの編成でトイレが設置されているのは、主に以下の号車です。
【トイレがある号車(基本)】
- 1号車(編成の端)
- 5号車(グリーン車内)
- 6号車 または 10号車(編成の中間・車両形式による)
- 11号車(付属編成の端)
そうなんです。一番ややこしいのが、「6号車か10号車のどちらか」という部分。これが、乗っている車両の形式(E231系かE233系か)によって変わってきます。
長距離の移動を前提にしている路線なので、編成の端と中間にバランスよく配置されている、と考えると分かりやすいかもしれませんね。
トイレの詳しい位置について
もう少し詳しく、編成の構造から見ていきましょう。
湘南新宿ラインの15両編成は、多くの場合「基本編成(10両)」と「付属編成(5両)」という2つのユニットが連結されて構成されています。
- 基本編成(1号車~10号車):宇都宮・高崎寄りの10両。こちらには1号車、5号車(グリーン車)、そして6号車か10号車のどれかにトイレがあります。
- 付属編成(11号車~15号車):大船・小田原・逗子寄りの5両。こちらには11号車にトイレがあります。
※進行方向によって号車の呼び方が逆になる場合もありますが、ここではJR東日本の標準的な案内に準じています。
このため、どの編成に乗っていても、1号車、11号車といった編成の連結部分(端の車両)と、グリーン車(5号車)には確実にある、と覚えておくと安心です。
もし日中などで10両編成(基本編成のみ)で運転されている場合は、1号車、5号車、6号車(または10号車)のトイレが利用できる、ということになりますね。
編成図で見るトイレの場所

トイレは、各車両の「端」、つまり連結部分の近く(デッキスペース)に設置されています。
例えば、宇都宮・高崎方面へ向かう「下り」列車の場合、進行方向に対して
- 1号車:最後尾車両(大船・小田原寄りの端)
- 5号車:グリーン車(4号車との連結部付近)
- 6号車/10号車:編成の中間
- 11号車:先頭車両(宇都宮・高崎寄りの端)
といった配置になります。(※方面や列車の進行方向によって「先頭」「最後尾」は変わるので、あくまで号車番号で覚えてくださいね)
ここで重要な、車両形式による違いをもう少し詳しく見ていきましょう。
E231系車両のトイレ情報

E231系は、湘南新宿ラインの開業当初から活躍している、おなじみの車両ですね。シルバーの車体に緑とオレンジの帯が入っています。
このE231系(近郊タイプ)の場合、トイレは1号車、5号車、6号車、11号車に設置されているのが基本です。
E233系と見分けるポイントは、「6号車にトイレがある」という点ですね。
豆知識:E231系のトイレ
登場した時期によっては、6号車のトイレが和式だった編成もあるようですが、その後のリニューアル工事によって、現在ではほとんどが洋式に改修されているかなと思います。
1号車と11号車は、登場時から車椅子対応の広いスペース(大型トイレ)が確保されています。他の号車に比べてスペースに余裕があるのが特徴ですね。
E233系車両のトイレ情報
E233系は、E231系よりも後に登場した、より新しいタイプの車両です。E231系とそっくりですが、前面のデザインが少し丸みを帯びていたり、内装がより現代的(ドア上の案内表示が液晶モニターなど)になっているのが特徴です。
E233系の場合、トイレは1号車、5号車、10号車、11号車に設置されています。
E231系との最大の違いは、「6号車」にはトイレがなく、代わりに「10号車」にトイレがある点です。これは、10両の基本編成と5両の付属編成を切り離すことがある運用上の都合なども考慮された設計変更なのかもしれませんね。
E233系のトイレは、設置されているすべての号車(1, 5, 10, 11号車)で、車椅子対応の大型トイレ(洋式)になっているのが大きな特徴です。さらに、トイレとは別に独立した洗面所(化粧直しにも使える)も併設されていて、設備全体がグレードアップしている印象です。(出典:JR東日本:車両図鑑 E233系)
| 車両形式 | トイレの号車(普通車) | 特徴 |
|---|---|---|
| E231系 | 1号車、6号車、11号車 | ・6号車にトイレがある ・1, 11号車は大型トイレ |
| E233系 | 1号車、10号車、11号車 | ・10号車にトイレがある ・すべて大型トイレ(洗面所付) |
グリーン車のトイレ利用
湘南新宿ラインには、中ほどの4号車と5号車にグリーン車が連結されています。座席指定でゆったり座れる車両ですね。
このうち、5号車にはトイレが設置されています(一部の編成では4号車にもあるかもしれませんが、基本は5号車です)。
ただ、このトイレは名前の通り、基本的にグリーン車の乗客(グリーン券を持っている人)向けの設備です。
注意:グリーン車のトイレ利用と通り抜け
普通車の乗客がグリーン車のトイレを使うことは、原則として推奨されていません。
それ以前に、普通車(3号車や6号車)とグリーン車(4号車や5号車)の間のデッキ(通り道)は、多くの場合、扉が施錠されていて通り抜けできないようになっています。
これは、グリーン券を持たない乗客が車内を通り抜けるのを防ぎ、グリーン車内の静かな環境やセキュリティを保つためですね。
「トイレに行きたいからグリーン車を通り抜けよう」というのは、まず難しいと考えてください。普通車に乗っている場合は、1号車、11号車、または6号車・10号車のトイレを利用するようにしましょう。
(もちろん、どうしようもない緊急事態で気分が悪くなった、などの場合は、近くの乗務員さんに相談するのが一番です)
湘南新宿ライン トイレ利用時の注意点
トイレの場所がわかったところで、次に利用する際の注意点や、知っておくと便利な設備について見ていきましょう。長時間の乗車でも安心できるように、知っておきたいポイントです。
女性も安心のトイレ設備
「電車のトイレって、狭くてちょっと使いにくいんじゃ…」と思う女性の方もいるかもしれませんね。
その点、最近の湘南新宿ラインの車両、特にE233系やリニューアルされたE231系の大型トイレ(1号車・11号車など)は、かなり進化しています。
清潔感と広さ
主流は、車椅子対応の広いスペースが確保された洋式トイレです。ベビーカーと一緒に入ることも可能なほどの広さがある場合が多いですね。もちろん清潔感にも配慮されていますが、こればっかりは直前の利用状況にもよるので…過度な期待は禁物ですが、昔の電車のトイレとは比べ物にならないくらい快適になっていると思います。
おむつ交換台(ベビーベッド)
大型トイレの多くには、おむつ交換台(ベビーベッド)が壁に設置されています。小さなお子様連れの方でも、これがあるだけで安心感が違いますよね。
独立した洗面所
特にE233系では、トイレの個室とは別に、独立した洗面台スペースが設けられています。これなら、トイレ利用者がいても手を洗ったり、ちょっとしたお化粧直し(パウダールーム代わり)に使ったりできるので、女性には特に嬉しいポイントかなと思います。
とはいえ、どうしても心配な方や、ゆっくり利用したい方は、乗車前に駅(特に始発駅や主要駅)のトイレを済ませておくのが一番確実ではありますね。
トイレの混雑状況
便利な車内トイレですが、やはり混雑する時間帯や区間は存在します。
当然ですが、朝夕の通勤ラッシュの時間帯や、週末のレジャー帰りの時間帯(例:夕方の上り列車など)は、利用者が増える傾向にあります。
また、大宮、池袋、新宿、渋谷、横浜、大船といった主要なターミナル駅に到着する直前は、「降りる前に済ませておこう」という人で混雑しがちです。
特に、編成の真ん中あたりにあるトイレ(6号車や10号車)は、グリーン車に近いこともあってか、比較的利用者が多い印象があります。
もし乗っている車両の近くのトイレが混雑していて使えない場合は、1号車や11号車といった、編成の「端」にあるトイレを目指すのがいいかもしれません。車両を何両も移動するのは少し大変ですが、その分、比較的空いている可能性は高くなりますね。
車内トイレの設備詳細
湘南新宿ラインの車内トイレは、私たちが思う以上に機能面でも進化しています。
主なトイレ設備(E233系やE231系大型トイレ)
- 洋式・真空式トイレ: ほとんどの車両が清潔な真空式の洋式トイレです。水を流す時に「シューッ」と大きな音がすることがありますが、これは真空式の特徴ですね。
- 車椅子対応(大型スペース): 1号車、11号車、そしてE233系の10号車などは、車椅子やベビーカーでも入りやすい広いスペースが確保されています。
- 自動ドア: ドアは「開」「閉」のボタンで操作する自動ドアが採用されています。手動ではないので注意しましょう。
- 非常呼び出しボタン: 万が一、トイレ内で気分が悪くなったり、トラブルが発生したりした場合のために、非常呼び出しボタンが設置されています。押すと乗務員さんと通話ができます。
- 洗面所: E233系などでは、トイレ個室とは別に洗面台が設置されていることがあります。
昔の「和式でちょっと暗い…」という電車のトイレのイメージは、湘南新宿ラインに関しては、もはや過去のものと言っていいかもしれませんね。
知っておきたい利用マナー

これは湘南新宿ラインに限った話ではありませんが、車内のトイレは次に使う人のことも考え、みんなが気持ちよく利用できるよう心がけたいですね。
特に意識したいのは以下の点です。
- きれいに使う: 当たり前ですが、汚してしまった場合は備え付けのトイレットペーパーなどで拭き取るなど、最低限の配慮をしたいものです。
- ゴミは流さない: トイレットペーパー以外の紙(ティッシュペーパーやおむつなど)や、ゴミを便器に流すと、詰まりの原因になります。絶対にやめましょう。
- 長時間の占有は避ける: 車内は揺れるため、安全に気をつけるのはもちろんですが、トイレ内でのスマートフォンの操作などで必要以上に長くこもるのは避けたいですね。駅間の走行時間が長い区間もありますし、他に待っている人がいるかもしれません。
- 安全に注意: 電車は走行中、常に揺れています。特に急ブレーキなどで転倒しないよう、用を足す際も手すりなどにつかまることを意識すると安全です。
お互いに少し気をつけるだけで、長時間の乗車もずっと快適になるかなと思います。
まとめ:湘南新宿ライン トイレの探し方
今回は、湘南新宿ラインのトイレ事情について、私なりに詳しくまとめてみました。
最後に、いざという時の探し方のポイントをおさらいします。
湘南新宿ラインでトイレを探す時は、まず「1号車」か「11号車」を目指すのが一番確実で、設備も充実しているかなと思います。これらは編成の端にある、車椅子対応の広いトイレです。
もし編成の中ほどにいる場合は、乗っている車両がどちらか(E231系かE233系か)を意識してみてください。
- E231系(古い方)なら「6号車」
- E233系(新しい方)なら「10号車」
と、車両によって位置が違うことだけ覚えておくと、慌てずに済むかもしれませんね。(見分け方は、ドア上の案内がLEDならE231系、液晶モニターならE233系、というのが一番分かりやすいかも)
そして、グリーン車(4号車・5号車)のトイレは、普通車からは利用できない可能性が非常に高いので、最初から選択肢に入れない方が賢明です。
この記事で紹介した情報は、私が調べた時点での一般的なものです。特別な編成やダイヤの変更によって、運用が通常と異なる可能性もゼロではありません。乗車した際は、車内の案内表示(トイレマーク)なども合わせて確認するようにしてくださいね。
事前にトイレの場所を知っておくだけで、湘南新宿ラインでの長距離移動もぐっと安心できるかなと思います。

