石川県が9年もの歳月をかけて開発したという新しいブランド米、ひゃくまん穀をご存じでしょうか。最近ではスーパーや通販でも見かけるようになり、その粒の大きさや「加賀百万石」を彷彿とさせる特徴的な名前に興味を持っている方も多いはずです。
ただ、いざ買おうと思って検索してみると、「まずい」といったネガティブな言葉が予測変換で出てきたり、値段が一般的なお米より少し高いことで購入を迷ってしまったりすることもありますよね。
毎日の食卓に並ぶお米だからこそ、評判や正しい炊き方を知って、絶対に失敗のない買い物をしたいと考えるのは当然のことです。
私自身も新しいお米を試すときは、口コミを徹底的に調べるタイプなのでその気持ちはよく分かります。今回は、実際にひゃくまん穀がどのような評価を受けているのか、その特徴や一番美味しく食べるためのコツについて、私の実体験や調査に基づいて詳しく掘り下げていきたいと思います。
- ひゃくまん穀ならではの大粒で甘い特徴と食味の評判
- まずいという噂の真相と失敗しないための水加減
- 高い評価を受ける理由としての冷めても美味しい機能性
- 通販などでの購入場所とコスパに関する正直な分析
ひゃくまん穀の評判から見る特徴と味
ここでは、石川県が生んだプレミアム米「ひゃくまん穀」が、実際にどのような特徴を持ち、食べた人からどう評価されているのかを深掘りしていきます。大粒ならではの独特な食感や甘み、そして購入前にどうしても気になるネガティブな噂の真相まで、知っておくべきポイントを整理しました。
ひゃくまん穀の特徴は大粒と甘み

ひゃくまん穀を語る上で絶対に外せないのが、その圧倒的な粒の大きさです。一般的なコシヒカリなどの品種と比べても、炊き上がりのお米一粒一粒がふっくらと大きく、見た目からして「あ、これ食べごたえがありそうだな」と感じさせてくれる迫力があります。
この品種は、石川県が農業研究の粋を集め、なんと9年もの歳月をかけて育成・開発したとされています。単に粒が大きいだけでなく、現代の食生活に合わせて「食味が良く、冷めても美味しい」という点を徹底的に追求して作られています。実際に食べた方の多くが、口に入れた瞬間の粒の存在感と、噛むほどにじわっと広がる甘みや旨みに驚いていますね。
この開発の背景には、家庭での食事だけでなく、お弁当や外食でも美味しく食べられるお米を目指したという明確な戦略があったようです。(出典:石川県「石川県オリジナル米品種『ひゃくまん穀』」)
ひゃくまん穀の三大セールスポイント
- 食味の良さ:旨味が強く、噛むほどに甘みを感じられるという声が多い。
- 圧倒的な粒感:大粒でしっかりとした食べごたえがあり、満足度が高い。
- 経時変化への強さ:時間が経っても硬くなりにくく、冷めても美味しさが持続しやすい。
特に「甘み」に関しては、消費者レビューやSNSでも「すごく甘い」「おかずがいらないくらい味が濃い」といった声が多く聞かれます。粒が大きい分、自然と噛む回数も増えるので、唾液と混ざり合ってよりお米本来の甘みを感じやすい構造になっているのかもしれません。
味はまずい?食味の口コミ検証
検索エンジンの候補に「まずい」という言葉が出てくると、どうしても購入をためらってしまいますよね。私も気になって徹底的に口コミやレビューを調べてみましたが、結論から言うと、私が確認した範囲では、味そのものがまずいという評価は少数派でした。
むしろ、通販サイトのレビューなどでは、総合評価で5点満点中4.7点以上を叩き出すショップもあるほどで、「美味しいお米の横綱」「他のお米には戻れない」といった最上級の賛辞が並んでいます。ではなぜ、ネガティブなワードが出てくるのでしょうか。その原因の多くは、実は「炊き方の失敗」にあるようです。
よくある失敗パターンと原因
いつものお米と同じ感覚で水を多めに入れてしまい、「べちゃついてしまった」「もち米みたいに粘りすぎて重たい」というケースが散見されます。
ひゃくまん穀はもともと「粘り(おネバ)」が非常に強い品種なので、水分調整を間違えると食感が大きく変わってしまいます。つまり、「まずい」のではなく「本来のポテンシャルを引き出す炊き方ができていない」ケースが大半だと言えるでしょう。正しい炊き方さえ知っていれば、この問題は解決できます。
硬い食感や冷めても美味しい理由

ひゃくまん穀の面白いところは、レビューの中で「もちもちしている」という感想と「しっかり硬めで粒感がある」という感想が共存している点です。一見矛盾しているように思えますが、これは「強い粘り」と「大粒によるしっかりした粒感」を高いレベルで両立しているからなんですね。
そして、何より特筆すべきは「冷めても美味しい」という機能性です。一般的な高級米は、熱々の時は最高でも、冷めるとパサついたり味が落ちたりしがちですよね。しかし、ひゃくまん穀は冷めても粒の中の水分が保たれやすいと言われており、もちもち感が驚くほど持続します。
こんなシーンに最適です
毎日のお弁当やおにぎりはもちろん、カレーや丼もの、さらには「肉巻きおにぎり」や「リゾット」「ピラフ」のように、調理後もお米の粒感を残したい料理でもベチャッとならず、最高のパフォーマンスを発揮します。
「お弁当に入れて持っていったら、冷たいままでも絶品だった」という声が多いのも、この品種改良による機能性がしっかりと発揮されている証拠かなと思います。
値段は高いがコスパは良いか
正直なところ、ひゃくまん穀は決して安いお米ではありません。通販や店頭の価格を見ると、精米1kgあたりおおむね1,000円前後〜1,100円程度の商品が多く、スーパーで特売されているブレンド米などと比べると倍近い価格になることもあります(ショップや時期によって変動します)。
しかし、実際に購入したユーザーの多くは「コスパが良い」と評価しています。「えっ、高いのにコスパがいいの?」と不思議に思うかもしれませんが、これは「価格以上の満足度がある」と感じている人が多いからです。
「毎日の食事でこれだけ美味しい思いができるなら安いもの」「たまの贅沢として買っているが、外食するより満足度が高い」といった意見が目立ちます。また、冷めても美味しいので、お弁当のクオリティが上がり、結果的にランチ代の節約や満足度向上につながるという実利的なメリットもあります。単なる高級品ではなく、生活の質を上げる投資として受け入れられている印象ですね。
悪い口コミやデメリットの調査

良い評判ばかり紹介しても信憑性がないので、あえてネガティブな側面や購入前に知っておくべき課題についても触れておきましょう。味以外の部分で、いくつか気になった口コミがありました。
| 懸念点 | 内容詳細 | 対策・考え方 |
|---|---|---|
| 粒の欠け | 「届いたお米に割れや欠け(白い粉状のもの)が多かった」という報告が一部にあります。 | 大粒ゆえに衝撃に弱い可能性があります。簡易包装よりも、段ボール等で丁寧に梱包してくれる信頼できるショップを選ぶのが吉です。 |
| 品切れ | 人気すぎて欲しい時に買えない、スーパーの棚にないことがある。 | 新米の時期や在庫があるタイミングで早めに確保するのがおすすめ。ネット通販なら在庫状況が見えやすいです。 |
| 価格上昇 | リピートしようとしたら値上がりしていた。 | 昨今の米不足や肥料代高騰、需要増の影響を受けやすいため、価格変動はこまめにチェックが必要です。 |
特に「包装が紙袋だけで配送時の破損が不安」「配達の扱いが雑だった」という流通面での不満は見逃せません。お米自体は素晴らしくても、手元に届くまでのプロセスで評価を下げてしまうのはもったいないですよね。購入する際は、発送方法や梱包についての記載もしっかり確認することをおすすめします。
ひゃくまん穀の評判を左右する炊き方
先ほども触れましたが、ひゃくまん穀の評価を分ける最大の要因は「炊き方」にあります。ここさえ押さえれば、間違いなく極上のご飯が楽しめます。ここでは、生産者や農家さんが推奨している、絶対に失敗しないための「プロの炊き方」を伝授します。
失敗しない炊き方と水加減のコツ

ひゃくまん穀を美味しく炊くための合言葉は、「水は少なめ、浸水は短め」です。これを守るだけで、仕上がりが劇的に変わります。なお、水そのものの質にもこだわってみたい場合は、ミネラルウォーターでお米を炊く検証も行っている温泉水99はアムウェイ?怪しい噂と油実験の真相を徹底検証の記事も参考になります。
水加減は「線の1〜2mm下」
通常のコシヒカリ感覚で炊飯器の目盛り通りぴったりに水を入れると、粘りが強すぎて柔らかくなりすぎることがあります。石川県やJAの公式情報でも「水加減少なめ」が推奨されているので、目盛りよりも1mm〜2mmほど下を目安に水を少なめに入れると、大粒の粒感が際立ち、噛み応えのある食感になります。
浸水時間は30分〜1時間でOK
「一晩じっくり浸水させた方が美味しい」というのは、ひゃくまん穀には当てはまりません。この品種はお米自体が吸水しやすい性質を持っているため、長時間浸水させるとふやけて食感が悪くなる原因になります。30分程度、長くても1時間あれば十分です。
おすすめは「急速炊飯」モード
これは驚きかもしれませんが、一部の農家さんやお米屋さんの「裏技」として「浸水後の急速炊飯(早炊き)」を勧める声もあります。通常モードよりも一気に加熱することで、つやピカで弾力のあるご飯に炊き上がりやすいと言われています。「え、早炊きでいいの?」と思うかもしれませんが、ぜひ一度試してみてください。その輝きに驚くはずです。
炊き上がり後の蒸らしとほぐし
炊き上がったら、15分程度しっかり蒸らすことで水分が均一になり、ふっくらと仕上がります。その後、しゃもじで底から空気を入れるようにほぐして余分な水分を飛ばすのも忘れずに。これで完璧です。
無洗米を美味しく食べるポイント

最近需要が増えている「無洗米」のひゃくまん穀についても触れておきます。こちらは精米(通常のお米)とは真逆の注意点があるので、混同しないように気を付けてください。
無洗米ひゃくまん穀のルール
- 水加減:精米とは逆に、「やや多め」にするのがポイントです。精白米の場合よりも、1合につき水15ml(大さじ1杯)ほど増やすのが公式の目安になっています。
- 研ぎ方:もちろん研ぐ必要はありません。研ぐと栄養や旨味が流れてしまいます。
- 蒸らし:炊き上がり後の15分蒸らしは、精米同様に必須です。
無洗米は肌ヌカが取り除かれている分、カップ一杯あたりの正味の米量が多くなります。そのため、水を多めにしないと芯が残ったり硬すぎたりする原因になります。商品パッケージの裏面などをよく確認して調整してくださいね。水の使用量が減らせて環境にも優しく、手間も省ける無洗米は忙しい方の強い味方です。
ひゃくまん穀の販売店と購入場所

「食べてみたいけど、近所のスーパーには売っていない」という方も多いと思います。基本的には石川県内のスーパーや道の駅などがメインの販路ですが、県外の方が購入する場合は以下のルートが一般的です。
- ネット通販:楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazonなどの大手モール
- 生産者の直販サイト:岡元農場などの公式オンラインショップ
- アンテナショップ:石川県の特産品を扱う店舗(東京の「いしかわ百万石物語・江戸本店」など)
特に、第51回日本農業賞大賞を受賞した生産者さん(岡元農場など)が運営する直販サイトでは、収穫後もお米専用の冷蔵庫で徹底管理しているケースがあり、品質へのこだわりが段違いです。「絶対にハズレを引きたくない」「最高の状態のひゃくまん穀を食べたい」という方には、生産者直送が最もおすすめです。
楽天等の通販で買える商品一覧
通販サイトを覗いてみると、様々なラインナップが用意されています。用途や家族構成に合わせて選べるのが嬉しいですね。
主な商品ラインナップ
- お試し用(300g〜5合):「いきなり5kgは怖い」「まずは味を確かめたい」という方向けの少量パック。1,000円前後で買えるものもあり、ポイント消化にも最適です。
- 家庭用(2kg / 5kg / 10kg):日常使いに最適なサイズ。5kg袋が最もポピュラーで、鮮度を保ちながら食べきれる量です。
- 業務用・大家族用(27kg〜30kg):玄米での販売も多く、精米機をお持ちの方や、とにかくコスパ重視の方に人気です。
また、ふるさと納税の返礼品としても非常に人気が高いです。実質2,000円の負担で高級米を楽しめるので、節税対策を兼ねて美味しいお米をゲットするのも賢い選択かなと思います。
ひゃくまん穀の評判と総評まとめ
今回は、石川県のプレミアム米「ひゃくまん穀」の評判や特徴について詳しく解説してきました。最後に、ここまでの内容を改めて振り返ってみましょう。
- 9年の歳月をかけて開発された、大粒で甘みが強いプレミアム米である
- 「まずい」という噂は、主に水の入れすぎによる食感の失敗が原因
- 美味しく炊くコツは「水少なめ」「浸水短め」「急速炊飯」の3点
- 冷めても美味しいので、お弁当やおにぎり、丼ものとの相性が抜群
- 価格は高めだが、品質と満足度を考えるとコスパは非常に良い
なお、ひゃくまん穀のような炊きたてご飯だけでなく、非常用やストック用にパックご飯も併用したい場合は、ご飯パックの賞味期限はどれくらい?切れても食べられる?徹底解説もあわせてチェックしておくと安心です。
私自身の感想としては、ひゃくまん穀は「ご飯を主役」にも「おかずの引き立て役」にもなれる、非常に懐の深いお米だと感じました。特に、毎日お弁当を作ることが多いご家庭や、一粒一粒の食感をしっかり楽しみたい方には、間違いなく試す価値のある逸品です。
いつもの食卓が少し贅沢になる、その変化をぜひ楽しんでみてください。この「横綱級」の美味しさを、あなたも体験してみませんか?

