お、ねだん以上。でおなじみのニトリですが、最近は家具だけでなく美容家電にも力を入れていますよね。
中でもヘアドライヤーは、その安さとシンプルなデザインで気になっている方も多いのではないでしょうか。ただ、購入前にネットでニトリのドライヤーに関する評判を調べてみると、壊れやすいとか焦げ臭いといったちょっと不安になるキーワードが出てきて躊躇してしまうこともあります。
毎日使うものですから、すぐに動かない状態になったり、音がうるさすぎたりするのは避けたいところです。
そこで今回は、実際にニトリのドライヤーが買いなのかどうか、ネガティブな噂の真相や、他社製品との比較も含めて徹底的にリサーチしてみました。
- 値段以上の価値があるのかメリットとデメリット
- 壊れやすいという噂の本当の原因と対策
- 自分に合ったモデルや他社製品との違い
- 長く使うための正しい掃除方法や保証内容
ニトリのドライヤーの良い評判とメリット

まずは、なぜこれほどまでにニトリのドライヤーが多くのユーザーに選ばれているのか、そのポジティブな側面にスポットを当ててみましょう。実際に使っているユーザーの声を集めてみると、単なる「安さ」だけではない、ニトリならではの明確な魅力が見えてきました。
値段が安いのに機能十分なコスパ
ニトリのドライヤー最大の魅力は、なんといってもそのコストパフォーマンスの高さです。一般的な家電量販店でドライヤーを探すと、有名メーカーのエントリーモデルでも3,000円〜5,000円ほどするのが普通です。
ニトリの場合、例えば大風量タイプの「高濃度マイナスイオンヘアドライヤー(NL101)」は5,000円前後、高機能モデルの「高濃度マイナスイオンヘアケアドライヤー(NY281)」は1万円弱が目安で、同クラスの高機能ドライヤーと比べるとまだ手に取りやすい価格帯に収まっています。
「1万円以下で本当に大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、髪を乾かすという基本的な機能に関しては全く問題ありません。マイナスイオン機能もしっかり搭載されており、髪のパサつきを抑える工夫もされています。
浮いたお金でちょっと良いヘアオイルを買ったり、他の美容グッズを揃えたりできるのも嬉しいポイントですよね。
ここがポイント
高級ドライヤーのようなAI自動温度調整機能やスマホ連携といったハイテク機能はありませんが、「毎日髪を乾かす」という目的においては必要十分なスペックを備えています。一人暮らしを始める学生さんや、単身赴任の方、あるいは「とりあえず乾けばOK」という割り切り派の方にとっては、これ以上ない合理的な選択肢と言えるでしょう。
軽くて使いやすいデザインが人気
個人的にすごく評価が高いのが、その軽さとデザイン性です。ニトリのドライヤーは非常に軽量に設計されており、例えば高濃度マイナスイオンヘアケアドライヤー(NY281)だと本体のみで約410gしかありません。これ、500mlのペットボトルよりも軽いんですよね。
一般的な高機能ドライヤーだと600g前後あるものも珍しくありません。ロングヘアの方や、髪の量が多い方はドライヤーを長時間持ち続けることになりがちですが、この「数百グラムの差」が毎日の疲労感に大きく影響します。
子供や高齢者にも優しい設計
実際に口コミを見ていても、「小学生の子供が自分で髪を乾かすようになった」「五十肩の私でも腕を上げていられる」といった声が多く見られます。家族みんなで使うものだからこそ、誰にとっても負担が少ないというのは大きなメリットです。
また、デザインもニトリらしくシンプルでマットな質感。洗面所に置いてあっても生活感が出すぎず、インテリアにスッと馴染むのも嬉しいポイントですね。
大風量モデルなら速乾で時短が可能
「安いドライヤーは風が弱くて乾かないんじゃない?」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、ニトリの「大風量モデル(NL101WHなど)」に関してはその心配は無用です。
このモデルは風量が約1.9m³/分もあり、これは市場全体で見てもかなりパワフルな部類に入ります。家庭用ドライヤーの風量はおおむね1.3m³/分前後がひとつの目安とされるので、その差の大きさがわかりますね。
風が強いということは、それだけ熱に頼らずに風圧で水分を飛ばせるということ。結果として、髪への熱ダメージを減らしつつ、ドライヤーにかける時間を大幅に短縮できるというメリットがあります。
特に、お風呂上がりの時間を1分でも短縮したい子育て世代や、忙しい共働き世帯にとっては、この「速乾性」は何物にも代えがたい価値になるはずです。
洗濯まわりの時短家電も気になる方は、ガス衣類乾燥機「乾太くん」と洗濯機の組み合わせを詳しく解説した乾太くんと洗濯機の組み合わせ術!後悔しない選び方も参考になるはずです。
サロニアやパナソニックとの詳細比較

購入を検討する際、よく比較対象になるのが「SALONIA(サロニア)」や「Panasonic(パナソニック)」のイオニティシリーズだと思います。それぞれの特徴を整理して、どれを選ぶべきか比較してみましょう。
| 比較項目 | ニトリ (大風量モデル) | SALONIA (スピーディー) | Panasonic (イオニティ) |
|---|---|---|---|
| 価格帯 | 中価格帯 (約5,000円前後〜) | 普通 (約5,000円前後) | 安い〜普通 |
| 風量 | 約1.9 m³/分 | 約2.3 m³/分 | 約1.3 m³/分 前後 |
| 重量 | 約430g (軽い) | 約495g | モデルによる |
| デザイン | シンプル・マット | おしゃれ・多色展開 | 機能的・家電らしい |
| おすすめな人 | コスパと軽さ重視 | 風量と見た目重視 | 信頼性と耐久性重視 |
もしあなたが「絶対的な風量の強さ」や「SNS映えするトレンド感」を求めるならサロニアが良いかもしれません。一方で、「毎日のことだから少しでも軽い方がいい」「店舗で気軽に買い換えたい」という実用性を重視するなら、ニトリに軍配が上がります。パナソニックは「長持ちすること」を最優先する堅実派におすすめですね。
ドライヤーの音はうるさいのか検証

「大風量モデルは音がうるさいのでは?」という点については、正直に言うと「静かではありません」。風量が強くなるほど、どうしてもモーターの回転音と風切り音(キーンという音やゴーッという音)は大きくなってしまいます。
ただ、これはニトリ製品に限った話ではなく、ダイソンやサロニアなど他の大風量ドライヤーにも共通する物理的なトレードオフです。「うるさい」という口コミも見かけますが、それは「早く乾く」というメリットの裏返しでもあります。
深夜に使用することが多いなど、どうしても音を抑えたい場合は、風量は落ちますがスタンダードモデルを選ぶか、大風量モデルでも「弱風(SETモード)」を活用するのが良いでしょう。洗面所のドアをしっかり閉めるなどの対策も効果的です。
ニトリのドライヤーに関する悪い評判の真相

さて、ここからは検索サジェストに出てくるような、ちょっと気になる「悪い評判」について深掘りしていきます。「安物買いの銭失い」にならないためにも、トラブルの原因と対策を知っておくことが大切です。
ニトリ製品は壊れやすいって本当?
「すぐ壊れた」「動かなくなった」というレビューを見ると不安になりますよね。私も気になって調べてみたのですが、事故情報やトラブル事例を見ていくと、ドライヤーの故障の中には製品そのものの欠陥というよりも「使い方の癖」によるコードの断線が原因になっているケースが少なくありません。
実は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)などの注意喚起でも、ヘアドライヤーの事故例として、電源コードを本体にきつく巻き付ける・コードをねじったまま使うといった不適切な扱いにより、コード根元が断線して火花や出火につながった事例が紹介されています。
やってはいけないコードの扱い
収納する時、本体にコードをグルグルときつく巻き付けていませんか?これをやると、コードの根元(本体との接続部分)に強い負荷がかかり、中の銅線がねじれて切れてしまいます。これが「ある日突然動かなくなった」や「火花が出た」という現象の正体であるケースが少なくありません。
ニトリの製品が特別壊れやすいというよりは、価格が手ごろで販売数が多いため、どうしても故障報告の絶対数も目立ってしまう側面があるのかなと思います。コードを緩く束ねるなど、丁寧に扱えば十分に長持ちしますよ。
(出典:独立行政法人 製品評価技術基盤機構「ヘアドライヤーの事故」)
使用中に焦げ臭い匂いがする原因
「使っていると焦げ臭い匂いがしてきた」という現象。これは火事になるんじゃないかと怖くなりますよね。この原因の多くは、吸込口に溜まったホコリや髪の毛です。
ドライヤーは構造上、後ろから大量の空気を吸い込んで、中のヒーターで温めて前から吐き出します。この吸込口のフィルターがホコリで詰まると、新鮮な空気がうまく入らなくなり、内部のヒーターが冷却不足で異常に熱くなってしまいます。
その結果、フィルターを通り抜けて入り込んだ小さなホコリや髪の毛が赤熱したヒーターに触れて炭化し、あの独特な「焦げ臭い匂い」が発生するのです。つまり、これは故障というよりは「掃除をしてほしいというサイン」と捉えるのが正解です。
ただし、少しでも焦げ臭さや異常な熱さを感じたら、一旦スイッチを切ってコンセントを抜き、安全を確保したうえで原因を確認しましょう。ホコリを掃除しても匂いや異常が続く場合は、無理に使い続けず販売店やメーカーに相談するのが安心です。
吸込口の掃除で故障を未然に防ぐ方法
焦げ臭さを防ぎ、安全に長く使い続けるためには、定期的なお手入れが不可欠です。といっても、やり方はとても簡単です。
簡単3ステップメンテナンス
- 表面のホコリを取る: まずは電源を切り、必ずコンセントを抜きます。使い古した歯ブラシや綿棒などで、吸込口の網目に付いた白いホコリを優しくかき出します。
- 掃除機で吸う: 掃除機の隙間用ノズルを吸込口に当てて、内部に入りそうな細かいホコリを一気に吸い出します。これが一番効果的です。
- 冷風で飛ばす: 最後に「COOL(冷風)」モードで短時間運転し、中に残ったホコリを吹き飛ばします。
これを月に1回程度やるだけで、モーターへの負担が減り、持ちが全然違います。取扱説明書で水洗い可と明記されていない部品を水に浸したり丸洗いしたりすると、内部の部品が錆びる原因になるので避けましょう。
扇風機やサーキュレーターなど他の送風家電のメンテナンスについても知りたい場合は、具体的なカバーの外し方や掃除手順を解説している4umorサーキュレーター掃除の方法や製品の評判・口コミを紹介した記事もチェックしてみてください。
急に動かない時の対処法と保証期間
もし使用中に突然プスンと動かなくなってしまった場合、まずは「サーモスタット(過熱防止装置)」が作動した可能性を疑いましょう。
先ほどのホコリ詰まりなどで本体が熱くなりすぎると、火災を防ぐために安全装置が働き、自動で電源が切れる仕組みになっているモデルが一般的です。この場合、コンセントを抜いて本体が十分に冷めるまでしばらく放置し、その後もう一度スイッチを入れてみると復帰することがあります(具体的な時間は取扱説明書の指示に従ってください)。
それでも直らない場合は保証を活用
冷却しても動かない場合や、コードを動かすと電源が入ったり切れたりする場合は、内部故障の可能性が高いです。ニトリの小型家電製品には多くの場合、「1年間のメーカー保証」が付いています。
保証を受ける時のコツ
レシートや保証書があれば、店舗のサービスカウンターでスムーズに交換対応をしてくれることが多いです。「レシート捨てちゃった!」という場合でも、ニトリのメンバーズ会員・アプリ会員であれば購入履歴が残っていることが多いので、それを提示すれば対応してもらえる場合があります。諦めずに相談してみましょう。
ニトリのドライヤーの評判総まとめ
ここまでニトリのドライヤーについて、良い点も悪い点も包み隠さず見てきました。
結論として、ニトリのドライヤーは「最高級の美容効果は求めないけれど、安くて軽くて、ちゃんと乾くドライヤーが欲しい」という方には、非常に合理的な選択肢だと言えます。
「壊れやすい」「焦げ臭い」といったトラブルも、コードの扱いや定期的な掃除で防げるものがほとんどです。自分のライフスタイルや予算に合わせて、ぜひニトリのドライヤーを検討してみてくださいね。
※本記事の情報は執筆時点のものです。正確な仕様や価格については、ニトリ公式サイトをご確認ください。

