家庭で作るカレーをもっと美味しくしたい、お店のような深みを出したいと考えたとき、多くの方がたどり着くのがカレールーをブレンドするという方法ですね。
今回は、カレールー組み合わせベストと検索されている皆様が気になっている黄金比や、プロも実践するようなランキング上位の掛け合わせについて詳しくご紹介していきます。実はメーカー(ハウス食品)の調査では、約4割の人が「複数のカレールウを混ぜ合わせたことがある」と回答しており、ブレンドは今や一般的なテクニックになっていることがわかります。
今日から使える美味しい比率や隠し味のテクニックを知ることで、いつものお家カレーが格段にレベルアップすることは間違いありません。
- 市場で最も支持されているカレールーの最強ブレンド黄金比
- 子供から大人まで家族全員が満足できる味の調整方法
- カレールーにちょい足しするだけで劇的にコクが出る隠し味
- やってはいけないNGな組み合わせや失敗しない比率のコツ
カレールー組み合わせのベストな黄金比

市販のカレールーは単体でも完成されていますが、異なる銘柄を混ぜ合わせることで、それぞれの長所が重なり合い、単一では出せない複雑なコクや深みが生まれます。これは、異なるスパイスや旨味成分が補完し合うことで、味のレイヤー(層)が増えるためです。
ここでは、多くの人が実践し「これは間違いない」と太鼓判を押す、カレールー組み合わせのベストな比率と銘柄について解説していきます。まずは基本となる「最強の組み合わせ」から見ていきましょう。
王道バーモントとジャワの最強黄金比
まず最初にご紹介したいのが、カレー好きの間ではもはや伝説級の扱いを受けている組み合わせです。それが、「バーモントカレー(中辛)」と「ジャワカレー(中辛)」の1:1ブレンドです。この組み合わせがなぜ最強と言われるのか、それぞれの特徴を比較してみると理由が見えてきます。
| ブランド | 主な特徴 | 味の役割 |
|---|---|---|
| バーモントカレー | リンゴとハチミツの甘み | まろやかなベース・コク |
| ジャワカレー | ローストオニオンと強いスパイス | キレのある辛さ・香り |
バーモントカレーは、りんごとハチミツを使ったマイルドな味わいが特徴で、子どもでも食べやすい甘口カレーとして長年親しまれてきました。一方のジャワカレーは、ローストオニオンの深いコクとスパイスの爽快な香り・辛さが特徴で、「大人向けのスパイシーなルウ」として位置づけられています。
この二つを合わせる最大のメリットは「味覚のコントラスト」にあります。バーモントカレー特有のフルーティーな甘みが最初に口に広がり、その直後にジャワカレーの香ばしさとスパイシーな辛さが追いかけてくるんです。
甘さの後に辛さが来るこの「時間差」こそが、お店で食べるような奥行きのある味わいの正体です。単一のルーではどうしても味が平坦になりがちですが、このブレンドなら立体的な美味しさを演出できます。
私も試したときは衝撃を受けました。「甘いの?辛いの?どっち?」と思いきや、両方の良さが完全に共存しているんですよね。(出典:ハウス食品「カレーの調理実態調査」)によると、複数のカレールウを混ぜ合わせて使う人は全体の約4割で、人気の混ぜ合わせ上位にも「バーモントカレー(中辛)」×「ジャワカレー(中辛)」がランクインしています。まだ試したことがない方は、まずはこの王道の組み合わせから始めてみることを強くおすすめします。
子供も安心な辛くないブレンド術
小さなお子さんがいるご家庭では、「子供に合わせて甘口にすると大人が物足りない」「かといって鍋を分けるのは面倒」という悩みがありますよね。そんな時におすすめなのが、「バーモントカレー(甘口)」をベースにしたブレンドです。
甘口ルーの弱点は、どうしてもスパイスの香りやコクが控えめになってしまうこと。そこで個人的に推したいのは、ここに「S&B ゴールデンカレー(甘口)」を合わせるテクニックです。
なぜゴールデンカレーなのか?
ゴールデンカレーは「黄金の香り」をコンセプトに、35種類前後のスパイス&ハーブをブレンドして香り高さを追求したブランドです。甘口であってもカルダモンやクミンなどのスパイス感がしっかり残っています。これをバーモント甘口と合わせることで、「辛くないのに、カレーの良い香りがする」という絶妙なバランスが完成します。
また、意外かもしれませんが「バーモント甘口」×「バーモント中辛」という、あえて同じブランドで辛さだけを変えるのも有効です。これなら味の方向性が変わらないため失敗のリスクがほぼゼロ。子供が食べられるギリギリのラインを攻めつつ、大人も満足できるコクを出せますよ。
プロの味に近づく本格派の配合
「今日はちょっと贅沢に、洋食屋さんのような味を目指したい」という日は、プレミアムなルウを使ってみましょう。おすすめは、グリコの「ZEPPIN」をベースにする方法です。
ZEPPINは、マッシュルームと香味野菜を炒めて作る「デュクセルソース」と、40数種類のスパイスを組み合わせた大人向けの本格派ルウで、単体でも非常にリッチな設計です。しかし、ここに「ジャワカレー(辛口)」や後述する「赤缶カレー粉」を少し足すことで、味がキュッと引き締まり、さらに輪郭がはっきりします。
具材にもこだわって、マッシュルームをまるごと入れたり、牛肉を赤ワインで煮込んだりしてみてください。このブレンドで作るビーフカレーは、まさに「ハレの日」のご馳走。お家カレーの枠を超えた、深い味わいを楽しめるはずです。
こくまろを使った濃厚な掛け合わせ
スパイシーな辛さよりも、シチューのような「とろみ」や「まろやかさ」を重視したい方には、「バーモントカレー」×「こくまろカレー」の組み合わせが最適です。
「こくまろ」は、その名の通り「コクのルウ」と「まろやかルウ」の2つをブレンドして仕上げているのが特徴です。これをさらにフルーティーなバーモントと合わせることで、角が取れた非常にクリーミーなカレーに仕上がります。
この組み合わせは、ご飯だけでなく他の炭水化物とも相性が抜群です。個人的には、翌日のカレーうどんや、パンにつけて食べるときに、この組み合わせが一番合う気がしています。バターチキンカレーのような濃厚さが好きな方にもハマる味かなと思います。
失敗しないルーの美味しい割合
これまで具体的な銘柄を紹介してきましたが、ブレンドする際の「割合」についても触れておきます。基本的には「1:1」で混ぜるのが最も失敗が少なく、バランスが良いとされています。
ただ、季節や体調に合わせて微調整するのも楽しいですよ。私は以下のように季節で配合を変えています。
- 夏場(爽快感が欲しい時): ジャワカレー 2 : バーモント 1
- 冬場(濃厚さが欲しい時): こくまろ 2 : バーモント 1
注意点として、メーカーが異なるルウを混ぜる場合、塩分量が微妙に異なることがあります。また、野菜から出る水分量によっても味の濃さは変わります。最初は規定の水分量より少し少なめで作ってみて、最後に味見をしながら微調整するようにしてくださいね。
カレールー組み合わせのベストな隠し味

ルウのブレンドでベースの味を作ったら、次は「隠し味」でさらに個性を出していきましょう。隠し味は、甘味・塩味・酸味・苦味・うま味といった基本5味のバランスを微調整して、味に奥行きを与える作業とも言えます。ここでは、カレールー組み合わせのベストなパートナーとなり得る、手軽だけど効果絶大な隠し味をご紹介します。
インスタントコーヒーでコクを出す
これは定番中の定番ですが、やはり効果は大きいです。インスタントコーヒーの「苦味」と「焙煎香」が、カレーのスパイスと共鳴して、まるで一晩寝かせたような深みと香ばしさを出してくれます。
ポイントは入れすぎないこと。4人分に対して小さじ1/2程度(2〜4g)を目安に、まずは少量から試してみてください。市販レシピでも「鍋1つにつき小さじ1/2〜1杯」が推奨量とされることが多く、入れすぎると苦味が前面に出てしまうので注意が必要です。入れるタイミングは、ルウが溶けきった仕上げの段階がベストです。
また、使用するコーヒーの種類も重要です。酸味の強い浅煎りのものより、苦味とコクがしっかりしたタイプのインスタントコーヒーの方が、カレーとの相性が良いですね。
チョコレートで深みを加える秘訣
チョコレートもカレーにコクを与える優秀なアイテムです。カカオに含まれる「カカオバター(油分)」がまろやかな口当たりを補い、「ポリフェノール(苦味成分)」が味にほのかな苦味と深みを足してくれます。
使い方は簡単で、火を止める直前や仕上げにひとかけら溶かし込むだけ。もし「スパイスを入れすぎて辛くなりすぎてしまった!」という時のリカバリー策としても非常に優秀です。
ただし、ミルクたっぷりの甘いチョコレートだと味がボヤけてしまうことがあります。個人的には、カカオ分70%以上のビターチョコレートを使うのがおすすめです。これなら甘さを抑えつつ、深みだけをプラスできます。
はちみつ投入時の重要な注意点
バーモントカレーにも使われている通り、ハチミツはカレーとの相性が抜群です。自然な甘みと照りを出し、味をまとめてくれます。しかし、これには絶対に知っておかなければならない重大な注意点があります。
【警告】 ハチミツを仕上げに入れてしまうと、ハチミツに含まれる「アミラーゼ」という消化酵素がルウのとろみ成分(デンプン)を分解してしまい、時間の経過とともにカレーがシャバシャバになってしまうことがあります。
これを防ぐためには、以下の手順を必ず守ってください。
- ルウを入れる前の「具材を煮込む段階」でハチミツを入れる。
- 沸騰させてから中火〜弱火で20分程度しっかりと煮込み、鍋全体の温度が75℃以上の状態になる時間を十分に確保する。
こうすることで、アミラーゼの働きが弱まり(失活に近い状態になり)、とろみが保たれやすくなります。「味見をしたら甘みが足りないから最後に足そう」というのはNG。もし最後に甘みを足したい場合は、アミラーゼを含まない「砂糖」や「メープルシロップ」を使うのが無難です。
赤缶ミックスでスパイス感を足す
「家のカレーは美味しいけど、お店のような香りが足りない」「食べている途中で香りに飽きてしまう」と感じる方は、S&Bの「赤缶(カレー粉)」を仕上げに振ってみてください。
これはルウではなく複数のスパイスをブレンドしたカレー粉なので、余計な油分や塩分をほとんど足さずに「香り」だけをピンポイントで強化することができます。赤缶にはターメリック、コリアンダー、クミンなど30数種類のスパイスが使われており、本格的な風味を手軽にプラスできます。煮込むときに入れるのも良いですが、私がおすすめするのは「食べる直前の追いスパイス」です。
お皿に盛り付けた後にパラリと振るだけで、スパイスの鮮烈な香りが立ち上り、一気に本格的な雰囲気に変わります。辛さも少し増すので、大人用の調整役としても重宝しますよ。
カレールー組み合わせのベストな結論
今回は「カレールー組み合わせ ベスト」をテーマに、おすすめのブレンドや隠し味について深掘りしてきました。
結論として、まず間違いないのは「バーモント中辛」×「ジャワ中辛」の黄金比です。甘み、辛み、コクのバランスが良く、多くの日本人が「美味しい!」と感じる味のストライクゾーンを射抜いています。実際にハウス食品の調査でも、この組み合わせは人気の混ぜ合わせの一つとして挙げられています。
ここを出発点にして、家族の好みやその日の気分に合わせて、こくまろでまろやかさを足したり、コーヒーで苦味を足したりして、自分だけの「家庭の味」を見つけていくのが一番楽しいプロセスかなと思います。料理に正解はありません。ぜひ、今回の記事を参考に、あなただけの最強ブレンドを探求して、家族をあっと言わせてみてくださいね。

