K-POPアイドルやTikTokでインフルエンサーたちがこぞって着用しているのを見かけるたびに、「あの猫耳ニット帽、可愛いな」と眺めていたこと、ありませんか?お店で探してみても、ブランド品は高価だったり、欲しい色が売り切れていたりと、なかなか理想のアイテムに出会えないことも多いですよね。「自分でも作ってみたいけれど、編み図なんて複雑な設計図は読めないし、かぎ針編みは小学生の頃に挫折した初心者だから無理かも…」と諦めてしまうのはまだ早いです。
実は、ダイソーやセリアなどの身近な100均にある材料だけで、誰でも驚くほど簡単にあのトレンドアイテムが作れるんです。難しい「減らし目」や「増やし目」、複雑な編み込みテクニックは一切不要。ただひたすら「真っ直ぐ編むだけ」で完成するという、目からウロコの裏技的方法が存在します。韓国ファッションやy2kスタイルに欠かせない「耳当て」や「紐」のアレンジも含めて、失敗せずに安く、そして可愛く作るためのコツを見ていきましょう。
- 編み図が読めなくても「長方形」を作るだけで猫耳が完成する幾何学的な仕組み
- ダイソーなどの100均毛糸を使ったときのリアルなコストと、猫耳に適した材料選び
- 自分の頭にジャストフィットさせるための具体的なサイズ計算式と失敗しないコツ
- 韓国風の耳当てや紐を付けて、一気にトレンド感を出すためのプロ風アレンジ方法
初心者向け猫耳ニット帽の編み図とかぎ針の基礎知識

まずは、なぜ「編み物初心者こそ猫耳ニット帽を作るべきなのか」という理由と、失敗しないための準備についてお話しします。あの独特な角(つの)がある形状、一見すると作るのが難しそうに見えますよね?でも実は、構造を知ってしまえば、普通の丸い帽子を作るよりもずっとシンプルで合理的だと分かるはずです。
ダイソー毛糸など100均での材料選び
新しい趣味を始めるとき、いきなり手芸屋さんで1玉1,000円もするような高い毛糸を買うのは勇気がいりますよね。私も最初は「途中で飽きてしまったらどうしよう」「失敗して毛糸を無駄にするのが怖い」と不安でしたが、今回はそんな心配は無用です。なぜなら、材料はすべて100均で揃うからです。
特におすすめなのが、ダイソーの冬の定番商品である「メランジトリコ」や「メランジテイスト」といったシリーズです。これらはアクリル100%なのですが、チクチク感が少なくふっくらとしていて編みやすいのが特徴。さらに重要なのが、ウールに比べて仕上がりに適度な「ハリ」と「コシ」が出ることです。この「ハリ」こそが、猫耳をクタクタにさせず、ピンと可愛く立たせるためにすごく重要な要素なんです。
これらのシリーズは、例えばダイソー公式オンラインショップに掲載されている「メランジトリコ」で、材質がアクリル100%、かぎ針8/0号(5.0mm)前後の使用が推奨されていることが分かります。(出典:ダイソー公式オンラインショップ「メランジトリコ」商品ページ)
必要な量の目安とコスト
一般的な大人サイズ(レディースフリー)を作る場合、ダイソーの並太〜極太毛糸(1玉約45g〜60g)なら3玉あれば十分足ります。心配な方は予備を含めて4玉買っても良いでしょう。
つまり、材料費はたったの330円〜440円(税込)。これなら、万が一失敗しても「勉強代」として割り切れますし、色違いで何個も作りたくなってしまいますよね。
かぎ針については、購入する毛糸の帯(ラベル)に書かれている「指定針サイズ」を確認しましょう。メランジ系なら、パッケージに7/0号(4.0mm)〜8/0号(5.0mm)前後が指定されていることが多いです。初心者の場合、目がきつくなりやすいので、指定より1号太い針を選ぶか、ザクザク編める太めの針(10号など)を使うと、進みが早くて挫折しにくいですよ。
真っ直ぐ編むだけだから簡単な理由
「編み図」と聞くと、まるで暗号のような記号がズラリと並んでいる設計図を想像してしまいませんか?「立ち上がり3目で、長編みを5目編んで…」なんて言われると、私も頭が痛くなるタイプなのですが、今回の作り方には複雑な編み図は一切必要ありません。
なぜなら、今回採用するのは「長方形縫合型(ちょうほうけいほうごうがた)」という、非常にシンプルなアプローチだからです。
やることは単純明快。「ただひたすら、マフラーを編むように長方形を編む」だけ。最後にその長方形を二つ折りにして、両サイドと上の部分を縫い合わせるだけで、不思議と猫耳の形になるんです。頭頂部を丸くするために目を減らしたり、段数を数えながら模様を入れたり…といった面倒な計算がいらないので、まさに動画を見ながら「無心で編める」最高の癒やし時間になりますよ。
減らし目なしで失敗しない編み方
一般的なニット帽(ビーニーやワッチキャップ)は、頭の丸い形に合わせて編んでいくので、「減らし目(2つの目を1つにまとめて編むこと)」をして徐々にすぼめていくテクニックが必須です。でも、猫耳ニット帽の場合、その工程をあえて省くことこそがポイントなんです。
猫耳ができるメカニズム
四角い袋状(長方形を二つ折りにした形)の帽子を、丸い頭に被るとどうなるでしょうか?頭は球体なので、どうしても頭頂部の左右の角(かど)には頭が入らず、空間が余ってしまいます。
この「余った角の空間」が、重力とハリのある毛糸の力で自然と飛び出し、猫耳の形状になるんです。
つまり、一生懸命「猫耳の形を作ろう!」と努力しなくても、「減らし目をしない(=手抜きをして四角く編む)」ことで、勝手に可愛い形になってくれるというわけです。これを知ったとき、私は「なんて合理的で賢いデザインなんだ!」と感動しました。
セリアの糸でも可愛く作れるコツ
「近くにダイソーがない」「セリアの毛糸の色味が好き」という方も安心してください。セリアの毛糸でももちろん作れます。セリアなら「なないろ彩色」や「ケーク(CAKE)」シリーズなどが定番でおすすめです。
ただし、毛糸を選ぶときに一つだけ重要なコツがあります。それは「あまりに柔らかすぎる糸や、細すぎる糸は避ける」ことです。くたっとした柔らかすぎる糸(例えばモヘアや極細のコットンなど)だと、被ったときに生地が頭の形に馴染みすぎてしまい、耳の部分が立たずに寝てしまいます。そうなると、猫耳というよりは「ただの四角い帽子」を被っているように見えてしまうんです。
もし「どうしてもこの色が良いけど、糸が細い!」という場合は、「2本取り」(2玉の糸を同時に引き出して、2本まとめて1本の糸として編むこと)という技を使いましょう。これで太さと厚みが出るので、しっかりとした猫耳が綺麗に立ち上がりますよ。
動画では分からないサイズ計算式
YouTubeなどの動画を見ながら作っていると、「動画の人と同じ目数(例:40目)で編んだのに、私が被るとブカブカすぎる!」とか「キツくて入らない!」という悲劇がよく起こります。これは、使う毛糸の太さや、編む人の「手加減(手癖)」によって、同じ目数でもサイズが全く変わってしまうからです。
自分にシンデレラフィットするサイズで作るための、簡単な計算式をシェアしますね。編み始める前に、一度メジャーで自分の頭を測ってみましょう。
失敗しないサイズ計算の目安
- 横幅(平置き)の計算式: (自分の頭囲 ÷ 2) – 1cm 〜 2cm 例:頭囲56cmなら、56÷2=28cm。そこからマイナス2cmして、平置きで26cmを目指します。
- 高さの計算式: (耳まで隠れる深さ) + (折り返し分) + (猫耳用の余白 3cm〜5cm) ※普通のニット帽よりも「高さ」を出すのが最大のポイントです。
ポイントは2つあります。1つ目は、ニット地は使っているうちに横に伸びてくるので、「実寸より少しだけ小さく作る(ネガティブイーズ)」こと。2つ目は、猫耳をしっかり出現させるために「普通の帽子より高さを出す」ことです。特に高さが足りないと、深く被ったときに角が引っ張られて消えてしまうので、思い切って長めに編むことを意識してください。
韓国風猫耳ニット帽の編み図とかぎ針でのアレンジ術

基本の「長方形」の作り方がわかったところで、次は一歩進んで「トレンド感」を出すためのアレンジ方法をご紹介します。ここを工夫するだけで、手作り感が薄れ、一気にショップで売っている既製品のようなクオリティになりますよ。
トレンドの韓国ファッションとy2k
今、K-POPアイドル(例えばNewJeansやStray Kidsなど)が着用して再燃しているのが「y2k(2000年代)」ファッションですよね。このスタイルの猫耳ニット帽の特徴は、単に可愛いだけではなく、少しパンクでグランジ、あるいはロックな雰囲気と、手作り感のある温かみが同居しているところかなと思います。
特に「Loverboy(ラバーボーイ)」風のデザインが人気ですが、あのような「とんがった」雰囲気を出すには、編み地をボコボコと立体的に見せることが重要です。細編み(こまあみ)だけののっぺりした編み地だと、どうしても「水泳キャップ」っぽくなってしまいがちなので、編み方のステッチ選びがファッション性を左右します。
耳当てと紐の追加で可愛さアップ
韓国風を目指すなら、絶対に外せないディテールが「耳当て(イヤーフラップ)」と「紐(タッセルや三つ編み)」です。これがあるだけで、顔周りに動きが出て小顔効果も期待できちゃいます。
作り方は意外と簡単です。本体の帽子が編み上がって筒状にした後に、被り口のところ(耳が来る位置)から直接かぎ針を入れて目を拾い、編み出していきます。細編みで編みながら、段が変わるごとに両端を「2目一度」して減らしていくと、自然な逆三角形になります。
そしてその逆三角形の先端に、50cm〜60cmくらいにカットした毛糸を6本〜9本ほど束ねて通し、三つ編みにすれば完成!あえて先端を綺麗に揃えず、切りっぱなしにしてラフなタッセル風に仕上げるのが、今の気分のスタイルですね。
メンズやキッズへのサイズ変更法
この「長方形を編むだけ」の方法の最大のメリットは、サイズ変更が無限にできることです。自分用だけでなく、彼氏や旦那さん、あるいは小さなお子さんと「リンクコーデ」でお揃いを作るのも楽しいですよね。
具体的なサイズの目安を表にまとめましたので、プレゼントを作る際の参考にしてください。
| サイズ区分 | 頭囲の目安 | 完成幅(平置き) | 完成高さ(目安) |
|---|---|---|---|
| キッズ(園児〜低学年) | 50-52cm | 約24cm | 約25cm |
| レディース(標準) | 54-56cm | 約26cm | 約28cm |
| メンズ / ゆったり | 58-60cm | 約28cm | 約30cm |
メンズ用にする場合は、単純に最初の作り目(鎖編み)の数を増やして高さを出し、編み進める段数を増やして横幅を広げるだけです。難しい再計算は不要で、本当に「大きく編むだけ」で調整できるので、手編みのプレゼントデビューにも最適ですよ。
うね編みで伸縮性を出すテクニック
かぎ針編みの弱点は、棒針編み(ニット)に比べて「編み地が硬くなりやすく、伸縮性が少ない(伸びにくい)」ことです。帽子の場合、伸びないと被り心地が悪くなってしまいますよね。でも、「うね編み(すじ編み)」という編み方を使えば、まるでゴム編みのようにビヨーンと伸び縮みする生地が作れます。
やり方はとても簡単です。通常の細編みや中長編みは、前の段の鎖の形(Vの字)を2本とも拾いますが、うね編みの場合は「Vの字の向こう側半目(奥の1本)だけを拾って編む」だけです。
これを往復編みで繰り返すと、手前の1本が残って表面に横筋(うね)が浮き出てきます。この凹凸がリブのような役割を果たし、見た目もプロっぽくなりますし、頭へのフィット感が劇的に良くなるんです。特におすすめなのは「中長編みのうね編み」です。適度な厚みが出て、編むスピードも速いので、猫耳ニット帽には最強のステッチだと言えます。
編むときの手加減(テンション)に注意
うね編みは構造上、横によく伸びますが、力を入れてきつく編みすぎると編み地がカチカチに硬くなってしまいます。かぎ針を動かすときは、気持ちゆったりめに糸を引き出すのが、ふんわりと暖かく仕上げるコツです。
編み図なしで長方形から作る手順
では、ここまでの情報を踏まえて、具体的な制作手順をざっくり整理します。これさえ頭に入れておけば、もうスマホの画面とにらめっこしたり、一時停止を繰り返したりする必要はありません。
- 作り目(高さ決定):欲しい帽子の高さ(深さ+折り返し分+猫耳の余白分)の長さになるまで、ゆったりと鎖編みをする。
- 本体(横幅決定):ひたすら「中長編みのうね編み」を繰り返し、自分の頭に巻いてみて「ちょっと引っ張って届くかな?」くらいの長さになるまで長方形を編み進める。
- 筒にする:編み地を中表(裏側を外)にして半分に折り、最初(作り目)の段と最終段を引き抜き編みで繋いで筒状にする。
- 猫耳作り(頭頂部):筒の上部を平らに潰して、かぎ針でザクザクと閉じる(ここが直線になることで猫耳が生まれます!)。
- 仕上げ:糸始末をして表に返し、お好みで耳当てや紐をつける。
特に重要なのは4番の「上部を閉じる」工程です。ここをカーブさせずに、勇気を持って「直線」で閉じることで、角が鋭角になり綺麗な猫耳が生まれます。もし耳をもっとピンと強調したい場合は、裏返した状態で角の根本部分を斜めに数針縫って(チクチクと縫い留めて)仕切りを作ってあげると、中に綿が入っていなくても形状が安定してへたりにくくなりますよ。
今すぐ猫耳ニット帽の編み図をかぎ針で実践しよう
ここまで読んでみて、「これなら私にもできそう!」「難しく考えすぎていたかも」と思っていただけたのではないでしょうか。猫耳ニット帽は、その個性的な見た目とは裏腹に、実は「長方形を縫うだけ」という、かぎ針編みの中で最もシンプルな構造で作れる初心者向けの神アイテムです。
今すぐダイソーやセリアに行けば、300円〜400円で材料はすべて揃いますし、週末の休日を使えば、ドラマを見ながら1日で完成させることも夢ではありません。自分で編んだ帽子は愛着もひとしおですし、何よりサイズも色もデザインも、すべて自分好みにカスタマイズできるのがDIYの最大の魅力です。
ぜひこの週末、お気に入りの音楽や美味しいコーヒーをお供に、世界に一つだけの猫耳ニット帽作りを始めてみてくださいね。きっと、完成したときの達成感と、鏡の前で被ってみたときの可愛さに、病みつきになるはずですよ。
※本記事で紹介したサイズや目数はあくまで一般的な目安です。使用する毛糸の種類や、編む人の手加減によって仕上がりサイズは異なりますので、途中でこまめに頭に当てて確認しながら進めることを強くおすすめします。また、長時間の編み物は手首や肩に負担がかかるため、適度な休憩を挟んで楽しんでくださいね。

