新しいモニターを探していると、JAPANNEXT(ジャパンネクスト)製品の圧倒的な安さに驚くこと、ありますよね。4Kモニターや高リフレッシュレートのゲーミングモニターが、他の大手メーカーと比べてかなり安価なので、「この価格で本当に大丈夫?」と気になっている方も多いかなと思います。
JAPANNEXTの評判を調べてみると、「品質がひどい」「壊れやすい」といったネガティブな感想もあれば、「コスパ最高」というポジティブな意見もあって、正直迷ってしまうかもしれません。いったいどこの国の企業なのか、保証やサポート体制はどうなっているのか、PS5で使えるのか、モニターアームは付くのか…など、疑問は尽きないですよね。
この記事では、そうしたJAPANNEXTの評判に関する様々な疑問について、実際のユーザーの感想や製品情報を集めながら、私なりにフラットな視点でまとめてみました。購入を検討している方の参考になれば幸いです。
- JAPANNEXTがどこの国の企業か
- 品質や「壊れやすい」という評判の真相
- 保証やサポート、リサイクル方法について
- PS5対応機やゲーミングモデルなど機種別の評判
JAPANNEXTの総合的な評判と企業概要

まずは、JAPANNEXTという企業そのものや、品質、サポート体制といった全体的な評判を見ていきましょう。価格の安さの裏には、やはりいくつかの注意点があるようです。
JAPANNEXTはどこの国の企業?
「JAPANNEXT」という名前から日本の企業かな?と想像がつきますが、その通りです。
JAPANNEXT(株式会社ジャパンネクスト)は、千葉県いすみ市に本社を置く日本の企業ですね。公式サイトによると、設立は2006年だそうです。(参照:JAPANNEXT公式サイト)
海外の格安メーカーと思われがちですが、実際には国内企業が製品の企画開発を行い、製造を海外(主に中国)の工場に委託する、いわゆる「ファブレス」という形態をとっているようです。
だからこそ、日本市場のニーズ(例えば4K/144Hz対応やウルトラワイドなど)に合わせた製品をスピーディーに企画しつつ、製造コストを徹底的に抑えることで、あの驚異的な低価格が実現できている…ということなんでしょうね。
ファブレス経営とは?
ファブレス(Fabless)とは、自社で生産工場(Fab)を持たない(less)経営スタイルのことです。(参照:経済産業省『ファブレス企業のビジネスモデル』)
AppleやNVIDIAなどもこの形態をとっていますね。莫大な投資が必要な工場を持たないことで、製品の企画開発やマーケティングに経営資源を集中できるメリットがあります。JAPANNEXTもこのスタイルで、コストダウンとスピーディーな製品開発を両立させていると考えられます。
JAPANNEXTの品質はひどい?
さて、価格の安さと引き換えに最も気になるのが「品質」の部分かなと思います。「JAPANNEXT 品質 ひどい」といった関連キーワードが出てくることからも、不安に感じる方が多いのは間違いないでしょう。
実際のレビューを細かく見ていくと、確かに以下のようなネガティブな意見は散見されます。
- ドット抜け(画面上の常時点灯・非点灯の点)があった
- 画面の端の方が中央に比べて暗く見える(輝度ムラ)
- 筐体(モニターの枠やスタンド)のプラスチックが安っぽい
- スタンドがグラグラして安定しない
特に「ドット抜け」に関する報告は一定数ありますね。液晶パネルの特性上、ドット抜けは大手メーカー製品でもゼロではありませんが、JAPANNEXT製品はその「許容基準」が大手より少し甘い、あるいは検査コストを削っている可能性は考えられます。(参照:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)『ディスプレイ品質評価基準』)
ただ、これは価格とのトレードオフの部分が非常に大きいかなと思います。大手メーカーの同等スペック製品(例えば32インチ4K/144Hzなど)と比べると、半額近いケースも珍しくありません。「この価格でこのスペックが手に入るなら、多少の粗は許容範囲」と考えるユーザーも非常に多いのが実情です。
品質への期待値は「価格相応」で
結論から言うと、「大手メーカー製品と同等の完璧な品質」を期待して購入すると、「ひどい」と感じてしまう可能性は高いです。デザインの質感、画面の均一性、ドット抜けの少なさなど、製品の「仕上げ」に関する部分では、ある程度妥協が必要かもしれません。あくまで「スペック重視」で選ぶブランドと言えそうです。
JAPANNEXTは壊れやすい?実際の感想

「品質」と並んで、「耐久性」つまり「壊れやすい」という評判もよく聞かれます。
価格.comのレビューや個人ブログなどでは、「購入して数日で映らなくなった」「電源が入らなくなった」「1時間で壊れた」といった衝撃的な報告も確かに存在します。これは購入をためらう大きな要因になりますよね…
私が見た範囲での印象ですが、「すぐに壊れた」という初期不良の報告がある一方で、「数年間、問題なく毎日使えている」という長期使用の報告も多数ありました。評価が真っ二つに分かれている感じです。
これは、製品そのものの耐久性が極端に低いというよりは、「初期不良」にあたる確率が、品質管理に厳格な大手メーカーより少し高いのではないか、と推測されます。徹底したコストカットのしわ寄せが、組み立て精度や部品の個体差となって現れているのかもしれません。
購入直後にすべき動作確認リスト(例)
もし購入した場合、初期不良に備えて、商品が届いたらすぐに以下の点を確認するのがおすすめです。
- 電源が問題なく入るか
- 全ての映像入力端子(HDMI, DPなど)が正常に映るか
- ドット抜けがないか(専用のチェックサイトなどで確認)
- 画面全体の色ムラや輝度ムラが許容範囲か
- 設定メニュー(OSD)は正常に操作できるか
万が一問題があれば、すぐに販売店やメーカーサポートに連絡しましょう。
JAPANNEXTの保証やサポート体制
もし初期不良や故障があった場合、頼りになるのがメーカーの保証とサポート体制です。この部分がしっかりしていないと、いくら安くても不安ですよね。
JAPANNEXTの製品保証は、公式サイトによると購入日からの保証が設定されています。以前は1年保証が基本でしたが、2023年1月以降の購入品は保証期間が延長(例:1年→2年、2年→3年)されているようです。これはかなり大きな改善点ですね。
ただし、修理の方式は「センドバック保証」が基本となります。
センドバック保証の注意点
センドバック保証とは、故障した製品を自分で梱包して、メーカー(または指定の修理拠点)に発送する必要がある方式のことです。大手メーカーのように、業者が自宅まで引き取りに来てくれたり、代替機を送ってくれたりする手厚いサービスは、基本的には期待できません。
特に32インチや49インチといった大型モニターの場合、梱包・発送する手間と費用(保証期間内なら往復送料無料のようですが、状況による確認は必要)はかなりの負担になります。購入時の元箱は、保証期間内は絶対に捨てずに保管しておくべきですね。
サポート体制の評判は賛否両論
サポート体制の実際の評判については、正直なところ「電話が繋がりにくい」「メールの返信が遅い(数日かかる)」といった声がいくつか見られました。一方で、「メールでしっかり対応してもらえた」という声もあります。
迅速で手厚いサポートを期待すると、少し物足りなさや不安を感じる場面もあるかもしれません。このあたりも、製品価格を抑えている影響が出ている部分と言えそうです。
正確な保証内容や最新のサポート体制については、必ず公式サイトの情報を確認してください。
JAPANNEXTのリサイクル手順
モニターを買い替える際、古いモニターの処分(リサイクル)も必要になります。
通常、PCモニターは「資源有効利用促進法」に基づき、メーカーが回収・リサイクルする義務を負っています。「PCリサイクルマーク」が付いている製品は、メーカーが無償で回収してくれますよね。
JAPANNEXTは「一般社団法人 パソコン3R推進協会(PC3R)」には加盟していないようです(2025年11月時点での情報)。そのため、PCリサイクルマークが付いている他社製品とは処分方法が異なる可能性があります。
PCリサイクルマークが無い場合の処分方法
JAPANNEXTの公式サイトにもリサイクルに関する案内ページがありますが、基本的には「家庭系PCリサイクル」の枠組みで、JAPANNEXTに直接回収を申し込む形になるようです。
ただし、手続きが他社と異なる場合や、お住まいの自治体によってルール(小型家電リサイクルとして回収しているかなど)が異なる場合も考えられます。
モニターを処分する際は、自己判断せず、まずはJAPANNEXTの公式サイトで最新のリサイクル手順を確認するか、お住まいの自治体の担当窓口(清掃局など)に問い合わせるのが最も確実ですね。
モニターアームとVESA規格
JAPANNEXTのモニターを省スペース化や位置調整のために、モニターアームに取り付けたい、と考える方も多いと思います。
多くのモデルはVESA(ベサ)規格に対応しており、市販のモニターアームの取り付けが可能です。VESA規格とは、モニター背面のネジ穴の間隔を定めた国際標準規格のことで、「75x75mm」や「100x100mm」といったサイズが一般的です。(参照:VESA公式サイト)
ただし、ここで一つ、JAPANNEXT製品特有の注意点があります。
ネジが合わない時の対処法
一部のユーザーからは、「付属のネジが合わない」「アームがグラグラする」といった声が上がっています。これは、モニター背面のVESAマウント部分が少しくぼんだ設計になっているモデルがあり、アームに付属のネジ(M4ネジ)の「長さ」が足りず、しっかり固定できないケースがあるためです。
もしネジが届かない場合は、以下のような対処法が必要になるかもしれません。
- スペーサー(ワッシャー)をかませる: モニター本体とアームの間にスペーサーを入れて隙間を埋め、ネジが届くようにする。
- 別途、長いM4ネジを用意する: ホームセンターなどで、適切な長さのM4ネジを購入して使用する。
購入前にVESA規格の確認を
モニターアームの利用を前提としている場合、購入したいJAPANNEXTのモデルが希望するVESA規格(例: 100x100mm)に対応しているか、また、マウント部分にくぼみが無いかなどを、事前に製品画像やレビューで確認しておくと安心ですね。
機種別に見るJAPANNEXTの評判
JAPANNEXTは本当に多種多様なモニターを出していますよね。4K、ゲーミング、ウルトラワイドなど、特定のニーズに特化した製品が人気です。ここでは、特に人気の高いカテゴリーの機種について、具体的な評判をピックアップしてみました。
PS5対応4Kモニターの評判
PS5(PlayStation 5)の性能をフルに活かすため、4K/120Hz対応モニターを探している方に、JAPANNEXT製品は非常に人気があるようです。
PS5で4K/120Hz出力をするには、モニター側が「HDMI 2.1」という規格に対応している必要があります。JAPANNEXTは、このHDMI 2.1を搭載したモデル(例:「JN-315IPS144UHDR」など)を、大手メーカーよりかなり安価に提供しています。
実際にPS5で使っているユーザーの感想を見ると、「しっかり4K/120fpsで動作した」「大画面で迫力がある」「この価格でHDMI 2.1対応は神」と、そのスペックと価格のバランスに満足している声が非常に多いですね。
一方で、HDR(ハイダイナミックレンジ)の性能については、「色が白っぽくなる」「効果が薄い」「HDRをONにすると逆に暗くなる」など、大手メーカーのハイエンドモデル(高輝度なモデル)と比べると見劣りするという意見もありました。HDR性能(特に輝度)に強いこだわりがある方は、過度な期待はしない方が良いかもしれません。
240Hzゲーミングモニターの評判

FPS(Apex, VALORANTなど)の競技性が高いゲームでは、リフレッシュレート(1秒間に画面を書き換える回数)が勝敗を左右することもありますよね。JAPANNEXTは240Hzといった超高リフレッシュレート対応のゲーミングモニターも安価に提供しています。
「JN-245VG240FLFHDR」などのモデルは、24.5インチ/フルHD/240Hzといった、eスポーツで定番のスペックを驚くほどの低価格で実現しています。「とにかく安く240Hz環境を整えたい」という層に強く支持されていますね。
「ヌルヌル動いて快適」「敵の視認性が上がった」といった、ゲーミング性能に関するポジティブな評価が目立ちます。応答速度についても、オーバードライブ機能を使えば「残像感は気にならない」という声が多いようです。
ただし、やはり画質や発色の面では「価格なり」という意見もあります。特にVAパネルのモデルだと「黒の締まりは良いが、少し残像を感じる」とか、TNパネルだと「色は白っぽい」とか、パネルの種類による特性も出るようです。画質よりもリフレッシュレートを最優先する、という方に向いている製品と言えそうです。
49インチウルトラワイドの評判

圧倒的な作業領域と没入感で一部のユーザーに熱狂的に支持されているのが、ウルトラワイドモニターです。JAPANNEXTは特に「49インチ」のスーパーウルトラワイド(アスペクト比 32:9)といった大型モデルを積極的に展開しています。
「JN-VC490DWQHDR」のようなモデル(解像度 5120×1440)は、フルHDモニターを2.5枚以上横に並べたような情報量です。そのため、「Excel作業が快適すぎ」「動画編集のタイムラインが一覧できて効率が爆上がりした」といった、生産性向上に関する絶賛の声が多いですね。
また、レースゲームやフライトシミュレーターなど、対応するゲームでは視界を覆うような強烈な没入感が味わえるのも大きな魅力です。多くが湾曲パネルを採用しているため、画面の端でも視線移動が少なく済むよう工夫されています。
導入のハードルは高め
魅力的なスーパーウルトラワイドですが、注意点も多いです。
- 設置スペース: 当然ながら、横幅が1.2m近くになるモデルもあり、巨大なデスクが必須です。
- PCスペック: 5120×1440という解像度(4Kに近い画素数)をフルに活かすには、それなりのグラフィック性能がPCに求められます。
- 対応コンテンツ: ゲームや動画が32:9の表示に対応していない場合、画面の両端に黒帯が出ます。
購入前に、設置場所とPCスペックの確認は必須ですね。
32インチモデルの評判
32インチ(または31.5インチ)は、作業にも映像鑑賞にも使いやすい人気のサイズです。特に4K解像度(3840×2160)との組み合わせは、作業領域の広さと文字の見やすさのバランスが良いとされています。
JAPANNEXTの32インチモデル(例:「JN-IPS315UHDR」や「JN-IPS320CUHDR-N」)は、4K対応モデルや湾曲モデル、高リフレッシュレートモデルなど、とにかくラインナップが豊富です。
レビューでは「大画面で4Kは快適」「この価格でIPSパネル(またはVAパネル)はありがたい」「作業が捗る」といった、やはりコストパフォーマンスを評価する声が大多数です。
一方で、このクラスのモデルでほぼ共通して指摘されているのが、内蔵スピーカーの音質です。レビューでは「おまけ程度」「音がスカスカ」「とりあえず鳴るだけ」といった意見がほぼ共通していました。これはコストカットの影響が最も出やすい部分であり、筐体スペースの限界もあるため、仕方のないところかもしれません。
JAPANNEXTのモニターを選ぶ際は、音質には期待せず、別途PCスピーカーやサウンドバー、ヘッドホンを用意することを前提としておくのが賢明ですね。
JAPANNEXTの評判 総まとめ
ここまで、JAPANNEXTの評判について、企業概要から品質、サポート、機種別の特徴まで幅広く見てきました。
全体をまとめると、JAPANNEXTの評判は「価格を最重要視するなら非常に魅力的な選択肢。ただし、品質のバラツキや初期不良のリスク、サポート体制への不安は考慮すべき」といったところに落ち着くのかなと思います。
「安かろう悪かろう」と切り捨てるには惜しい、魅力的なスペックを持った製品が多いのも事実です。その「安さ」の裏にあるリスクをどこまで許容できるかが、購入の分かれ目になりそうですね。
JAPANNEXTはこんな人におすすめ
- スペック最優先の人: とにかく安く特定のスペック(4K, 240Hz, ウルトラワイド等)を手に入れたい人。
- リスクを許容できる人: 万が一の初期不良時に、自分で交換手続きやセンドバック発送の手間を惜しまない人。
- 割り切れる人: 筐体の質感やドット抜けなど、細かい仕上げ品質にはこだわらない人。
- セカンドモニターとして使う人: メインは高品質なものにし、サブとして安価なモニターを増設したい人。
逆に、おすすめしにくい人
- 品質に妥協したくない人: ドット抜けや色ムラが絶対に許せない、完璧な製品を求める人。
- 手厚いサポートが欲しい人: 迅速な電話対応や、出張修理・引き取りサービスを期待する人。
- PCや設定に詳しくない人: 万が一のトラブル時に、自分で原因を切り分けるのが難しい人。
- 長期的な安心感を求める人: 価格が高くても、5年保証など長期の安心感が欲しい人。
結局のところ、JAPANNEXTは「尖ったスペック」と「低価格」を両立させるために、品質管理コストやサポートコストをギリギリまで削っているブランド、という印象です。その特性をしっかり理解した上で選ぶのであれば、これ以上ない「コスパ最強」のパートナーになってくれる可能性も大いにあります。
この記事で紹介した情報は、あくまで私(零)が収集した時点でのものです。保証内容(特に保証期間延長)や製品仕様は変更される可能性もありますので、最終的な購入判断は、必ずJAPANNEXTの公式サイトや販売ページの最新情報を確認してくださいね。あなたのモニター選びの参考になれば幸いです。

