「勤続7年」ホームセンターの社員を辞めて転職した7つの理由

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ドラッグストアの店舗増加や業界の垣根が無くなり、市場全体では客数減少で厳しいホームセンター市場。

大きく売上を伸長させること自体、不可能に近いマーケットで弱者は強者に吸収され続け、チェーンストア理論を取り入れた大手企業しか残らないような状況。

業績を落とさないようにするだけでも厳しい業界で、今後は給料が大幅に上昇する見込みもなく、むしろ下がる可能性の方が高い。

そんな状況下で新卒として入社し、7年働いたホームセンターの社員を辞めた理由をまとめました。

ホームセンター以外にも販売職の方に、当てはまることもあるかもしれません。

読んで欲しい人
  • ホームセンター勤務で不満を持っている方
  • 年収を上げたいと考えている方
  • 転職をしたことがない方

辞めるに至った、主な理由は下記の7つです。

  • 小売業の販売員は給料が少ない
  • 人間関係に疲れた
  • 休日休みが少なく出会いが無い
  • 同じ作業の繰り返しに飽きた
  • 接客が向いていない(好きではない)
  • 会社の方向性に疑問
  • 業界の10年後を考えると厳しいと判断

1番の理由は給料が低く何年経っても、ほとんど上がらないことでした。

入社2年目の総支給は300万に満たない金額で280万程度。

7年働いて退職するまでの最高年収は365万(総支給です)

ボーナスは年2回あるけど、手取りは毎月の給料程度。

労働時間は毎日12時間近くで、ほぼサービス残業。

「全然マシじゃない?私はもっと悪い」と思う方もいるかもしれませんが、色々考えた結果、辞めようと決断しました。

目次

小売業の販売員は給料が少ない

ホームセンターで勤務していた時の年収は総支給で約360万(退職前の最高額)でした。※当時29歳

バイヤーや店長なら100万以上はUPしますが、勤務していた企業では数千人の中から選ばれた者しかなれない狭き門だったので、役職が上がらなくて思うように給料が伸びず……。

役職は副店長の一つ下のチーフというポジションでした。

一般社員との月収の差は約3万円。年齢給の差はあれど、新卒と比べて約3万円しか変わらない…

手取りで16~18万程度なので、夏休みに集中的に出勤する大学生アルバイトより、4~5万高いだけ。

しかも40代後半~退職前でも自分と同じポジションの方が多く、給料に対する不平・不満がほとんどないことに違和感を感じました。

(井の中の蛙的な、周りはみんな同じくらいの給料で閉ざされた店舗の中で一日の大半を過ごしているので給料に慣れる的な?)

そんな先輩社員の給料を計算すると、おそらく高くても50歳で年収450万くらい…。

そう思うとぞっとしました。

また、友人と居酒屋で飲んだ際に年収の話になるのが嫌でした。同じ大学出身でお互い29歳なのに収入の差は約100万も高い…。

他業種の人と話す度に惨めな気持ちになったことが1番のきっかけでした。

人間関係に疲れた

社員は数年単位に転勤で他の店舗へ異動したり、同じ立場として会話するので共感できることもありました。

閉店後に事務作業や次の日の早番パートさんへの引継ぎ準備等で夜遅くまで残った後に一緒に帰るなど、仲間意識があったので嫌いじゃなかったです。

人間関係に疲れた原因は、同じ部門のパート(主婦の方)同士のいざこざでした。

片方に味方すると、もう一方とは仕事がやりづらくなるので中間の立場で会話をしていたので個人個人とは全く問題なかったのですが、

日々の業務に加えて、ドロドロの内容やお互いの不満を聞いたりしながら、各従業員をフォローするのが大変でした。

特に古い店舗になるほど、オープン当初から働いている重鎮が派閥を作っていることもあり、重鎮に嫌われると部門のパートさんが指示を聞いてくれない。など悩む社員を見ることもしばしば。

気苦労が絶えない店舗の時は、精神的につらくてチームで働く仕事が嫌になることが多々ありました。

休日休みが少なく出会いが無い

基本休日は平日で一般的な会社員とは逆の生活。

思い返せば、たまに土曜休みがある程度で7年間日曜を休んだことがありませんでした。

GWや年末年始などの長期連休はずっと仕事。

先輩社員で既婚者や彼女がいる人は「昔からの付き合い」「前職の同僚」がほとんどだし、半分以上はそもそも独身で恋人もいない。

主要都市を中心に異動していたので地方に比べると出会える確率は高いので、よかったのですが……。

マッチングアプリや街コンに参加してみるものの、年収が相手の希望より低すぎたり、休日が合わないので会えない。

最低限の条件で絞るだけでも出会える確率は下がるし、それに好みを含めると出会いは0でした。

平日がお休みの職業はそこそこあるので何とかなりそうでしたが、一番のネックは低収入だったことで、相手にされないし、嘘ついてもいずれはバレる。

「年収330万です。」って言ったときに、かわいそうな目で見られたときは泣きそうでした。

このままだとずっと変わらないんじゃ…みたいな感覚を何度も経験したのも、転職したきっかけの1つです。

同じ作業の繰り返しに飽きた

担当する部門や時期によって売れる商品が違うので一概には言えませんが、何年も同じ部門を経験すると、やることはほとんど同じ。

商品や並べ方が違うだけで特に大きな違いはなく、日々の作業を簡単に言えば商品を並べて、発注するだけの繰り返し。

入社して3~4年は色んな部門を経験したおかげで、新たな発見があったりしたのでよかったのですが、さすがに5年を超えると去年も全く同じことやったな。とか思うことも。

ましてや営業で外回りすることもなく、同じ店舗の敷地内で歩き回るだけ。

唯一の外出は月に1~2回程度、商品不良のクレーム対応でお客の家に良品を持っていくか・返金対応するかの時のみ。

定年までこれを続けるのか。と考えた結果、耐えれないと判断しました。

そもそも、ホームセンターの仕事内容を簡単にまとめると、商品を発注して並べるだけ。

入社当初は店舗オリジナル企画みたいなこともやっていたけど、チェーンストア化されつつあるこのご時世、基本はマニュアル通りにやれば高校生アルバイトでも出来る内容。

並べ方や販促の方法で売上は多少左右するけど大した差はない。大きな数値を動かしたいなら商品部でバイヤーになるしかない。売り場担当者は本部の企画通り並べるだけ。

これって社員としてやっている意味あるのかな?

誰でも出来る単純作業ばかりやっていて仕事のスキルは身に付くのか?など深く考えた結果。

これ以上は時間の無駄だ。と判断しました。

接客が向いていない(好きではない)

接客が向いていないと感じたのは、実演販売でした。

プロの実演販売員を手本にして、土日など客数の多い日に実演をして商品を売る。

接客が好きな人は楽しそうに声掛けして販売していますが、そもそも人見知りで人目を気にする自分には、仕事とはいえ思い切って実演することは苦痛でした。

また自転車部門に配属されたときも、電動自転車の試乗や接客のアプローチをして販売する際に会話が持たないことが多く、いつまでたっても苦手意識が克服できず。

「接客は嫌い」と自身の中で決めつけたことが大きな原因ですが、取引先との打ち合わせなど、仕事の話は全く苦ではなかったので、単純に接客が苦手なんだ。と冷静に考え、そもそも接客は好きではない。という結論に達しました。

会社の方向性に疑問

前職の企業では上層部の方針がコロコロ変わることが多々あり、その都度末端の従業員が苦労する。

1ヶ月前におこなった作業が全て無駄に終わるなど、しょっちゅうありました。

ホームセンターやドラッグストアに勤務している方はあるあるだと思いますが、在庫を減らせ。ってなった翌月には欠品を減らせ。とか

売上高を伸ばせ。ってなった翌月には利益高だ。とか

あー、またか。となることがそれ以外にも多々あり、色んなことに中途半端に手を出していることに疑問を持ちました。

売上不振なので、様々な施策をしないといけないことは理解できるのですが都度、主婦パートやアルバイトへまで一から教え、出来るようになったころに今までのは終わり。全く関係のない新たなことをする。

など無計画過ぎていたことに苛立ちもありました。

ちなみに私が転職した1年後に働いていた企業はM&Aされており、残った従業員は合併元の企業マニュアルを一から覚えなおしたりと、さらに苦労しているとのこと。

業界の10年後を考えると厳しいと判断

当時2015年頃は店舗数を拡大しているドラッグストア業界は業績を伸ばし続けているのに対し、ホームセンター業界は店舗の飽和状態や業態の垣根がなくなってきていました。

客数減少に伴い、今後も厳しい状況で前年の実績を上回るのも難しく、業績が厳しい=賞与も下がる。

つまり今よりも年収が下がるかも。と絶望してました。

また、企業のM&Aも進んでおり、子会社化された側は大変。という取引先(メーカーや卸)の話を聞いて不安になったことをよく覚えています。

当時の店長と30年後も残り続けているホームセンターは?みたいな話を良くしていたのですが

下記4つの企業

  • PB開発を積極的に取り入れているカインズ
  • ホームセンターの強みである園芸・DIYに強いコメリ
  • 全国チェーンでグループ企業を増やしているDCM
  • 関西圏では負けることのないコーナン

全て大手企業ですが、いずれは上記企業に地方の企業も集約されるんじゃ…?みたいなことを良く話していました。

転職して正解だったのか?

新卒で入社して7年間ホームセンターの社員として勤務した後に、現在はメーカーの営業に転職し5年が過ぎようとしています。

結論、転職して良かったか?

私の場合は正解でした。

5年前との年収を比べると、200万UP。さらに家庭を持ち、あの頃では考えられない環境に変わりました。

たまたま運が良かっただけなんじゃ?と思う方もいるかもしれませんが、そもそも変わらなければ今はなかったと思います。

今の仕事に不満をもっているのなら、転職を視野にいれて考えてみてはいかがでしょうか。

転職後の給料UPの近道は、前職に関連する職種・業種を選ぶことも重要なポイントだと思います。

転職するか少しでも頭によぎったのならとにかく行動あるべし

転職を考える理由は様々ですが、今の職場環境に不満があることには変わりません。

自分のスキルを磨いてもっと成長したいと考える方なら、上昇志向で常に前向きなので転職しても、しなくても仕事自体は上手くいくことが多いハズです。

対して環境や人間関係など、職場になにかしらの不満があってやる気は普通、もしくはやる気が無くなってきた方は要注意です。

嫌々仕事をやっているうちは同じ内容を取り組んだとしても、成長スピードが極端に下がるので時間のムダで自身のためになりません。

家庭を持つ方は家族の同意が必要だったり、状況によって即行動が難しい方も多いと思いますが、まずは専門家の話を聞くだけでも見える世界が全然変わってきます。

場合によっては、今の職場のままでやる気が出るようになるかもしれません。

転職サイトを見ているだけと、直接話を聞くのとでは全く違うので、真剣に考えている方こそ、まずはプロに相談してみてください。

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この記事を書いた人

前職はホームセンターの店員。日用品・ペット用品・レジャー・自転車・家電・インテリアなど担当し幅広いアイテムを販売。
現在は日用品メーカーの営業。ガジェットや使って良かったアイテムやサービスを紹介。

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