今やチャートを席巻し、国民的な人気を誇るMrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)。その華やかな活躍をテレビやSNSで見ない日はありませんが、最近ファンになった方の中には、YouTubeなどで過去のミュージックビデオを見て「あれ?今と人数が違う?」「ミセスって元々何人だったの?」と疑問に思うことも多いのではないでしょうか。
現在の洗練された3人体制のイメージが強い一方で、ネットで検索すると「初期メンバー 松尾拓海」という名前を目にしたり、脱退理由に関しては「仲悪いからではないか」「喧嘩別れ?」といった噂を見かけたりすることもあります。また、かつてバンドを支えた元ドラムの山中綾華さんが現在どうしているのか、気になっている方もいるでしょう。
実は、ミセスが何人組かという歴史を深く知ることは、単なる知識としてだけでなく、彼らの音楽がなぜこれほどまでに劇的な進化を遂げたのかを理解する上で非常に重要です。
この記事では、結成前夜から現在に至るまでのメンバー変遷の全貌を、ファンの視点から詳細に解説します。
- ミセスの結成当時から現在までの人数の移り変わり
- あまり知られていない初期メンバーの存在と役割
- メンバー脱退の本当の理由と不仲説の真相
- 3人体制になったことで起きた音楽的な進化
ミセスは元々何人だったか?変遷の真実

ここからは、Mrs. GREEN APPLEが2013年に結成されてから2025年の現在に至るまで、メンバーの人数がどのように変化してきたのかを時系列で詳しく見ていきましょう。現在の公式プロフィールでは、ミセスは大森元貴さん・若井滉斗さん・藤澤涼架さんの3人組として紹介されています。一方で、過去にはメンバーの増減・入れ替わりを経て「5人で活動していた時期」があるため、「元々」という言い方は“どの時期を指すか”で答えが変わります。
- ミセスの初期メンバー松尾拓海とは
- ミセスが5人時代の活動と役割
- 脱退理由は仲悪い?不仲説の真相
- 元ドラム山中綾華の現在の状況
- ミセスは何人組?現在の体制を解説
ミセスの初期メンバー松尾拓海とは
多くの人が「ミセスは元々5人だった」と認識しているかと思いますが、歴史をさらに遡ると、メジャーデビュー前のごく初期に別のベーシストが在籍していた、という情報が複数の媒体・ファンコミュニティで共有されています。その人物として挙がるのが、「松尾拓海(まつお たくみ)」という名前です。
ただし、この“結成直後の在籍メンバー”は公式プロフィールにまとまって明記されている領域ではなく、当時の詳細は公表情報が限られます。そのため、ここでは断定ではなく「結成初期に在籍していたとされるメンバー」という位置づけで整理します。
一般に言及される範囲では、2013年の結成当初から2014年夏頃までの極めて初期に、ベース担当として松尾拓海さんが在籍していたとされています。この時期はまだインディーズ活動の初期段階で、当時学生だった大森元貴さんを中心に、若井滉斗さん、藤澤涼架さん、山中綾華さんらが合流していく過程にあたります。
知っておきたい豆知識 つまり、「元々5人」という理解自体は“5人で活動していた時期がある”という意味では大きく外れていませんが、時期によって「誰がその5人なのか」は一致しない場合があります。松尾さんの存在は、情報が断片的になりやすい“黎明期”の話題のひとつです。
松尾さんが離れた経緯については、公式に詳細がまとまって語られているわけではありません。したがって「こうだった」と決めつけるよりも、バンドが形を整えていく過程で編成が変化した、という事実として捉えるのが適切です。
ミセスが5人時代の活動と役割

一般的に世間で「ミセスは元々5人だった」と語られる際にイメージされるのは、2015年のメジャーデビューから2021年末の体制変更までの「フェーズ1」と呼ばれる時代のことです。
この時期のベースは髙野清宗さんが担当し、5人編成で活動していました。なお、リーダーについては結成当初は若井滉斗さんが担っていた時期があり、2019年10月には髙野清宗さんへのリーダー交代が公に語られています(リーダー=運営上の役割で、音楽制作の中心とは別軸です)。
| メンバー名 | 担当パート | 当時の役割と特徴 |
|---|---|---|
| 大森元貴 | Vo/Gt | 作詞作曲を担う中心人物として、作品づくりを牽引したフロントマン。 |
| 若井滉斗 | Gt | ギタリストとしてバンドサウンドを支え、結成当初はリーダーを務めた時期もある。 |
| 藤澤涼架 | Key | 鍵盤を軸にサウンドの色彩を広げ、ライブでは観客との空気づくりにも貢献。 |
| 山中綾華 | Dr | ドラマーとしてバンドの推進力を支えた。 |
| 髙野清宗 | Ba | ベースとして低音を支え、時期によってはリーダーとしての役割も担った。 |
この5人時代の楽曲は、『Speaking』や『青と夏』、『インフェルノ』など、バンドサウンドの魅力が前面に出た楽曲が多いのも特徴です。ギターとキーボードのきらびやかさに、リズム隊の推進力が合わさった“バンドとしてのまとまり”は、この編成ならではの強みでした。
脱退理由は仲悪い?不仲説の真相

活動休止期間中の2021年12月30日、山中綾華さんと髙野清宗さんが同日をもって脱退することが発表され、ファンに大きな衝撃を与えました。この時、ネット上では「脱退理由は仲悪いからではないか?」「喧嘩別れ?」といった憶測が広がりました。
ただ、こうした「脱退」「炎上」「不仲説」といった検索ワードは、人気が高いグループほど増えやすく、文脈が切り取られて広まるケースも少なくありません。噂の読み解き方をもう少し一般化して整理したい方は、「脱退」「炎上」「不仲説」が広がる背景と、公式発表ベースで整理する考え方も参考になると思います。
しかし、公式発表や報道で示されているのは、2人からそれぞれ申し出があり、メンバーやスタッフで話し合いを重ねたうえでの脱退という説明であり、不仲や喧嘩を理由として断定できる情報は確認されていません。
ネガティブな噂について SNSなどで不仲説を見かけることがありますが、少なくとも公式に出ている説明は「申し出」と「話し合い」を前提にしたものです。噂だけで結論づけず、一次の発信内容を軸に受け止めるのが安全です。
脱退時のコメントはそれぞれの言葉で感謝が述べられており、少なくとも表に出ている範囲では、関係が決裂したというより「各自の人生や今後を見据えた決断」として説明されています。
もちろん、長期活動のなかで価値観や目標が変化していくことは珍しくありません。バンドが大きくなるほど、求められる活動の質や量も増えます。そうした環境変化のなかで、各自の将来像と折り合いをつけた結果として“体制が変わった”と捉えるのが現実的でしょう。
元ドラム山中綾華の現在の状況

長年のファンとして特に気になるのは、脱退したメンバー、中でも初期からバンドを支えていた元ドラムの山中綾華さんが現在どうしているかですよね。
結論から言うと、山中綾華さんは脱退後も発信を続けており、ドラマーとしての活動に加えて「社会保険労務士(社労士)」としての道も歩むなど、キャリアの幅を広げています。2024年以降はドラマーと社労士の“二刀流”を掲げて活動再開した旨が、関係各所のプロフィール等でも紹介されています。
つまり、「公的な情報が出ていない」というよりは、ミセス在籍時のように大規模なメディア露出が中心ではなく、本人の発信や、サポート業・レッスン等を含む形で活動の軸が移っている、と見るのが自然です。今後の動きも、本人が選ぶペースと形を尊重しつつ応援したいですね。
ミセスは何人組?現在の体制を解説

メンバーの脱退という大きな転換点を経て、2025年現在、Mrs. GREEN APPLEは「3人組」として活動しています。公式プロフィールでも、3人体制でのバンドとして紹介されています。
現在の正式メンバー構成
- 大森元貴 (Vocal / Guitar) 作詞作曲を中心に、作品全体のアレンジやプロデュース面でも軸となる存在。
- 若井滉斗 (Guitar) ギターでのバンドサウンドの核を担い、ステージ表現でも存在感を発揮。
- 藤澤涼架 (Keyboard) 鍵盤に加え、楽曲や編成に応じて管楽器(フルート等)を取り入れる場面もある。
「リズム隊(ベースとドラム)がいなくてバンドができるの?」と不思議に思う方もいるかもしれませんが、フェーズ2以降は、楽曲や公演ごとにサポートミュージシャンを迎えたり、打ち込みサウンドを取り入れたりすることで表現の幅を広げています。これは“欠けた”というより、制作とライブの設計を柔軟にした体制変更と捉えるのが近いです。
なお、体制変更が起きたときに「何がどう変わったのか」を時系列で整理して把握したい方は、別グループの事例ではありますが、体制変更を“公式発表ベースで時系列整理する”具体例(XYのケース)も読み方の参考になります。
ミセスが元々何人か知ると分かる進化
「人数が減った」と聞くと、一般的には規模縮小やパワーダウンとネガティブに捉えがちですが、ミセスの場合は、制作・表現の設計が変わったことで新しい強みが生まれた側面があります。ここでは、人数の変化がもたらした音楽的な進化について、私なりの視点で解説します。
- フェーズ1の5人体制が残した功績
- フェーズ2で3人体制になった意味
- ライブを支えるサポートメンバー
- 人数変動によるサウンドの劇的変化
- ミセスが元々何人か?変遷のまとめ
フェーズ1の5人体制が残した功績
5人時代の最大の功績は、何と言っても「Mrs. GREEN APPLE」という名前と世界観を広い層に浸透させたことです。
『StaRt』でのメジャーデビューから始まり、『WanteD! WanteD!』や『青と夏』のような青春アンセムを連発し、ライブの規模も拡大していきました。この時代の“バンドとしての推進力”が、ミセスの土台を強固にしたのは間違いありません。
この時代の楽曲は、ギター2本、ベース、ドラム、キーボードというそれぞれの楽器の音がはっきりと聞こえ、お互いが呼応し合う「バンドらしさ」が魅力でした。
フェーズ2で3人体制になった意味
2022年から始まったフェーズ2、つまり3人体制への移行は、「バンド」という枠組みを保ちつつも、制作・表現の手法をより自由にする方向へ舵を切った転換点でした。
3人になったことで、ビジュアルも音楽性も変化しました。衣装やメイク、演出も含めて“総合的なエンターテインメント”としての設計がより前面に出るようになり、楽曲面でもロックに限らず様々な要素が取り込まれています。
「3人になった」のではなく、「3人の中核メンバーを中心に、作品ごとに最適な形を組み立てられるプロジェクト性が増した」と捉えると、フェーズ2の強みが見えやすいかもしれません。
ライブを支えるサポートメンバー
現在のライブ映像を見ると、ステージ上には3人だけでなく、演奏を支えるミュージシャンたちが共にいます。実際に、公式のライブレポート等でもサポートメンバーがクレジットされています。
強力なサポート陣の存在 サポート陣は公演・企画によって変動しますが、例として、ドラムの神田リョウさんやベースの森夏彦さんが参加しているケースも確認できます。固定メンバーではないからこそ、曲や演出に合わせて編成を最適化できる点が、フェーズ2のライブクオリティを支える要素のひとつです。
固定メンバーではないぶん、「この曲はこの質感が必要」という要件に合わせて、最適なプレイヤーとアンサンブルを作れる。これが現在のライブの厚みや再現性の高さに繋がっています。
人数変動によるサウンドの劇的変化

元々5人だった頃と今のサウンドを聴き比べると、音の作り方(アレンジ)が大きく変化していることに気づきます。
以前は「いかに5人で演奏するか」が前提になりやすい一方、現在は打ち込みや多層的なアレンジを含めて、楽曲ごとに“最適な形”を組み立てやすくなっています。オーケストラ的なストリングスや、精密なダンスビートなど、「バンド」という楽器編成の物理的な制約を受けにくい音作りが可能になりました。
この柔軟性が、J-POPの枠を超えて広い層に届く現在の強さに繋がっている、と感じます。
楽曲のクレジットにも注目
最近の楽曲のクレジットを見ると、アレンジやプログラミングなど制作面での関与が明確に示されることも多く、作品単位での作り込みの深さが伝わってきます。3人体制は、制作・表現を“曲ごとに最適化する”ための体制として機能しているのかもしれません。
ミセスが元々何人か?変遷のまとめ
ここまで、Mrs. GREEN APPLEのメンバー人数の変遷とその背景にある事実関係を中心に解説してきました。最後にこの記事の要点をまとめます。
記事のまとめ
- 結成直後の極めて初期には、松尾拓海(Ba)という名前が挙がる“初期メンバー”の情報があるが、当時の詳細は公表情報が限られるため断定には注意が必要。
- メジャーデビュー以降の「フェーズ1」では、大森・若井・藤澤・山中・髙野の5人体制で活動した時期がある。
- 山中綾華(Dr)と髙野清宗(Ba)の脱退は、公式発表では本人たちの申し出と話し合いの結果として説明されており、不仲を根拠づける一次情報は確認されていない。
- 現在は3人体制となり、サポートメンバーや打ち込みを含む柔軟な編成で、表現の幅を広げている。
「元々何人だったか」という歴史を知ることで、現在の3人の姿が、単なる「残り」ではなく「体制を作り直して進化した形」として、より立体的に見えてきませんか?
過去のメンバーも含めてのミセスの歴史であり、その積み重ねが今の楽曲に繋がっています。現在の詳細な活動や最新の公式情報は、公式プロフィールで確認してみてください。(出典:Mrs. GREEN APPLE公式サイト「PROFILE」)
これからも進化を続ける彼らのエンターテインメントから、一瞬たりとも目が離せませんね!

